| 2003年03月23日(日) |
HAPPY BIRTHDAY千秋楽! |
いよいよ星組千秋楽、宝塚から旅立つ夢輝さんをお見送りすべく、普段はしない出待ち(好きな人の退団というイベントでない限り、こんな忍耐の要ることできないと思った。やはり私はヅカファンに向いてない?)。周りの人とお話して時間をつぶす。話相手になってくれたファンの皆さん、いい人ばかりだった。ヅカ裏情報もいろいろ入ったし、楽しくて待ち時間退屈しなかった。こういうのもいい思い出だね。私は幸い、宝塚を通じては割といい人とばかり出会えて、あまりコワいファンとは関わらずに済んだ。実は私が1番コワいファンだったりして。
それにしてもすごい人。日比谷は日本のバチカン市国だ。違うルールで動いてる。普通こんな路上占拠しちゃまずいって。恐るべし、宝塚。将棋倒しになって新聞に載ったら恥ずかしいな。
ついに退団者の皆さん登場。ショーと同じで、後から出てくる人ほど偉いんだけど、最初の方に出てきた人(特に娘役)は、正直どうってことない人も。どこが「容姿端麗」なの?と首をかしげてしまうような。なぜか、「スター」な人ほどかわいいorきれいだった。特にトップの香寿さんはきれいだったな。ほんとに品が良かった。渚あきさんは写真より若くて、舞台で見るより小さくて(近くで見てるのにおかしい。逆遠近法)、お人形みたいにかわいかった。全般に、娘役は(舞台で見るより)小柄な人が多い。
肝心の夢輝さん…の姿を見たら、不覚にも涙が出てきてしまった。昨日で吹っ切れたから、悲しかったわけではないのに。だから詳細に観察できなかったが、意外とおとなしい?印象。笑顔だったけど、派手に愛想振り撒いてはいなかったので。でもそんな普通な所が素敵かも。そしてやはり…あの方は色白だった。肌がきれいなこと!他の退団者よりゆっくり歩いていた。宝塚と、ファンと名残を惜しんでいたのかな。いい人だ。
気のせいかこっちにも手を振ってくれたような気がする。「今 想いは翼に乗り 夜の風に包まれて やさしいあの人の元へ」飛んで行ったのだろうか。
今思うと、この人が目の前に現れてから半年ちょっと、あっと言う間だったけど、すごく楽しかったな。笑ってる時間が増えた気がする。ついでに体重も増えたけど(幸せ太り?)。短い間だったけど、夢輝のあさん、本当にありがとう。あなたが大好きでした。そして、お誕生日おめでとう!
千秋楽前日になってもまだまだ星組公演を、夢輝さんを見飽きないので早起きして当日券に並び、立ち見観劇。並んでいる間、かわいい女子高生(母親ほど年の離れた香寿たつきさんのファンてすごい)や優しい奥様など素敵なファンの皆さんといろいろお話もでき(今回はこういうファンの方との交流もあった)、気持ちが盛り上がる。
「ガラスの風景」、夢輝さんの台詞が「おぉ嬢さん!」(「お」にアクセント)に始まり「し〜らないっ」で終わることまで覚えてしまうほど見たけど、特に好きってわけじゃない。ただ、
「このまま2人で 歩いていけなくても 君と出会えたこと 決して忘れはしない」
に、夢輝さんに対する自分の気持ちが重なって、ちょっと涙腺が緩んでしまったよ。
「バビロン」、あっと言う間に、フィナーレの美しい白ずくめパレード。安蘭さんと手をつないでる姿、「再び出会えるその日まで」に、感極まった...やはり、これで最後だと思うと気持ちが込み上げる。1年前は笑いをこらえて観てた宝塚、今や涙をこらえて観ているとは。残念ながら千秋楽は観られないけど、もういいかな。自分の中で、気持ちが盛り上がってすっきりしたので、ここで終わっていい気がする。早くから当日券並びもしたし、これだけすれば悔いはない。明日は気持ち良くあの人のこと見送れそう。まだ観飽きてはいないけど(笑)、燃え尽きたな。
これが私の千秋楽になってしまったが、今回の星組公演で、多くの幸せを得ることができた。別に何かいいことが起きたということではなく、こうして観劇できる時間があること、劇場から日帰りできる距離に家があって気軽に足を運べること(多少無理はしたが)、立ち見できるまでに体力が回復したこと、当日券に並ぶ時間と熱意があること、何よりそれだけ好きになれる人がいること...など、自分にあるいろいろなことに気付いたから。新しい何かを手に入れるだけが幸せじゃない、自分が今持っている幸せに気付けることも幸せなのだと思う。宝塚は、舞台で幸せな気持ちにしてくれるだけでなく、こうして舞台以外の面でも幸せを運んでくれた。そしてそのきっかけを作ってくれたのが夢輝さんだった。
これからは、「2度とは会えない あなたに焦がれ 再び出会う奇跡を」待って、清く正しく美しく生きて行こうと思います...
