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JIROの独断的日記
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2003年07月14日(月) 「人命救助で中学1年の兄と小学校5年の妹に感謝状 埼玉」世の中、捨てたものじゃないよ。

◆記事:
 熊谷署(江原隆署長)はこのほど、人命救助に貢献した熊谷市佐谷田の中学一年生と小学五年生の兄妹に感謝状を贈った。

 感謝状を贈られたのは、市立熊谷東中学校一年、中村拓也君(12)と同佐谷田小学校五年、彩花さん(10)。二人は今月四日午後九時半ごろ、同所の踏切内で警報機が鳴り出したのに立ち止まっていた女性(31)を踏切外に引っ張り出して救助した。

 二人は柔道教室の帰りで、送迎の車内から女性の様子がおかしいのに気付き、まず拓也君が車を降りて駆け寄り、続いた彩花さんとともに女性の肩を抱きかかえるようにして救い出した。女性は自殺しようとしたらしい。

◆所感:人間の良いところにも光を当てよう。

 中国の戦国時代の思想家孟子は人間の本性は「善」であるとする「性善説」を唱えた。「赤子が井戸に落ちそうになっているのを見れば、だれでも駆け寄って抱きとめようとするだろう」という例えを用いた。無論、人間の醜さ、残酷さも十分承知していた、しかし、それよりも、人間が本来持っている善良な部分に望みを託した。

 12歳の少年が幼児を殺害したという事件が、日本中の人の心を暗くしているなかで、冒頭に取り上げたような話を読むと、本当に救われた気持ちになる。

 世の中には、人間が起こした事件や、事故の話題があふれているが、良く探せば、きっとこの中学生の男の子と小学生の女の子のように良い事をしている人も大勢いるに違いない。悪いことをする奴は目立つが、いいことをする人は控えめなので、どこの誰ともわからないで終わってしまう、ということもあろう。

 しかし、善行を称えるのも大切だという単純な事実を、このニュースは思い出させてくれる。

 中村拓也君、彩花さん。貴方たちは立派だ。


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