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JIROの独断的日記
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2012年10月06日(土) NHK土曜ドラマ「負けて、勝つ 〜戦後を創った男・吉田茂〜」は、良かったと思います。

◆どうして、現在の日本の「形」が出来上がったのか、と言うこと。

NHKが9月8日から10月6日まで5回連続で毎週土曜日に放送した、

負けて、勝つ 〜戦後を創った男・吉田茂〜 | NHK土曜ドラマスペシャル

は、概ね良かったと思います。

学校の「日本史」では、古代史というか考古学的な「日本の黎明」から始まり、大抵現代史は途中で時間が足りなくなり

戦前、戦中、戦後、は本来「最も近い過去」で詳細までかなりはっきりと分かっているのですが、

殆ど教えないので、最近の人たちは日本が戦争に負けて、現在の国家体制が出来るまでにどのような経過を辿ったか、

を知らないと思います。


ネット上の感想を読むと、歴史に興味があり、あるいは詳しい方は、ドラマの細部を色々と指摘していましたが、

この場合、そういうことは、とりあえず、あまり書いても仕方が無いとおもいます。


前述の通り現代の歴史は、最も近い過去であるが故に、膨大な史料で細部まで分かりますから、

これを、仮に1年間の「大河ドラマ」として、つまり約50回に分けて製作するならまだしも、

5回の土曜ドラマで描こうとしたら、細部は捨象せざるを得ないだろうと思います。


歴史的状況の背景説明を役者のセリフに織り込んだら、あまりにも不自然ですし、

ナレーションや字幕で補おうとしたら、多分、セリフの100倍ぐらいの情報量になってしまうと思います。


このドラマで描かれたことを、ものすごく大雑把にまとめると、


戦後、GHQの統治下で国家の体制まで規定された日本が、どのようにして、曲がりなりにも独立国になったか。

その転換点がサンフランシスコ講和条約ですが、

そこへ至る過程で、吉田茂や白洲次郎や、その他、政治家や官僚たちなどが

如何なる役割を果たしたのか?とか、どうして日米安保条約を締結することになったのか


ということです。

若い方は、極端な話、マッカーサーもGHQも、東京裁判も、吉田茂も白洲次郎も、何にもしらないのですから、

彼らの相互の絡みの中で日本の今の国家体制の原型が出来上がるその過程を知るのは大切なことです。

講和条約があれで良かったか?安保条約締結は正しかったのか?と言う議論は歴史の「評価」であり、

また、別のことです。


兎にも角にも、少しでも現代史に興味を持ち、歴史を知る人が増えるのは良い事です。

「知識」がなければ「評価」することは、絶対にできません。


吉田茂を演じた渡辺謙さんを始め、キャスティングも適切だったと思います。

再放送が、あるかどうかしりませんが、今、番組の公式ホームページで掲示版を見たら、

相当数の「再放送希望」の書き込みがありました。

多分、再放送があるでしょうから、今回ご覧にならなかった方には、お薦めします。

「歴史の勉強になるから。」云々を抜きにしても、ドラマとして、かなり「面白い」作品だと思います。

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