一度だけの人生に
ひろ



 母ちゃんは傷つかない

私が言わなければ誰も言わないだろうから、私が次のようなあたりまえのことを言うても、何やら英雄の言葉のように響くかも知れないが、だいいちに私は私の老母がきらいである。生みの親であるが好きになれない。無智。これゆえにたまらない。

もの思う葦 当たり前のことを当たり前に語る


の中の一節である。

親は子を愛すし、子は親に愛を求める。
が、しかし、その感情は恋愛とは程遠いものだ。
この歳になってつくつぐ思うが、恋愛と親子愛は本来的に
異質なものだ。

子供がいない若いころ、つくづくこう思った。
こんなに太ってたり、ブサイクでも親から見たら、
可愛いものかと。親というものは不思議だと思った

そして親になって思うのは、子供は可愛い
ただ、女性としてそんなに可愛くないのもわかってるよ?

つまり、可愛いいの意味が違うのね
だから、母ちゃんから見たらあなたはいつまでも可愛いい。
周りから可愛くないって言われても母ちゃんは傷つかないよ。

ただ、あなたが可愛くない周りから言われる原因について、
あなたがあなたの母ちゃんのせいだと思ってるなら、
そのことについては謝りたいと思ってるだろうね

2021年04月22日(木)



 人は変わるのか

人は歳と共に変わるのか。
若い人にも、そうでない人にも
重要なテーマだ。

自分は変われるのか。
自分は変わったのか。

今のところ、僕の結論はこうだ。
人は本質的には変わらない。
同じことに悩み、同じテーマに苦しむ。

ならば、その強弱はどうだ?と思う

今のところ、僕の結論はこうだ。
悩みや苦しさの強さは変わらない。

じゃ、なぜ、人は歳とともに変わったように見えるのか。
じゃ、なぜ、人は歳とともに平気そうに見えるのか。

それは単に他人に発信することを諦めただけ。
辛いと言っても、仕方がないということがわかり、
言わなくなるだけ。
若いときと同じように辛く、悩んでいるけど、
他の人に伝えたり、伝わるような表現をしないだけ。

そして、若い人がその感情を表出させているのを
見ると、表出させてることのみをもって、若いなと断じる

分からないから、若いなと言ってるわけじゃない。
分かりすぎるくらい分かるが、それを表出させることを
若いと言うてる。

大人とは現実に裏切られ続けた子供の姿

諦めただけ、気持ちは痛いほど、わかるよ


2021年04月01日(木)
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