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JIROの独断的日記
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2008年03月19日(水) ニューヨーク・フィルハーモニック平壌公演はYouTubeにアップされていたのですね。

◆これが、平和に貢献するのかどうか分かりませんが、NYフィルは本気で演奏しています。

先月、26日に北朝鮮・平壌でニューヨーク・フィルハーモニックがコンサートを行いました。

北朝鮮のほうが招待し、それは金正日の肝煎りに決まっているのに、当日金総書記はコンサートに姿を現さなかったのは無礼である、

と、私は批判的記事ココログ)を書きました。

その考えは変わっていませんが、それはとりあえず置いておきます。

今日、YouTubeで音楽の映像を見ていたら、なんと、「NYフィル平壌公演」の映像がアップされているでは有りませんか。これは驚きました。

映像はフランス語(?)のナレーションが入ることからも分かりますが西側のメディアが撮ったものに違い有りません。

オーケストラ・コンサートの中継・録画は専門職です。ディレクターも他のスタッフもスコア(総譜)をある程度読めないと、

話になりません。この映像は、例えば、ローエングリン第三幕への前奏曲は、ホルンとトロンボーンが大活躍するのですが、

ちゃんと、その箇所で、ピタリとアングルが変わります。


◆映像へのリンクです。

曲目は以下の通り(引用者が、順番を多少入れ替えています。

必ずしも、全てをご覧になる必要はありません。

「新世界より」は全曲通したら長いですから、「ローエングリン」「アルルの女からファランドール」、

「パリのアメリカ人」、「キャンディード序曲」あたりから気が向くのをお聴きになればよいと思います。

朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)国歌とアメリカ合衆国国歌

北朝鮮の国歌を先入観抜きで聴くと、意外に美しいのでびっくりします(だから北朝鮮が「いい国」だといっているのではありません)。

少なくとも、中国のあの滑稽な国歌より、余程音楽的です。

ワーグナー:ローエングリンから第3幕への前奏曲(第3幕序奏)



ビゼー:アルルの女からファランドール



ガーシュウィン:パリのアメリカ人

トランペット・ソロで、トランペットの先端に布袋がかぶせてありますが、これはミュート(弱音器)の一種なのです。

パリのアメリカ人では、トランペットの譜面にこういう指示が書いてあるのです。

各オーケストラのトランペット奏者はハンカチを軽く結んだり、

洗面器の様なものをスタンドに固定して、それに向かって吹いたり、色々工夫しています。



ドヴォルザーク:交響曲第9番新世界から第1楽章



ドヴォルザーク:交響曲第9番新世界から第2楽章



ドヴォルザーク:交響曲第9番新世界から第2楽章続きと第3楽章



ドヴォルザーク:交響曲第9番新世界から第4楽章



ドヴォルザーク:交響曲第9番新世界から第4楽章続き



レナード・バーンスタイン:キャンディード序曲

NYフィルの音楽監督だった、故・レナード・バーンスタインの有名曲です。難しい曲ですが、NYフィルにとっては、十八番です。

多分、アンコールで演奏されたのでしょうね。いくら十八番とは言え、合奏が難しい曲なのに、敢えて、指揮者・マゼールは、

指揮台にいません。オーケストラの実力のデモンストレーション的意味合いがある、と思います。


◆金正日は来なかったけど、音楽が北朝鮮国民の心をすこしでも解きほぐしたことを祈ります。

多くの北朝鮮国民は、これほど水準の高い、西洋音楽の演奏を聴いたのは初めてだと思います。

音楽に感動するのは、政治的体制など関係が無いと思います。どんなにアメリカが敵だ、と今まで洗脳されていても、

この日に演奏を聴いて、強烈に感動した人がきっといると思います。

勿論、たった一度のクラシック・オーケストラ・コンサートが外交的問題を全て解決に導くほど世の中は単純ではない。

しかし。人間が本当に感動したときの記憶、というのは鮮明に残ります。

本当に感動したら、そのオーケストラがいる国を、心の底から憎むことは大変難しくなると思います。

国家権力といえども、「言論」を弾圧することは出来ても、美しいものを「美しい」と感ずる人間の気持ちを抑えることは出来ません。

音楽にはそういう力があります。

あそこの演奏会場にいた北朝鮮国民の1人でも多くが、そういう経験をしたことを祈ります。

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2006年03月19日(日) 「完全勝利まで撤退せず」イラク開戦3年で米大統領←世界一のバカ
2005年03月19日(土) 「3月20日」10年前は地下鉄サリン事件、2年前はイラク戦争、今日は、九州で大地震だ。
2004年03月19日(金) 「イラク戦争、米英に『だまされた』 ポーランドが初めて批判」←同意。大量破壊兵器はどこにあるんだよ?
2003年03月19日(水) アメリカの行動は明らかに国際法違反である。その法的根拠。

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