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JIROの独断的日記
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2009年04月17日(金) 英国の作曲家、アーサー・サリヴァンの”The Lost Chord”(失われた和音)という曲をご紹介するための記事です。

◆非常に書きづらい。サリヴァンの他の作品は知らないのです。

本来なら、「サリヴァン特集」として、この作曲家について、アンチョコを読みながら、知ったかぶりをして、

代表作を数曲載せる、という具合に行きたいのですが、それだけのヒマがありませんでした。

実は、この曲を初めて知ったのは、中学生の頃です。

昔、「レコード」(アナログ・レコードですね)の時代にはクラシックのシングル盤というのが結構ありました。

短い曲や、名曲、オペラのサワリのところだけを録音したものなど色々でしたが、気軽に聴けて良かったのです。

アメリカに、小澤征爾さんが長い間音楽監督をしていたボストン交響楽団というオーケストラがありますが、

コンサートの、オフ・シーズンである夏の間は「ボストン・ポップス・オーケストラ」と名前を変えて、ポピュラー名曲ばかりの

コンサートをやるのです。ボストン・ポップスの指揮者といえば、既に故人ですが、アーサー・フィードラーという人物で、

ボストン・ポップスを1930年〜1979年まで、ほぼ半世紀振り続けたのです(本当は本人は、「普通の」クラシックなども指揮したかった

のですが)。
フィードラーが、「トランペット吹きの休日」や「トランペット吹きの子守歌」、「そりすべり」「シンコペーテッド・クロック」など、

演奏時間が3分ぐらいの、しかし楽しい曲を沢山書いた、ルロイ・アンダーソンを見出したのです。


前置きが長くなりました。

何しろ35年ぐらい前のことなので、記憶が曖昧なのですが、アーサー・フィードラー=ボストン・ポップスの

シングルレコードを買いました。「トランペット吹きの子守歌」「トランペット吹きの休日」「マカレナの聖母」そしてもう一曲。

最後のもう一曲が実に美しい曲だったのですが、曲名を忘れて、ただ、サリヴァンの曲だ、ということを覚えていました。

当時のシングルレコードはなくしてしまい、CD化されたときには、アーサー・フィードラー=ボストン・ポップスのCDは沢山あるのに、

何故かそのサリヴァンの曲は無いのです。最近、30数年ぶりに曲名がわかりました。


◆“The Lost Chord”(失われた和音)という曲でした。

最近、サリヴァンの書いた歌を片っ端から聴いて、曲名を知ることができました。

“The Lost Chord”(失われた和音)という歌です。アーサー・サリヴァンに関しては日本語のウィキペディアでわかります。

英語版のWikipediaには、The Lost Chordに関する詳細が載っています。

アーサー・サリヴァンは、死の床にあった兄弟、フレッドの病室で、この曲を書きました。

とにかく聴いていただきましょう。

アーサー・サリヴァン作曲、“The Lost Chord”(失われた和音)です。(曲の終わりではかなり大きな音になるので、

ボリュームは絞り気味にした方が良いと思います。


The Lost Chord



詩は次の通りです。

Seated one day at the organ,

I was weary and ill at ease,

And my fingers wandered idly

Over the noisy keys.



I know not what I was playing,

Or what I was dreaming then;

But I struck one chord of music,

Like the sound of a great Amen.



It flooded the crimson twilight,

Like the close of an angel's psalm,

And it lay on my fevered spirit

With a touch of infinite calm.



It quieted pain and sorrow,

Like love overcoming strife;

It seemed the harmonious echo

From our discordant life.



It linked all perplexed meanings

Into one perfect peace,

And trembled away into silence

As if it were loth to cease.



I have sought, but I seek it vainly,

That one lost chord divine,

Which came from the soul of the organ,

And entered into mine.



It may be that death's bright angel

Will speak in that chord again,

It may be that only in Heav'n

I shall hear that grand Amen.



何とも、悲しいけれど、敬虔な気持になるでしょう?私は大変に美しい音楽だと思い、

ずっと前からご紹介したかったのですが、何しろ曲名が分からなかったのです。

漸く念願が叶いました。この曲を聴くと、多分、かなり多くの方が私と同じような気持になる

と思います。


但し。

この曲をCDで買うとなると、やたらと曲数が多いオムニバス「決定版!クラシック」

しか、適当なのが有りません。5枚組の「ごった煮」みたいなアルバムでして、一曲を聴く為にはあまりにも大袈裟。

ダウンロード購入していただいた方が安くあがります。

色々なダウンロード配信サービスが、このアルバムを扱っています。

NTTコミュニケーションズが運営する音楽ダウンロード配信サイト「ミュージコ」では、

決定版!クラシックにあります。

あまりメジャーなサイトではないと思いますが、各曲の演奏者が一番詳しく載っています。

見て驚いたのですが、一流ばかりです。ロンドン・デッカという一流レーベルの既存の音源を集めた商品なので当然といえば当然ですが。

iTunes Storeでは、(これ、クリックするとiTunesが起動しますので、驚かれませんように。→)決定版!クラシック。

但し、ここでは曲名が「失われた琴線」と訳されています。


HMVもダウンロード販売をしています。HMV DIGITALというサイトですが、

ここにも、決定版!クラシックがあります。

三つのサイト、全て内容・価格は同じです。アルバムごと全部ダウンロードしても2,400円ですから、CDよりは安いですが、

好きな曲だけ買えるのがダウンロード購入のメリットですから、慌てずにゆっくりご覧になることをお薦めします。


しかし、とにかく今日は、私の日記・ブログは“The Lost Chord”(失われた和音)を、皆様にご紹介することだけが目的であります。

完全に自己満足ですが、金曜の夜なので、多少気が楽になっているせいではしゃぎ気味です。

失礼しました。

皆様良い週末をお過ごし下さい。

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