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JIROの独断的日記
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2010年07月14日(水) 【文章訂正】「金2、銀3で国別7位=日本の高校生ら―国際数学五輪」←W杯は1面トップで、国際数学五輪はベタ記事で載せる大新聞。

◆【お詫び】「コメント」において、言葉が重複していた箇所、訂正しました。

あまりにも、みっともない文章を十数時間、世界中に晒してしまいました。

優秀な人材こそ日本の資源こそ、貴重な日本の「資源」であるにも関わらず、嘆かわしいことだ。

あまりの恥ずかしさに文字通り赤面しました。昨夜はさほど疲れていなかったと思うのですが、

要は私の性格がいい加減で、きちんと読み返す癖が身についていないから、こういうことになるのです。

とんだお目汚しで失礼しました。


◆昨夜は(多分)システム障害の為、更新出来ませんでした。

原稿は昨夜、完成していたのですが、エンピツにアップしようとしたところ、アクセス出来ませんでした。

他のサイトにはアクセス出来たので、何らかのテクニカル・プロブレムがあったのだと思われます。

更新が遅れて失礼しました。


◆記事:金2、銀3で国別7位=日本の高校生ら―国際数学五輪(7月12日18時4分配信 時事通信)

文部科学省は12日、カザフスタンで開かれた国際数学オリンピックに日本代表の男子高校生6人が参加し、

金2、銀3のメダルを受賞したと発表した。国別では7位。好成績だが、過去最高の金5、銅1で国別2位だった昨年を下回った

関数、幾何などの問題の難易度が全体としてかなり高かったという。

今回の大会には96カ国・地域から517人が参加。

成績上位12分の1に授与されるは、

久留米大付設高(福岡)3年岸川滉央さん(18)と

灘高(兵庫)3年井上秀太郎さん(17)が受賞した。

岸川さんは2年連続の金獲得。


続く上位12分の2に与えられるは、

灘高2年清水元喜さん(17)と

甲陽学院高(兵庫)2年越山弘規さん(16)、

灘高1年北村拓真さん(15)が受賞した。(注:色太文字は引用者による。)


◆コメント:日本の子供の学力低下を嘆いている癖に、どうして大きく報じない?

マスコミの不見識は今に始まったことではないが、今度も腹が立つ。

「ゆとり教育」の所為で、日本の子供達の学力が大きく低下した。

優秀な人材こそ日本の貴重な「資源」であるにも関わらず、嘆かわしいことだ。

という趣旨の社説かコラムをどの新聞も載せたことがあるはずだ。

しかし、このような「快挙」はベタ記事(社会面などの片隅に小さな活字で載る記事)で取りあげるのみだ。

サッカーのW杯は、朝・読・毎・日経が大見出しで取りあげる癖に。

日本にとって、サッカーの方が大切で、真面目に勉強する子供達はベタ記事で十分なのか。

事の軽重の区別が付かないのか。

新聞が学問関係で大見出しを付けるのは、日本人がノーベル賞を受賞したときぐらいではないか。

ジャーナリストの見識を、今更ながら疑ってしまう。


記事には、
国別では7位。好成績だが、過去最高の金5、銅1で国別2位だった昨年を下回った。

と書いてあるが、そういうことを書くならば、それ以前の成績の推移をきちんと伝えるべきだ。

数学オリンピック財団のWEBサイトで、IMO(国際数学オリンピック)における日本選手の成績を見れば

1990年まで溯ることが出来る。

1990年は、日本の国際順位は54ヶ国中20位だったのである。その後、日本の国際順位は、

  • 1991年 55ヶ国中12位

  • 1992年 56ヶ国中8位

  • 1993年 73ヶ国中20位

  • 1994年 69カ国中10位

  • 1995年 73ヶ国中9位

  • 1996年 75ヶ国中11位

  • 1997年 82ヶ国中12位

  • 1998年 76ヶ国中14位

  • 1999年 81ヶ国中13位

  • 2000年 82ヶ国中15位

  • 2001年 83ヶ国中13位

  • 2002年 84ヶ国中16位

  • 2003年 82ヶ国中9位

  • 2004年 85ヶ国中8位

  • 2005年 91ヶ国中8位

  • 2006年 90ヶ国中7位

  • 2007年 93ヶ国中6位

  • 2008年 97ヶ国中11位

  • 2009年 104ヶ国中2位

  • 2010年 96ヶ国中7位

となっている。確かに昨年は過去最高突出して好成績だったが、1990年から2002年までは

10位より上位に入ったことは2回のみであるが、2003年以降は次第に参加国が増える中で、殆ど毎年

一桁の順位である。それを書かずに去年より悪い、とだけ書くのは、ミスリーディングだ。

一般人の中にも
これがゆとり教育の成果か

などと嫌味な書き方をしている大人がいたが、過去の成績(順位)の推移を調べずに、

印象だけで、いい加減なことを書くな、と言いたい。


記事には、載っていないがIMOにおける日本選手の成績を見ると、

昨年高校3年だったので、今年はもう出ていないが、2007年から2009年まで、3年連続「金」を獲った

筑波大学附属駒場高等学校の副島君がいることを、記す(彼は2005年、中学2年で既に「銅」を獲っている)。


サッカー・ワールド・カップを1面で取りあげるのに、国際数学五輪は取りあげないのは、

大衆の関心にマスコミが迎合しているからである。

繰り返すが、ことの軽重を考えろ。これでは、子供達はどう思うか?
一生懸命勉強して国際数学五輪で金メダルを獲っても、世間は誰も褒めてくれない。やはりサッカーだ。

と思うであろう。これで、勉強しろ、学力の低下が嘆かわしいと嘆くのは、あまりにも無責任だ。

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