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JIROの独断的日記
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2007年10月06日(土) グールド「ゴールドベルク変奏曲、主題と第6変奏まで」/まだまだ続くジャーマン・ブラス。

◆グールドの紹介がいくら何でも乱暴だったかな、と思いまして。

前々回のエントリーで、グレン・グールドについて書きましたが、いくら何でも、ちょっと説明が乱暴だったかな、と思いましたので、

あの時、お薦めしたバッハの「ゴールドベルク変奏曲」の始めの方を少し聴いていただこうと思いました。

前回はグールドが弾いたモーツァルトのピアノソナタをイングリット・ヘブラー女史の演奏と比べて、

「どうです?グールドって変わっているでしょう」

ということばかり強調してしまいましたが、単なる変人ならば、亡くなってから四半世紀を経て、

なお世界中で「グレン・グールド論」が書かれたり、「グールド研究」が盛んに行われているわけはないのです。天才なんです。



だから、グールドが考えていたことを、わたくし如き凡人が想像するのは不可能なのです。

できることは、演奏をご紹介するぐらいです。



先日お薦めした、バッハの「ゴールドベルク変奏曲」は、全曲を通すと50分以上を要しますが、

主題と、各変奏(第30変奏まであります)は、少数の例外を除いて、1分〜2分なのです。

演奏時間を見ると敬遠しそうになるでしょうが、私は、意外に聴きやすいな、と、初めて聴いたときに思いました(好みですけどね)。

それで、今日は、主題(約3分)、第一変奏から第三変奏、そして第四変奏から第六変奏まで、試しに聴いて下さい。



なお、グレン・グールドはピアノを弾きながら歌うクセがありまして、それが録音に入っているのです。これはこれで、

レコード時代からの「名物」みたいなものなので、技術的には声だけ消すことは可能だと思うのですが、CDになってもそのままです。

所謂「怪奇現象」ではありませんから、怖がらないで下さい(笑)。

それでは、始めます。



「Aria」と呼ばれる、「主題」です。



ダウンロード GoldbergVariationsAria.mp3 (2896.2K)



第一変奏から第三変奏です。切れ目なく演奏されます。再生開始後1分12秒で第二変奏に。同2分2秒で第三変奏に入ります。

ボリュームを絞って下さい。



ダウンロード Variation1to3.mp3 (3364.5K)



第四変奏から第六変奏です。再生開始後、52秒で第五変奏。初めて技巧的な曲になります。

再生開始後1分29秒で第六変奏に入ります。



ダウンロード Variation4to6.mp3 (2096.0K)



こんな調子です。面白くなかった、と言う方は、夜、もう一度聴いてみて下さい。

しみじみと心に沁みる・・・かも知れません。


◆退屈でしたか?次は、ジャーマン・ブラスによるバッハです。

私は、相変わらず、ジャーマン・ブラスにかなりハマっております。

彼らは数多くのCDを出していますが、Bach In Brassが代表的録音といって良いのではないかと思います。

今までご紹介していないものを。

まず、管弦楽組曲第一番より「序曲」です。



ダウンロード KleineSuiteOuverturen.mp3 (2388.2K)



次に、原曲は弦楽合奏とチェンバロで演奏するよう作曲された、ブランデンブルグ協奏曲第三番から、

(私はこの楽章の爽やかな音の美しさがとても好きなのですが)第三楽章をお聴き下さい。



ダウンロード Brandenburg3.mp3 (3069.8K)



なかなか良いと思うのですが、如何ですか?


◆ジャーマン・ブラスによるショスタコービッチ「祝典序曲」とラテン風オリジナル曲

ショスタコービッチは今のロシアではなくてソ連(ソビエト社会主義共和国連邦)時代の、当たり前ですが完全に20世紀の作曲家です。

1906(明治35)年生まれ。1975(昭和50)年没(私の祖父母より年下です)。この人に関する研究も無数にありまして、熱烈な信奉者が多いのです。

従って、下手に知ったかぶりをするとヤバいので、止めておきます。ウィキペディアをお読み下さい。



ショスタコービッチの有名な作品の一つに「祝典序曲」があります。

原曲はオーケストラ曲ですが、編曲が見事で、この金管アンサンブル版が原曲でも良いのではないかと思われます。

尤も、その前提には、繰り返し書いていますが、ジャーマン・ブラスのメンバーの卓越したテクニックがあります。どうぞ。

ボリュームを大きめにして下さい。すみません。



ダウンロード FesticeOverture.mp3 (5430.9K)



最後は、ベスト・オブ・ジャーマンブラス「エッセンシャル」に収録されている、ラテン風、ちょっと冗談音楽風の「パソドブレ・オレ」という曲です。

作曲者名が特記してなくて「クレスポ」と書いてありますから、ジャーマン・ブラスのリーダーであるトロンボーン奏者(この人は編曲もするのですが)、

エンリケ・クレスポの作品のように思われます(違ったらごめんなさい)。

前述のとおり、冗談音楽っぽいのですが、もの凄いテクニックを必要とします。お聴き下さい。

「パソドブレ・オレ」



ダウンロード ElPasodoble.mp3 (4170.9K)



お気に入りの音楽がありましたか?それでは失礼を致します。



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