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JIROの独断的日記
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2011年09月26日(月) 「たばこ、1箱67円超値上がり 復興増税で民主税調案」←極端に不公平である。

◆記事:たばこ、1箱67円超値上がり 復興増税で民主税調案 (日経 2011/9/26 23:51)

民主党税制調査会(藤井裕久会長)が26日、

東日本大震災の復興財源に充てる臨時増税にたばこ税を含める方向としたことで、

国税、地方税あわせてたばこ1本あたり2円の増税を来年10月に行う案が有力になった。

20本入りたばこ1箱で40円の増税となる。

増税による販売減少を補うための値上げも加味されるため、

販売価格の上昇は増税分より大きくなる。過去の増税時の例を基に推計すると、

1箱あたり40円の増税で、67円超の値上げとなる可能性がある。

政府・民主党が検討中の増税案では、たばこ税の増税は国税分が1本1円で10年間、

地方税分が1本1円で5年間。それぞれ1.7兆円と4800億円の増収となり、

計2.2兆円の復興財源を捻出できる計算。


◆コメント:あまりにも不公平である。

世の中、理不尽で不公平に出来ていることぐらい、

30年ちかくサラリーマン生活を送っているから、十分に承知している。

その理不尽さに耐えなければ、生きていけない。


しかし、このタバコに関する議論はあまりにも、偏向している。不公平にもほどがある。

タバコもアルコールも嗜好品であるし、一種のドラッグである。

間接喫煙により、他人の健康に害を与える煙草を吸う人間はバカである、

というのがここ20年ばかりの風潮である。


政府や世論の汚い所は、タバコを吸う人間が本当にいなくなったら税収が無くなり困る癖に、

増税は「喫煙者の健康を考え、禁煙する人を増やす為だ」という建て前に基づいていることだ。


受動喫煙が肺ガンの原因になるから、ここでも、あそこでも煙草は吸うな、

という割には、今だに駅のキオスクでも、コンビニでも自動販売機(TASPOが必要だが)

でも買うことが出来る。それほど害があるというのなら、煙草を違法薬物に指定するべきだ。


しかしそれはしない。復興税の財源としてタバコ税を増税するのなら、

今のように、喫煙者をあたかも「罪人」のように扱うのを即刻止めるべきである。

昨年、大幅な増税をして来年増税をするという。

昨年のタバコ増税前に一箱320円だったタバコが今は440円である。

記事のとおりになるとすれば、来年10月にはこれが500円になる。

気違いじみている。それほど、貴重な財源ならば、喫煙者を優遇するべきである。

町の至る所に喫煙所を設けて、

どうぞ、ここで思う存分煙草を吸って下さい。

と頭を下げろと言いたい(書き忘れたが、読めば分かるだろうが、私は喫煙者である。

ただの喫煙者ではない。タバコが美味くて、好きで吸っている。惰性で吸っているのではない)。


そして、タバコだけに税金が重くのしかかるのは明らかに不公平である。


タバコと並ぶ嗜好品は、誰もが思い浮かべるとおりアルコールである。

アルコールは適量を飲む限りはむしろ健康に良い、などといって、

医者までが、害よりメリットを強調するが、アホかと言いたい。

昔から、「酒で身を滅ぼす」という言葉がある。

それは、アルコールが強烈なドラッグ、広義の「向精神薬」だからである。

広義の向精神薬とは人間の精神に影響を及ぼす薬物のことである。

このうち、「狭義の向精神薬」は、精神科医が処方する薬である

(統合失調症の治療薬、「抗精神病薬」と混同しやすい)。


繰り返すが、アルコールは歴としたドラッグ、「広義の向精神薬」である。

その薬理作用が如何に強烈かは、酔っ払った状態の人間を観察すれば明らかだ。

私は、うつ病治療の為に、大学病院の精神科病棟に3ヶ月入院したことがある。

その間、様々な精神疾患の患者さんをみた。統合失調症の患者さんもいた。


しかし、どのような精神科患者も、あの歌舞伎町でヘベレケとなっている酔っ払いほど

劇的な人格の変容を見せる人はいなかった。

統合失調症の患者さんが、嬌声を発して暴れていると想像している人が多いが、

勝手な想像で決めつけるな、と言いたい。そこまで重症の陽性症状を伴う患者は、殆どいない。

私が精神科の患者だからではなく、客観的に比較して、精神科病棟と夜の歌舞伎町や渋谷と

どちらが恐ろしいか、と、問われたら、躊躇無く、新宿や渋谷の方が恐いと断言する。


一体、人類史上、何億人がアルコールで迷惑な経験をしたか。

酒を飲んで人にカラんだり、さらにひどいのは他人を殴ったり

酔った挙げ句、刃物で人を刺したり、酔っ払い運転のトラックが乗用車に追突して、

乗用車が炎上し、子供が焼け死んだり、枚挙に暇(いとま)がない。

私の知る限り、タバコをすって目が据わり、他人にカラむ奴はいない。


それなのに、喫煙者は、罪人のようにさげすまれ、道ばたに平気で反吐を吐く

飲酒者に対しては税負担が増えない。逆だろう、と言いたくなる。

煙が嫌いな人にとっては、確かに所構わず煙いのは嫌であろう。

それは分かる。また、タバコが身体に悪くないというつもりは毛頭無いが、

要するに、「あまりにも不公平である」ことを強調したい。

タバコ税を増税し、復興税源に宛てるのなら、同時に酒税も引き上げるべきである。

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