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JIROの独断的日記
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2009年02月26日(木) 「得意のはずが…麻生さんの英語、米側『聞き取れない』」(読売新聞)←下らないことを書くな。

◆記事:得意のはずが…麻生さんの英語、米側「聞き取れない」(2月25日20時12分配信 読売新聞)

麻生首相は24日の日米首脳会談の冒頭、オバマ大統領と英語で会話を交わした。日米同盟強化を呼びかけた大統領に、

首相は「数多くの課題がある。日米が共同で取り組まなければならない」などと応じた。外務省によると、首相はその後は日本語を使って会談した。

しかし、ホワイトハウスがその後、発表した公式の発言録には、「取り組まなければならない」というくだりはなく、

代わりに「聞き取れない」と書かれていた。

ホワイトハウスの発言録で、作成担当者が聞き取れずにそう表記されるのは、珍しいことではない。

実際、前日の大統領と議会関係者との会合の発言録でも、下院議員の複数の発言が同様の扱いになった。

国会などで漢字の読み間違いが多い首相も、英会話は得意と自負している。今回、「聞き取れない」とされた原因は不明だが、

最高の場面で披露した「英語力」に、けちがついた格好となった。(ワシントン 小川聡)


◆コメント:「けちがついた」のは読売新聞記者の知能と読売新聞社の見識だよ。

内閣総理大臣はまぎれもなく、日本国の政治の最高責任者であるから、その政策、政治的行動に関して、

論理的な批判をする自由は確保されるべきだが、いくら支持率が低い総理大臣だからといって、

れっきとした大新聞が、下らない記事を書くべきではない。


先日、民主党の石井一という議員が、予算委員会で首相に「漢字テスト」をして、民主党に抗議の電話やメールが殺到したのを、

読売新聞はもう忘れたのだろうか。本質的ではないことで、内閣総理大臣を個人的に貶めるような記事を書く見識を疑う。


そもそも、この記事は一読して、論理的に矛盾している。

記事の中で、小川聡記者は、

ホワイトハウスの発言録で、作成担当者が聞き取れずにそう表記されるのは、珍しいことではない。

実際、前日の大統領と議会関係者との会合の発言録でも、下院議員の複数の発言が同様の扱いになった。

と書いている。

下院議員の英語が(発音が下手で)聴き取れないということは考えられないから、

これは、ホワイトハウスが発言録で公表したくない部分を故意に「聞き取れない」と表記する場合があることを意味している。

だから、麻生首相の発言録における「聞き取れない」も本当に英語が通じなかったのか、

或いは、アメリカ側の何らかの政治的な思惑により、「聞き取れない」にされたかは、発言録からだけでは判断できない筈である。

それは、記事のなかで読売も認めているではないか。 いいですか?
今回、「聞き取れない」とされた原因は不明だが

と書いているのに、続いて、
最高の場面で披露した「英語力」に、けちがついた格好となった。

と書くのは全く矛盾している。

「聞き取れないとされた原因が不明」ならば、「首相の英語力にけちがついた」とは言いきれないではないか。


書いた小川某本人も読売本社の外信部デスクも、この記事の矛盾に気が付かないほどバカなのか。

だとすれば、「けちがついた」のは、麻生首相よりもまず、記者とデスクの「オツムの中身」(=知能)と

こういう下らない記事を新聞に載せる見識である。

今一度書くが、内閣総理大臣の政治的行動・発言に関して冷静に合理的に批判することは許されるが

(それが許されなかったら、民主主義国家ではない)、このように、事の本質からかけ離れた、

枝葉末節をあげつらった、週刊誌的な記事を書くのは、明らかに恣意的である。

こんなことを報じても国民にとってメリットはないし、報じなくてもデメリットはない。

一応「日本有数の大新聞」の「報道」としては、かなり恥ずかしい。反省していただきたい。

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2008年02月26日(火) 「必要なら公的資金を=金融安定化策、日本の教訓学べ−米有力エコノミスト」←私は何度もそう書いている。
2007年02月26日(月) 「補助翼部品、欠いたまま飛行=海外委託整備でミス続発−日航」←私は随分前に指摘したのですが・・・。
2006年02月26日(日) 「メールは『上手な仕掛け』 野中氏、同情的な見方」←みんな分かっているのに、云わないね。
2005年02月26日(土) 「予算案3月2日に衆院通過へ」 定率減税縮小は、増税だが、自民党の公約には増税するとは書いていなかった。
2003年02月26日(水) 桶川ストーカー殺人 さいたま地裁の判決はおかしい。

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