人生事件  −日々是ストレス:とりとめのない話  【文体が定まっていないのはご愛嬌ということで】

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2007年01月31日(水) きみの初恋はわたし

視線は気のせいでなかった。

発達の遅れのある児や、場慣れしにくいなど対応に難しさのある児と、その親のための育児教室の運営をしている。コース制の、開催回数がちょうど半分になった前々回くらいから、ひとりの男の子の視線を、やけに感じていた。自分も子どもだというのに、子どもが苦手で場慣れするまでに時間のかかる、もうすぐ3歳になる男の子。同じ教室の中でも、スタッフには担当児がいて、あいにく私は彼の担当ではなかった。なのに、やけににこにこと、近づいてくるわけではなく、抱きついた母の肩口からそっと私のほうをのぞいて笑う彼。

今日、彼のお母さんが他スタッフに言っていたそうだ。「最近、『黄色の人の隣に行って』って言われるんです。好きなんだそうです」。『黄色の人』=『黄色のエプロンをしている人』=私。

あなたと私の間には多くの障害がね、とそっと囁きたくなった、晴天の日。


2007年01月20日(土) 次元違いの相手

さっぱりわからん。

私の考えの及ばないレベルの思考で仕事をしている他職種の同僚たちに、唖然とさせられる日々。
事業の内容を知っている人間でも理解するのが難しい説明の仕方、挙句それを理解できなかった相手に対し「馬鹿じゃないの」と陰口を言える自信。あなたの説明で即理解ができる人の方がいたらお目にかかりたいよ…と思いながら、「こういった方がわかりやすいんじゃないかなあ」とソフトに提案しても、それを素直に飲み込むような相手でもなく。
直属の上司に恵まれていない現状では、彼らの接遇対応の悪さを諫める存在は現職場には不在で。サービス業従事には向かない人たちが、高級取りで野放しにされている。

「市長への手紙」を一般市民のような顔して書きたい衝動にことあるごとに駆られながら、もう4ヶ月も経過してしまった。思いつつも有効な改善策を見出せない私も、悪いサービスに加担しているということだ。早く手を打たねば、私のメンタルが先にやられそうな気がする。

ドラマ『派遣の品格』を見ながら、頷く。「そうなのよ、正職員より使える非常勤だのバイトスタッフは多いのよ!」と。

私も「使えない」と思われないよう、がんばり続けなければ。


2007年01月10日(水) ペーパー免許保持者の不幸

「もしかしたら医療従事者やってませんでした?」と尋ねる、そのどきどき感。

http://www.mhlw.go.jp/shingi/2004/07/s0729-9g.htmlにあるように、潜在看護師免許保持者がいる。私の受け持ち地区にも、たくさんいる。

知識は人を安心させてくれたり、不安に陥らせてくれたりする。自分の持っている知識が邪魔をして、育児に、介護に、うまく回らなくなる迷路に導かれてしまう。

「あなたはプロだから」なんてことばは要らない。プロでも、ひとりの人間だ。「言わなくてもわかっているわよね」なんて、ばっさり切られたくない。頭では分かっていても、感覚に訴えてもらいたいことだってあるのだ。重ねて、何度でも、言ってもらいたいことばはたくさんある。聞きたいのであれば聞けばいいのだし、要らないなら「大丈夫です」と遮ればいい。

だから私は、「知っているからいいよね」だなんて躊躇すること、絶対にしない。


2007年01月06日(土) お宝発見

つまらん大人になったものだよ。

人見知りの激しい小さい生き物と、実家・佐々木家に帰省中。もう4〜5日いるというのに、まったくジジ・ババに馴れようとしない小さい生き物。ダメダメベイビー。

そんな小さい生き物が寝ている隙に、自分の使っていた部屋の片付けをするお外に嫁いだ娘の私。大学卒論の下書きや資料、10代に趣味で書いてたまんがだの小説の原稿だのがまだあって、見返しもしないでがんがん捨てていたのだが…その中に、何故か、今はもう消してしまった『日常茶話』初期の文章を印字で発見。

…私、どこにあの感性を忘れてきてしまったのでしょうか? 昔のほうがはじけてていいと思うって、どうよ? 成長してないってこと? それとも何かを失ってしまったってこと?

年始のっけから考えさせられる出来事に、ちょっと愕然。


佐々木奎佐 |手紙はこちら ||日常茶話 2023/1/2




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