| 2003年03月21日(金) |
観劇番外編「花吹雪 恋吹雪」「宝塚パリ祭」 |
最近、キャトルレーヴ店内で流れてる過去のビデオを観ることが増えた。当日券並んで取れなかった時、公演観る時間はないけど日比谷に寄る時間だけはある時に。ビデオとは言え家で見るより大きい画面で見られるし、ただで観られてなかなかおいしいですよ。但し立ち見オンリー。これからはこのような「観劇」の感想も書いてみようと思う。もちろん夢輝さんに偏って。
「花吹雪 恋吹雪」 主演安蘭けい、現代的な顔立ちなのに時代劇メークも意外と似合ってました。切れ長の目が涼しげで凛々しく、惚れ惚れするほど男前です。夢輝さんは、お美しい顔立ちなのに、時代劇メークが意外と似合ってませんでした(笑)。と言うより、悪い意味で元の顔のかわいさが出ちゃってたのが残念。役柄が黒かっただけに、もっとかわいくない方がよかったね。
黒い役とは、安蘭・石川五右衛門に裏切られ、且つ好きな女も取られて恨みを抱き、執拗に命を狙う霧隠才蔵という人物。才蔵の執念を表現する歌とダンスのシーンで、安蘭さんの後ろにそっと寄り添う夢輝さんに、違った感情を感じてしまうのは私だけ?男同士なのに〜、とか...
才蔵より五右衛門を選んだ女・初音を豊臣秀吉が見初めて、(側室にしたいので)連れて来い!と才蔵に命じる。もう史実なんて無視無視!だけど(笑)、秀吉に献上(?)すべく、初音を拉致する時の才蔵がまたいい。
(初音に威圧的ににじり寄りながら)「随分と恥をかかせてくれたな」
た、楽しそうですね、夢輝さん...(たじたじ)
「文吾とはもう契ったのか?」
うわぁ〜っ、夢輝さんたらもう!いやらしいこと考えちゃって...!でも、ブラック夢輝を好む方々、実はこういう台詞を待っていたでしょ?そうでしょ、ね?(仲間が欲しいらしい)だって私、この場面でお腹いっぱいになりましたもの。夢輝さん、何度でも言ってっ。
それにしても才蔵、せっかく惚れてた初音を五右衛門から奪い返したんだから、秀吉に差し出さずに自分が...(以下自粛)とは思わなかったのか?そんな歪んだ所もまた素敵なんだけど。屈折した人物_しかも男_を演じられる女、夢輝さんに脱帽。
「宝塚パリ祭2001」 シャンソンを中心とした選曲の、ディナーショーらしきコンサート。ディナーショーなるものを観たことないのでよく分からないが、主演(?)安蘭さんが客席回ってお客さんに話しかけてたのがそれっぽいかなと。彼女、ほんとに歌うことが好きなんだね。歌ってる時自信に満ちて目が輝いてるし、ニコニコ楽しそうで微笑ましい。同じ滋賀県出身の西川さんみたいね。琵琶湖の歌姫! 夢輝さん、相変わらず攻撃的な歌いっぷりで...。オールフォルテッシモですか?(笑)特に「インシャラー」、ヤバくない?力入り過ぎでなぜかハラハラしちゃった。口の中が丸見えになるほど熱唱しなくても...虫歯なくてよかったね(冷や汗)。
夢輝さんの女装(?)が見られてラッキー!と思ったが、むしろ男役の時の方が女っぽい人なのでさほどツボではなかった。男役の女役(ややこしい)って、どんなに美しい人でも違和感あることが多い。逆にさほど美しくない人が意外と女っぽかったり(グッチ裕三、女装似合うのよ)。夢輝さんも、さほど違和感なくかわいかったけど、物足りなさを感じた。安蘭さんにリフトされてたのはちょっと衝撃だったが。明らかに安蘭さんの方が小さいからね。偉いぞ、瞳子!
