麩宇野呟秘密日記
透乎



 泣いた」

私はすぐ泣きます。すーぐ涙をたれ流します。
自分のそういう所嫌でたまりません。
一時期、「あいつはすぐ泣く」と先輩に陰口叩かれた事がありました。
好きで泣いてるんじゃないってのさ! 
関係ないけど、マスカラは耐水性ではないので、けっこう危険です。

今日も泣きたくないのい泣いてしまいました。
見た瞬間、じわじわとやってくる終りという現実に、ショックを受けました。

命芽吹く春。
そんな中、消えようとしているのでしょうか。

2003年03月29日(土)



 不安

大所帯が嫌なのはなんとなくわかる。
私だって、集団は苦手だしういてしまったり、話に困ったりしてしまうし。
だけど、我侭だ。
自分勝手だ。
自分の事しか考えてないのがみえみえだ。
それなら、自分で好きな人だけ集めてハーレムを作ればいいじゃないか。

ここで引きさがるわけにはいかない。
そんなの間違ってる。
それでもなんとなく、不安に陥っている。
ああ、電話してぶちまけて……しまいたいなぁ。

2003年03月28日(金)



 よっかかれるひと

ピンチに陥った時、だれかよっかかれるひとがいるといい。
気持ちがらくになる。
やすらぐ。
おちつける。

そんな人がほしいらしい。
ためこんでためこんで、辛いようだ。

友としてなら、いくらでも貸してやろう。
でも、そういうのではないんだろうな。

「こんな自分でもいい」って言ってくれる人がいたらなぁ。だとさ。
おーい。気がつくのが遅かったね。
もう、私はその気持ちはないぞ。
後悔したか、へへーん。
心の中で、少々復習。

溜め込み易い人だからなんか心配だ。
友として。
異性ってむずかしいね。
特別に好きとか感情がないかぎり、手を貸してやれる範囲が限られてしまう。
私が無性であったらいいのに。そう思った。

肩をだいてやれればいいのに。
抱きしめてやれればいいのに。

ぽんぽんと叩いてはやれたけれど、少しは元気になれただろうか。
がんばれよ。

2003年03月09日(日)



 行く先

就職先がやっと決まった。
駄目だと思っていた、地元の医院だ。

私の市には、商業高校がある。
主婦もたくさんいる。
たいてい、そういうところから、職員の雇うそうだ。
しかし、今回募集できた、初めての大卒の女の子。
むこうは、それこそびっくりしただろう。
よりによって、無駄に歳を食いキャリアをつけてきた、応募者だ。
賃金は、高く支払わなくてはならない。

「大卒にやらせる仕事ではない」
「あきると思う」
「勤務時間が不規則だ」
「給料は安い」

そんな事をいわれ、面接を一度断られた。
しかし、私はそこで働きたかった。
内定していた会社には、どうしても行きたくなかった。
地元で働く事により、自分の時間を持ちたかった。
空き時間を活用して、文章を書きたかった。

私は食い下がった。
どうにか、面接までこぎつけた。
しかし、また同じ事を言われ、やんわり断られてしまう。
でも、そんなの承知の事。
駄目でもともとと思うと、何でも強くなれる気がした。
そのマイナス面は、私にとって魅力だと伝えた。
今まで、応募先には決して言わなかった「自分の時間がもてる仕事をしたい」という事も伝えてしまった。
嘘はつきたくなかった。

結果、採用の電話がきた。
嬉しかった。
うれしかった。

ああ、内定するってこんな嬉しい事なんだ。
そのとき初めて知った。
うかれてしまって、そこの医院を受けると話た相手計5人にいっきに「受かった報告」をしてしまった。
うかれすぎだよ、自分。
あとで、反省した。
ひとりは、これから教習学科の授業だと言っていた。ごめんね。

心配事がないわけではない。
給料が思いっきり安い。
いくら地元にいるとはいえ、同級生よりかるく5万は低い。
架けてみよう、12ヶ月。相当な額の差がでる。
親がいないと、暮らせない……かもしれない。
将来、結婚しないと暮らせないかもしれない。結婚したくないのに。

同期がいない。
若い子が少ない。
それはそうだ、地元のおばんさんを中心にやとっているのだもの。
同期という存在がどれだけ自分の支えになると、ゼミに入って知った私にとっては、けっこうこの事実は苦しいだろう。
今から不安だ。
おばさんと、話をあわせていく自信もないし。
でも、仕方ない。
がんばるしかないのだ。
幸い、友人がひとりこっちに引っ越してくる。遊んで貰おう。

いろいろ、心配事があるけれど、それでも私は「文章が書きたい」その信念で仕事を決めた。
そして、後悔はしていないし、堂々と人に言える。
それが、それだけが、私の唯一の支えであり、目標である。

さあ、土台はできた。
あとは、ただひたすら頑張るだけだ。

2003年03月04日(火)
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