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JIROの独断的日記
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2009年05月31日(日) 【YouTube】ベートーヴェン:「エグモント序曲」聴き比べ。カラヤン、アバド、バーンスタイン、ショルティ

◆今日はベートーヴェンの何かでもエグモントの何かの日でもないんですが。

今日は、ずっと寝ていまして、ニュースを見ても、あんまり頭に入らない。

今週は、GM(ジェネラル・モーターズ)破綻について、1日月曜日、オバマ大統領が発表することが分かっていて、

その後、マーケットがどうなるか見てからじゃないと、何ともいえないので、

時事評論は止めて、二日続けて音楽になりますが、悪しからず。


◆昔からエグモント序曲が大変好きなんです。

私は、クラシックを聴き始めた子供のころから、この「エグモント序曲」が大好きでして、

冒頭の何か不吉な予感のする、思い響きと、主部に入ってからの何ともいえない悲壮感。

特にチェロ、コントラバスの地の底から響くような音。ヴァイオリンが半音ずつ下がる音型を弾きながら、

音域が次第に上がっていって、ティンパニが爆発するところ。

コーダ直前の総休止。コーダに入ってからのクレッシェンド。炸裂するトランペットの咆哮。

ヴァイオリンが三連符をフォルティッシモで弾く有り様、全て好きです。


演奏時間は8分台後半から9分台前半で、YouTubeにもファイルを分けずにアップ出来るので、巨匠の演奏が

沢山見られます。聞きくらべ、見比べるのも面白いかと思います。


◆カラヤン=ベルリン・フィル

最初はカラヤン。1983年の演奏とあります。



コーダに入ってからのテンポが速いですが、慣れると、それがたまりません。管楽器を倍にしてます。

(本来、2管編成の曲ですから、各パート1人で良いのですが、演奏開始間もなく分かりますが、トランペット4人いるでしょう?

他の管楽器もそうしています。「倍管」といいますが、倍管は他の指揮者もよくやりますが、カラヤンは特にごく普通にやります。


◆アバド=ベルリンフィル(サブコン:安永さん)

カラヤンの後任のアバドは、カラヤンのように支配的ではなく、オーケストラが自主的に弾く意欲を

上手く引きだしていると思います。2002年の演奏です。


管楽器は倍管にしていません。その為(YouTubeは音質が悪いから単純比較出来ませんが)、カラヤンよりは、音量は

小さいかも知れませんが、この曲が持つ、火のような激しさは良く表現されていると思います。


◆バーンスタイン=ウィーン・フィル

晩年、ウィーン・フィルから「カラヤンとバーンスタインならいつでも振って欲しい」といわれたほどの人です。

(一生に一度もウィーン・フィルの指揮台に立てない指揮者が99%なんですから、如何に才能を評価されていたか分かります。

何年の演奏か分かりませんが、まだ比較的若い頃です。バーンスタインは若い頃、ニューヨークフィルハーモニックを

振っていた頃は良く指揮台でジャンプしていましたが、この映像で、6分25秒ぐらいで、少しですが、跳んでます。

まだ元気だった頃ですね。





バーンスタインもオーケストラに細工をしたくないのか、二管編成のままです。

意外に伝統的な演奏スタイルです。

そして、バーンスタインは、こんなの暗譜しているはずなのに、敢えてスコアを置いて演奏しています。


◆ショルティ=シカゴ交響楽団

今日、載せるなかでは唯一のアメリカのオーケストラです。

コーダに入ると、カラヤン並みのテンポになります。ちょっと驚きました。



ショルティも譜面を置いていますね。
◆全体的な感想。

この曲はプロのオーケストラのプレイヤーにとっては、技術的には決して難しくないと思いますが、

指揮者もプレイヤーも、顔付きが違う。ベートーヴェンとモーツァルトでは決して「遊び」が入る余地がない、

と、故・岩城宏之さんが書いていましたが、なるほどと思います。バーンスタインとショルティが、暗譜で振っていないことも、

興味深いです。ベートーヴェンの作品は何度演奏しても、演奏者が気を引き締めざるを得ない何かがあるようです。

それでは。

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