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JIROの独断的日記
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2005年04月17日(日) 過去の日本の行為の如何に関わらず、中国政府はウィーン条約を遵守する義務を負う。

◆町村外相が抗議、中国は謝罪応じず

 

 【北京=池辺英俊】町村外相は17日夕(日本時間同)、北京の釣魚台国賓館で中国の李肇星外相と約2時間10分、会談した。

 町村外相は、中国の反日デモで暴力・破壊行為が繰り返されたことに抗議し、大使館などの被害に対する謝罪と補償や、再発防止策を求めた。

 李外相は、過激なデモの防止に努める考えは示したが、謝罪や「遺憾の意」の表明、補償への言及はなかった。両外相は、22日からジャカルタで開かれるアジア・アフリカ会議(バンドン会議)首脳会議の際、小泉首相と胡錦濤国家主席による首脳会談を行う方向で調整することで一致した。

 町村外相は、反日デモについて「3週間連続して、大使館などへの破壊活動や日本人への暴力行為があり、大変遺憾で、深く憂慮すべき状態だ。謝罪と補償を要求している」と述べた。さらに、「中国政府は、国際ルールにのっとって、誠実かつ迅速に対応してほしい」と強調した。

 李外相は「中国政府は一貫して、一部の国民の動き(デモ)について法律に基づいて処置してきた。今後も事態の拡大防止に努力していく。一部の過激な動きは賛成しないし、目にしたくもない」と述べた。日本側が求めた陳謝や補償の要求には答えなかった。

 李外相は、「中国政府はこれまで一度も日本国民に申し訳ないことをしたことはない」と強調した。さらに、「日本政府が歴史認識、靖国問題、教科書問題などで中国人民、アジアの人々の感情を傷つけた」と述べ、小泉首相の靖国神社参拝や日本の教科書検定を批判した。


◆コメント:中国人の狡猾さ。今でもチベット民族を弾圧していることを子供達に教えているのか?

 

 町村さんに、気をつけて欲しいことは、妥協してはならぬということである。

 つまり、「日本も歴史上の問題で反省すべき点があるが」と条件付きにして中国の譲歩を引き出してはならない。

 日本と中国には、国交がある。

国交がある国は「外交関係に関するウィーン条約」を守らなければならない。

これで、3度目の引用になるが、

「外交関係に関するウィーン条約」第22条第2項

接受国は、侵入又は損壊に対し使節団の公館を保護するため及び公館の安寧の妨害又は公館の威厳の侵害を防止するため適当なすべての措置を執る特別の責務を有する。

 この文言には、但し書きが無い。

 つまり、過去に外交使節団の派遣国(日本)がどのような行為を行ったか、ということは、完全に無関係なのである。

 町村外相は「中国は、国際ルールに則って」という表現を用いている。

 そんな曖昧な言い方はだめだ。

 「貴国は、『外交関係に関するウィーン条約第22条第2項』に基づいて、日本の権益を保護する義務を負っているにもかかわらず、その義務を全うしていない。これは、純然たる国際法違反である。」と主張しなければダメだ。


◆中国こそ、歴史を歪曲している

 

 中国で暴動を起こしている若者達は反日教育を受けている。これこそ、「歴史の歪曲」である。

1972年、日本と中国の国交正常化が実現した後、天皇陛下と総理大臣が合計17回謝罪していること。

 政府海外援助で、3兆円という気の遠くなるような資金を、日本は中国に供与し、そのおかげで、北京や上海、その他大都市はインフラを整備して、学校、病院を作り、今のような豊かな経済的繁栄を築いたことを、中国は歴史の教科書に掲載しているのか?

載せていないだろう?

 有ったことを無かったことにするのは、「歴史の歪曲」ではないのか?

載せないから、若者達はそんなことがあったとはしらず、「日本は謝罪していない」というのだろう。

 知っても、更に要求する奴もいるだろうが、今ほどの憎悪が醸成されたかどうか、疑問である。


◆チベット民族をずーっと弾圧していることを教科書に載せているか?

 

 中国政府のチベット弾圧は、特に1983年から強化され、チベット民族を地球上から抹殺しようとしている、という、報告がある。

 120万人ものチベット人が、中国人に殺されたという説もある。

中国政府は、この「歴史的事実」を自国の子供達に教えているのか?


◆「小さな留学生」というドキュメンタリー番組を覚えていませんか?

 

 このままでは、両国民の感情はマイナスのループをたどってしまう。・・・

 今、思い出したのですが、フジテレビが数年前、中国人の素人の女性が作った、素人の割には、極めて優れたドキュメンタリー、「小さな留学生」という番組を放送し、大好評で何回か再放送していましたね。

 張麗玲(ちょうれいれい)という中国人女性がある日突然、フジテレビに来て、カメラを貸して欲しい。こういうドキュメントを作りたい、と言ったらしいのです。


 

 張麗玲(ちょうれいれい)という女性は、日本に来るまで全く日本語を話せなかったのに、猛勉強の末、マスターし、今はつぶれてしまいたが、戦前の大倉財閥の流れを汲む「大倉商事」という商社に勤務しながら、ロケを敢行(スタッフは身内と友達の数人だけ)したのです。

 なんで、フジテレビがカメラを貸すことにOKしたのか、ちょっと嫌らしい想像をしてしまいますがね(張麗玲さんはすごい美人なのです)。


 

それはともかく、「小さな留学生」は、中国人のごく平凡な一家のお父さんが、母国は不況でこの先も期待できないから、日本に移住して商売をして一旗揚げよう、ということで、一家で来日した、という話でした。

日本の(八王子でした)公立小学校に転入を余儀なくされた中国人の女の子は、最初は不安だったけれども、学校の先生や友達がもの凄く親切で、また彼女自身、頭の良い子で、たちまち日本語が上達し、すっかり、日本人の友達と仲良くなる、と言う話でした。

残念ながら、お父さんの商売があまりうまくいかないので、わずか1年でまた、中国に帰ってしまうのですが、中国人の両親は、日本人の親切に本当に感謝していました。

そして、中国に戻ってから、その女の子は、日本人が如何に親切だったかを友達に話していました。




念を入れておきますが、これは、中国人が、中国人を取材したドキュメンタリーなのです。日本に義理立てするいわれはない。張麗玲さんは、自ら体験した日本人の親切、良心を母国に伝えたかったのでしょう。私は、そう信じたい。

この番組を、張麗玲さんは、中国のテレビ局に売り込んで、北京を始め、かなりの地域で放送され、中国人も、日本人の良心にすっかり感動していました。

涙ぐんでいる人もいました。中には立ち上がって、「我々は、もっと日本人と仲良くするべきなのです」と叫ぶ、興奮したおじさんもいました。

ビデオが飛ぶように売れていました。

中国人はあの時のことを忘れてしまったのでしょうか。それとも、中国当局により、以後、放送禁止、ビデオも没収となってしまったのでしょうか。

今こそ、あの番組が中国で、もう一度放送されることを願ってやみません。

フジテレビも肝心なときにボヤボヤしていないで。再放送しなさい。


2004年04月17日(土) 「あと2年は歯を食いしばってでも頑張らなければならない。」(小泉内閣総理大臣)政策には反対だが、つくづくご苦労様だとは思う。
2003年04月17日(木) 過食症は遺伝子のせい−−意志が弱いのではなかった(スイス、独、米の共同研究チーム)

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