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JIROの独断的日記
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2008年02月05日(火) ちょっと早いけど、連休前にお薦めCD(音楽いっぱいあります)

◆ハインツ・ホリガーというオーボエ奏者による、アルビノーニのオーボエ協奏曲集

ホリガーという人はソロ・オーボエ奏者として食っている人です。このこと自体が奇跡的です。

古典派以降、つまり最も普通に「クラシック」と呼ばれている音楽で有名なオーボエ協奏曲と言ったら、

モーツァルトとリヒャルト・シュトラウスしかありません。後はバロックですね。

それで、ソリストとして食えているのです。天才的なオーボエ奏者として認識されています。

確かに上手くて、オーケストラでこの音で吹いたら張り倒されるでしょうが、ソリストとしてはぴったりです。


アルビノーニ(トマゾ・ジョヴァンニ・アルビノーニ)は「アルビノーニのアダージョ」で有名ですが、あれは、20世紀、つい最近といっていいのですが、

楽譜が発見されて未完成だったのを、アルビノーニの研究家であるジャゾットという人が加筆して完成したものです。

アルビノーニは17世紀半ばから18世紀半ばに生きた、ヴェネツィアの作曲家です(ヴィヴァルディとかマルチェルロなどと同じです)。

彼が書いたのは協奏曲ばかりではありませんが、オーボエ協奏曲をいくつも書いていて、とても美しい。

じっと耳を傾けても良いし、BGMの様に流しておいても気持が落ちつくように思います。

オーボエ協奏曲は作品9のなんとか、なのですが、ここでは、作品9の2の第一楽章と、9の8の第一楽章を聴いて頂きます。


作品9の2の第一楽章です。

ダウンロード AlbinoniOboeConcerto2.mp3 (3922.0K)

これはねー。第2楽章も実に切ないんですよ。後で、CDをご紹介します。



続いて作品9の8の第一楽章です。

ダウンロード AlbinoniOboeConcerto8.mp3 (4211.0K)

凛々しくて切ない。実にオーボエだと思います。

これらが収録されているのは、アルビノーニ:オーボエ協奏曲集です。

ライナーノートを読んだら録音は1960年。何と私が生まれた年でした。伴奏は「四季」で有名なイ・ムジチ合奏団です。



◆ハイドン協奏曲集:チェロ協奏曲、トランペット協奏曲、二本のホルンのための協奏曲、エラート復刻版

エラートというフランスのレーベル(レコード会社)があるのですが、長らく廃盤になっていたものが復活しました。

ハイドンというのは、みんな名前は知っていても、作品がコンサートや放送で取りあげられることが少ないです。

また、チェロ協奏曲は、ピアノやヴァイオリンに比べると、非常に数が少ないのです。まあ、大抵ドボルザークです。コンサートでは。

しかし私は、ハイドンが二曲書いたチェロ協奏曲のうち、第2番ニ長調というのが大変好きです。実に品が良く、雅やかで美しい。

しかし、弾く方は大変だろうと思います。チェロの音域を思い切り使っていて、低い音から高い音へ、またはその逆(跳躍といいます)とか、

分散和音の様な早い音型が多いので、素人の耳にも難しいそうに聞こえます。アンドレ・ナヴァラというフランスの名人の演奏で第一楽章、

ちょっと長いですから、今夜で無くても構いませんから、聴いて下さい。

ダウンロード HaydnCellconcertoNo2First.mp3 (14186.8K)



トランペット協奏曲は、私は過去に何度も載せましたが、まあ、お付き合い下さい。

ソロのモーリス・アンドレ。この当時はまだちょっと音が堅いところが、却って興味深いです。

ダウンロード HaydnTrpConcFirstbyAndere.mp3 (5937.8K)



最後は二本のホルンの為のコンチェルトなんですが、これは、今の楽器で吹いても難しいと思います。

当時はバルブ(指で押さえるところ)なんてものはなく、難しいので理屈は省きますが、自然倍音というものを利用して、

吹き込む息のスピードで音程を変えていたのです。こんな細かい音型を吹けるほどの天才的なホルン吹きがハイドン率いる宮廷楽団にいたんでしょうね。

ちょっと、信じがたいほどです。

ダウンロード HaydnConcForTwoHornsFirst.mp3 (8409.6K)



いやー。スリリングですね。これをステージで演るとなったら、今のホルン吹きでもビビるでしょうね。



これらが一枚のCDに入っています。ハイドン:チェロ協奏曲、トランペット協奏曲他

いずれの楽器も大変な名手の演奏ですので、ちょっと地味に見えるかも知れませんが、またいつ廃盤になるか分からないので、

敢えて、お薦めいたします。それでは。また。

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2007年02月05日(月) 「バレエ:ローザンヌ国際コンクール 若手の登竜門、河野舞衣さん2位」←こういう事を大きく報じないから世の中暗くなる。
2006年02月05日(日) 「イラン核、安保理付託 IAEA緊急理、賛成多数で決議」←安保理「付託」っていうとちょっと深刻なんですよ。
2005年02月05日(土) 「トランペット・ヴォランタリー」 (モーリスアンドレ)ぜったいに、「スカッ」とした気分になります。
2004年02月05日(木) 「米兵輸送は戦争加担でない 参院予算委で首相表明」小泉君がどのように、約束を破るかをお見せしましょう
2003年02月05日(水) イラクが核兵器開発を否定。米パウエル長官「証明してみろ」←「無い事の証明は出来ない」のだ。

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