で、スカート姿だと足が見える。バレエやってた人は立派なおみ足の持ち主が多いで、夢輝さんにも期待したが、それほどすごくなかった、いい意味で。スラッとまっすぐできれいだし、長さはご立派だけど、筋肉ムキムキのいかにも「ダンサーです!」という足ではなかった。それなりにしっかりしてはいたけど、ほどほど逞しくほどほどしなやか、人間の女の人としての逞しさにとどまっていて、ダンシグマシーンみたいじゃなくてちょっと安心(サイボーグみたいなのはちょっと...)。
| 2003年03月15日(土) |
星組ミュージカル・ロマン「ガラスの風景」 ■追加■ |
ピエトロ君に突っ込もう! 夢輝さんの役名が「ピエトロ」と初めて聞いた時、真っ先に思い浮かんだのは、今は亡きヴィジュアル系バンド「DAVID使徒AL」(これで「ダビデ・しと・アエル」と読みます)のヴォーカル「ピエトロ君」(彼もかなりの曲者だった...)。よって「くん」付け。
管理事務所員たち、仕事できなさそう!お揃いの服なんか着てる場合じゃないでしょうが。しかも、ワインレッドのブレザーでハイスクールの制服みたい...学生のサークル乗りですか?!そもそも、あんな簡単に事件起こっちゃって、ピエトロがしっかりしてるとか、セキュリティ管理してるとか言われても説得力ない。別荘の住人たちの目が節穴なのか。
それにしてもピエトロ、きれい過ぎるって!あれじゃ女性客が用もないのに事務所を訪ねてくること請け合い。そしてピエトロが事務所に女性客を連れ込み...なんてことはない!それはプリシラ(叶千佳)に操を立てているからではない。ピエトロの本命はミラー警部だからさっ!プリシラは、あくまでカモフラージュ。だって、背中合わせ、肩抱き(ほとんど抱きしめてるよ!)etc.ミラー警部と密着し過ぎ。話し掛ける時も、プリシラに対するより親しげで...そもそもプリシラ、あんな美男が惚れるほどかわいくないし(笑)。舌っ足らずで妙に押し付けがましい喋りが生理的に耐えられない。娘役らしくきれいに発声・発音してくれよ、頼むから。顔もきつくていつも怒ってるみたいだし、何よりおばさんのようなもっさりした体型がまずい。叶さん、あれでなぜ何度もいい役もらってるの?トップ始め、芝居のきちんとした星組だから、出演者の力で持ってる作品だと思ったが、彼女だけは例外。
男同士なのに ピエトロ&ミラーに限らず、男同士の友情、いや愛情をほのめかす場面がいっぱいだ。ジョバンニはミラー警部を嬉しそうに見つめてるし、挙句はジョーイがミラー警部に「君が気に入ってるんでね」と妙に情感豊かに...まるで愛の告白!次のシーンが握手だけで済んで拍子抜けしたのは私だけ?ジョーイがローラの元を去ったのは、実は男の方が好きだと気付いたせいだ、と勝手に解釈してますが。
「ケサラ」の場面がフィナーレっぽく、そのあとまだまだ続いたせいで冗長なイメージだったが、音楽の良さは宝塚オリジナル作品の中では群を抜いていた。ジョーイがなぜか道端にあるギターでいきなり弾き語りを始める歌。ミラー警部のアリヴェデルチ。ここからフィナーレに向かうまでは芝居も割と好き。オープニングの口パクならぬ指真似(?)のマンドリンから渚あきのソロまでも、音楽・演出ともロマンチックな雰囲気で良かった。はじめ良ければ全て良し、終わり良ければ全て良し、かな。
| 2003年03月14日(金) |
星組 レビュー・アラベスク「バビロン〜浮遊する摩天楼」 ■未■ |
場面ごとに書きます。順不同です。
「魔都」 ヘス路線まっしぐら...2階席から観ると白目しか見えない、というのもそうだが(笑)、表情に邪悪さと妖しさが滲み出ているのだ。娘役とのデュエットシーンで、例えば香寿たつきがするような男性が女性を狙う目つきではなく、この世ならぬ者が人間を狙う目つきになってる(ここで矢代さんが♪獲物を狙っている、と歌ってるね)。あえて喩えるなら血を吸う寸前の吸血鬼のよう。口だけで笑ってる所がね。もちろん、香寿さん同様エロ路線(!)ではあるんだけど、夢輝さんのは全く異質のもの。性差を決められないエロなのよね。女性だけど、あの残酷さに満ちた陶酔の表情、サロメが似合いそう。「私はお前に口づけしたわ、ヨカナーン...」。
男役だけになって、ガイチさんの歌「ああ この世の邪悪の全ては この街バビロンから生まれる」に合わせて群舞する時、シャープに力強く踊ってかっこよさを見せ付けられた一方、青いシャツから覗く細い首筋にすごく女性としての色気を感じた。これぞ男役の醍醐味ではないか。男のようで女、女のようで男...どちらとも付かない両性的(両生類じゃないよ!)な魅力。「中性的」ともちょっと違う。もっと幅広いのよ!
そして、宝塚にしてはシンプルな黒のスーツ姿である所も色気を際立たせていた。肩や腰がほっそりしていて(夢輝さん、宝塚の中でもスマートでスタイルいい方?)、いかにも男装した女性、という風情があり、下手に飾り立てるより女っぽく見えた。夢輝さんのスーツの男を見て、男役とは「本物の男性より男らしい理想の男性」ではなく、「男でも女でもない妖しい生き物」だということを発見。
「砂塵」 「バビロン」は全体的に場面転換が非常にスムーズなのだが、ここも導入がうまい。舞台いっぱいにたなびく布が砂丘のようで、自然と砂漠の街に来たような気分になれる。音楽も遠くに来た、と言う感じで。夢輝さんの男性でも女性でもない魅力が発揮されたのがこの場面のマレーネ役。最初男っぽく感じたが、なんのなんの、充分女性としても色っぽいです。恋人役のまとぶんは「男の」色気あるし。足を出してないのも物足りなかったが、べったりと香寿さんに迫る時、まともな女装(スカート、レオタード)だったらどぎつくなり過ぎてただろう。 (続く)
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