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JIROの独断的日記
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2008年03月02日(日) 「福田首相、吉清さん方を訪問」←事故原因が分からないのに謝るのはおかしい。/【追加】アルビノーニ by ビビ・ブラック

◆記事:福田首相、吉清さん方を訪問…謝罪し涙ぐむ(3月2日19時46分配信 読売新聞)

福田首相は2日午前、海上自衛隊のイージス艦衝突事故で行方不明になっている吉清(きちせい)治夫さん(58)と哲大(てつひろ)さん(23)親子の

千葉県勝浦市の自宅を訪れ、親族に謝罪した。

首相は「これからの人生があるのに、こういうことになって申し訳ない」と謝罪した。

治夫さんのいとこの中ノ谷義敬さんが「2度とないようにしてもらいたい」と求めると、

「今後こういうことがないように頑張る」と再発防止を誓った。

中ノ谷さんは「捜索は早く止めてもらいたい。続けていると悲しみがまたわいてくるし、勝浦の漁師に今まで通りの漁をしてもらいたい」

と告げたが、首相は当面、海自などの捜索を継続する意向を示した。

親族との面会は約30分間に及び、首相は吉清さん親子の写真の前で手を合わせて涙ぐんだ。

また、二人が出漁した時の話などを聞き、哲大さんに友達があてた寄せ書きも手に取った。

面会後の玄関前で、中ノ谷さんは家族の思いをつづった手紙を首相に手渡した。

さらに、「防衛相は絶対に負けずに一生懸命やってもらいたい。艦長もこういうことがあったのを胸に畳んで、下の人間に指導してもらいたい」と述べ、

防衛相や艦長を辞任させず、原因究明や再発防止に取り組ませるよう強く求めた。首相は「わかりました。しっかり伝えます」とこたえた。

中ノ谷さんはこの後、記者団に、「温かい言葉をもらった。『一日も早く来たかったが、スケジュールの関係で来られなかった』と言われた。

首相の気持ちが伝わり、きれいさっぱり納得した」と語った。

首相は首相官邸に戻った後、「今回のことを反省し、本当に国民から信頼される防衛省、自衛隊にするために改革をしなければいけない。

その先頭に立つのが石破大臣の責任だ」と記者団に述べ、防衛相を続投させる考えを強調した。


◆コメント:事故調査結果が出ていないのに、謝罪するのは、おかしい。

福田首相が沈没した漁船「清徳丸」乗組員の自宅を訪れ、家族に「事故を起こして申し訳ない」と謝罪する。

ちょっと待て。勝手に謝罪するな。謝罪する、ということは、全面的に自衛隊のイージス艦「あたご」に責任があった、と認めるに等しい。

しかし、事故に関しての調査は始まったばかりである。

私は船舶や、船舶航行技術、それらに絡む法律の専門家ではないが、常識的に考えても、事故の原因を特定するためには、

イージス艦と漁船双方の航路を、時系列で詳細に分析してみなければなるまい。そのプロセスが終わらなければ、

事故の原因は分からない。事故の原因が分からない、ということは、事故の責任が誰にあるのか、完全には分からない。


勘違いする人が多いので、断っておくが、私は、「イージス艦に責任は無かった」と主張しているのではない。

二隻の船の衝突事故である以上、漁船側にも過失があった可能性がある、と云いたいのである。

それについては、イージス艦「だけ」の責任にしたがる一面的思考ココログはこちら)に書いた。

今までの数々の報道から現場の様子を想像すると、イージス艦又は漁船いずれかに100%責任があり、他方の責任がゼロだとは考えにくい。

私の頭から離れない疑問を単純化して書くならば、漁船がイージス艦を認識してから、衝突を回避するためには十分に時間があったと思われるのに、

何故、わざわざ、無理をしてイージス艦の針路のど真ん中に突っ込んでいったのかということである。しかし、それは調査結果を待つしかない。


調査の結果、漁船の操船にも問題があったならば、今度は漁船員の家族なり、漁協が政府に謝罪するべきである。

皆、認識していないが、わが国はイージス艦を五隻保有している。イージス艦は強力なレーダーと防空能力を備えているので、

この五隻で日本の領海・領域全体をカバーしているのである。あたごが事故を起こしたことにより、わが国の防空能力は単純に云えば、

五分の一低下したことになる(実際には、他の四隻のイージス艦でも日本全土をカバー出来ると思うが)。

つまり、日本国の安全保障上、重大な任務をもつ自衛隊の艦船が本来の任務を果たせなくなったのである。

そのことに関しては、イージス艦「あたご」自身と同時に漁船にも責任があるのだ。



福田首相の「謝罪」は政治家的(「政治的」ではない)判断によるパフォーマンスであるのは目に見えている。

イージス艦事故により、福田政権の支持率は、さらに低下した、との報道があるぐらいだ。政治家としては、

今日のような行動に出ざるを得ないだろう。政治家とはそうしたものだ。それは、分かる。

しかし、論理的には、事故の原因と責任の所在が明らかになっていないのに「謝罪」するのは、正しくない。


【追加】音楽:アルビノーニ:オーボエ協奏曲(トランペット版)ビビ・ブラック(トランペット)、松居直美(オルガン)

オーボエによる原曲は、ちょうど一ヶ月前に載せました

これは、アメリカの女性トランペット奏者で一時、フィラデルフィア管弦楽団の副首席トランペットを吹いていた、ビビ・ブラックという人が、

日本で録れた、ビビ・ブラック&松居直美/トランペット・ヴォランタリー というアルバムに収録されています。

このCDは残念ながら現在廃盤です。たまにヤフオクに出るようですが競争率が激しい模様です。

演奏は素晴らしいです。女性とか男性とか関係なく、見事なトランペットだと思います。

それでは、曲をどうぞ。アルビノーニ、オーボエコンチェルト作品9の2ニ短調から第一楽章です。

ダウンロード AlbinoniConcertoinDmoll1st.mp3 (4108.2K)



切なく美しい第二楽章です。

ダウンロード AlbinoniConcertoinDmoll2nd.mp3 (5186.6K)



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2007年03月02日(金) 西本智実という指揮者は、性別と無関係に、なかなか、いい。
2006年03月02日(木) 「三宅島、ケアマネ 2人で150人担当『もう限界』」「タクシー代は2億4000万円 外務省」←国全体のバランス、ということ。
2005年03月02日(水) 「米農務長官、牛肉禁輸「日米関係に悪影響」と警告 」 ふざけんじゃねえぞ、この野郎
2004年03月02日(火) 「国民が刑事裁判に参加へ、裁判員法案を閣議決定」←止めた方がいいと思います。

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