過剰書き日記
宝塚歌劇など、自分のはまっているものについて、書きたい放題しています。

2003年08月22日(金) 宙組東京特別公演「里見八犬伝」

初めて宝塚を手持ち(?)以外の劇場で観た。日本青年館、東宝劇場のような華やかさはないが、舞台と客席の距離が近い!「イーハトーヴ 夢」もここで上演されたんだよね、こんな近くで夢輝さんが観られたのか...というのは置いといて、主演の親兵衛役・水夏希は登場からかっこよかったぁ〜(ため息混じり)。暗闇からジャーン、とね、これじゃよく分かりませんが(笑)、「男役!」な感じ、ということで。変身ヒーロー物っぽい主題歌(?)も物語を盛り上げていた、て言うか私が勇まし系音楽好きなだけか。

とにかく水のかっこよさが印象に残った。逆に言うと他の収穫があまりなかったのかも。例えば、立ち回りシーンに迫力がないのは女性だけだから仕方ないかな、と思っていたが、かっこいいのが1人いる!それは水、とか。立ち回りに限らず1つ1つの仕草が決まってて惚れ惚れする。黒の皮パン姿が似合うってことは結構細いんだろうに、動きが力強くて男くさい。パワフルな人ね。悪いけど現宙組トップよりかっこいい。早くトップにして。

水以外では、悪党の悠未ひろとその母親役の貴柳みどり、妖怪舟虫役の鈴鹿照が印象に残った。貴柳は息子への接し方が妖艶で近親相姦的な雰囲気もあり、ヅカっぽくなくていい娘役(女役?)だと思う。悠未の悪党笑いは女捨てていて素敵!でも、迫力はあるけど不気味さはまだまだ...体が大きいので(179センチ!)、「力持ち」みたいな憎めない印象になってしまうのかな(わたるさんみたいな感じ)。鈴鹿は親兵衛に言う「舟虫を娶らぬか〜?」が不気味で、でも滑稽で(だって息子ほど年が離れてる)いい味出してるなあ、と。フィナーレのアップテンポ日本舞踊を、若い人に引け目取らず踊ってたのには感動した。「ガラスの風景」の時は、どこがいいの?と思ってごめんなさい、なかなかやるじゃん!

こうして↑挙げていくと脇役もよかったのに、なぜもっと褒めないのか、と言うと、ラストがあんまり、だったから。逆に、途中つまらなくてもラストがよければスカッとしたのだが(「ガラス〜」然り)。主人公とその相手役以外みんな死ぬなんて、都合よすぎて、はぁ〜ん?だよ。で、生き残るだけならいい。相手役・静姫は親兵衛と別れて里見一族のために生きる...筈だったのだから。親兵衛が静姫のために身を引くのよね。ここまでにしとけば余韻があってよかったのに、なぜ、なぜ城を捨ててどっかの村まで親兵衛を追って来るんじゃ〜!あんたのために命を落とした犬士たちをなんだと思ってるの?そんなに一緒になりたきゃ、親兵衛に婿に来てもらえばいいのに...かなり興ざめ。その他の静姫のキャラはひたむきでいい感じだったのに。

もう1つ突っ込み所。

水さん!ロリコンだったんですか?!
そう、親兵衛と恋に落ちる静姫役・草凪萌が幼い。もちろんかわいいという魅力にもなっているし、目がぱっちりして元々もいい顔をしている。抜擢された若手にしては、台詞回しもなかなか堂々としていて、歌声もきれい(難を言えば声量がないぐらい)。でもやはり、身のこなしや佇まいの幼さが惜しかった。立ち姿がもっと凛!とした感じだったらな。姫の気高さより世間知らずさが出てしまい、親兵衛がいたいけな村娘をかどわかしてるように思えてしまった。だからラブシーンは変態お兄さんのようで...水が色っぽ過ぎるからいけないのかな?無理に態度で示さなくても、台詞で2人の思いが通じてることは分かったと思う。ともかく、ラブシーンは犯罪に見えない組み合わせでお願いします。



2003年08月09日(土) 花組「野風の笛/レビュー誕生」

「野風の笛」
専科・轟悠が主演だが、陰腹切るシーンで、トップの春野さんの方が迫力あるなと思った。轟さんには、あんな気迫感じるシーンはなかった。男らしいし歌もうまいし、立ち回りは1番決まってたけど...演技が一本調子というか。どこを切っても「鬼っ子、鬼っ子」、「俺の生き様」。脚本で忠輝があまり魅力的に描かれてなかったのかもね。仲間の傀儡が死んでもあまり悲しんでなかったし、人間味が感じられなかった。轟さんの整いすぎた美貌のせいかも。

ふづきさんの五郎八姫、きれいだし、歌もうまい(大鳥れいほどではないが)。今では考えられないような、控えめで古風な女性の役も、彼女が演じると嫌味がない。けど...存在感薄かったな。特にどこが悪いというのではないが、どれもきっちりこなしていて、役に入り込んで自分に酔ってる部分が足りない(酔いすぎてもだめだけど)。相手役から自己陶酔振りを盗んで欲しいわ。

戦国ものなので、史学科出身のゆかどんは言葉遣いのおかしさが気になった。例えば、「責任を取る」じゃなくて「責めを負う」だよね。中途半端に時代劇ぽくするなら、いっそ現代風にアレンジしちゃえばいいいのに、すごく違和感あった。あと、いつもながら、宝塚のコメディーシーンってどうも面白くない。未沙のえるの芝居とか...宝塚は、真面目に面白いことやるのがいいと思ってる私は、なんで笑ってるのか分からない。

「レビュー誕生」
さすが花組、意味不明シーンが多い、でも観終わると「宝塚だ」と思えるショー。春野・轟の「愛の讃歌」素敵だった。男どうしで手を握り合って「あなたの燃える手で私を抱きしめて」...おいおい。そのあとの変てこなスキャットも笑える。春野&瀬奈の「スワンレイク」なんてキスしちゃってるし。美少年愛好きのゆかどんとしては、ドキドキしまくりだった。瀬奈じゅんはなかなかよかった。邪悪な笑みを浮かべながら現れてたし(でもまだまだ口元がかわいいのよ。あの方に比べると怖さが足りないのよ)、他のシーンでも元気な感じで印象的。彼女のコメディーシーンは面白かった。

意味不明シーンでおすすめ:パリの下町。ポスターの中から飛び出す男・春野...いきなりジゴロたちのアダルトなダンス。そして再び下町の風景に...一体何?!ジゴロのゲリラライブ?!だが、宝塚のジゴロ系ダンスって決まってかっこいい。春野さんの登場の仕方がキザ過ぎていいです。笑いそうでした。背中に「俺、かっこいいだろ?」と書いてあります。これぞ男役。今1番トップらしいトップはこの人でしょう。「宝塚の男役」を観たければ春野寿美礼に決まりですよ、皆さん(そして意外なものを観たければあの方を...ビデオだけですが)。


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