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JIROの独断的日記
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2006年05月07日(日) 「時事放談」サイトに「メール疑惑」に関する野中発言が漸く掲載された。

◆記事:TBS「時事放談」サイト内、「バックナンバー」2月26日放送分

民主党の前原代表が「メール問題」で小泉総理に迫ったと思ったら、「メール」を持ち出した民主党の永田議員の議員辞職騒動。前代未聞のすったもんだは考えてみれば、

国会のケンカの仕方を知っていたかどうかの差にあると思い当たります。

そこで、野党・自民党時代に当時の細川内閣を退陣にまで追い込むなど国会のケンカ上手として知られる野中さんと藤井さんをお招きして「メール問題」の裏側を縦横無尽に語って頂きました。


― 永田議員の一連の言動は…

野中 「若い層には、予算委員会に出て、いい材料が入ってくれば一発かまして男をあげようというものがあると思うんですね。

だから彼もそれを習ったんじゃないかなと。今から思うと、上手に仕掛けに乗ったんじゃないかなと思うんですね。私は

岩見 「引っ掛かったという事ですか?」

野中 「何故かと言うと、この間テレビで平沢勝栄君が同じモノ出したでしょ?

同じモノを出したって事は出所はひょっとしたら自民党だったかも分からない。官邸だったかも分からない。悪い事を仕掛けようとしたらそうしますよね。

それを検証せずに、墨で塗って、ちょっと分かりにくそうな格好をとりながら、一発男をあげようとした浅はかさ…。

やっぱり党の執行部できちっと見て、「それじゃお前やれ」という手順をふまなかった民主党の中に問題もあったと…。

それを、余計な事言いやがって、困ったもんだ、と言って辞職でもしないとしょうがないような迷惑そうな動きを民主党の中でする雰囲気をだしちゃったと…。

私は京都ですから、我等が京都で、やっぱりホープとして、党の代表として出ている前原さんが上手くこれから民主党を健全に野党として引っ張っていって、

やがて自民党と対峙し与党にもなるような、そういう人に期待したいですよ。

けれども今見ていたってそうじゃなしに、何か下の方で責任のなすりつけ合いをして、党の代表の責任だとか辞職問題だとか野田国対委員長の責任だとかね、

今頃になってああいう内輪騒ぎをして、小沢さんが横からにんまり眺めている姿はあんまり野党としては良くないですね。

やっぱり一致して戦わなくきゃ駄目ですよ」


(全文を読みたい方は、こちらでどうぞ。

なお、上に引用した中に、「岩見」という名前が一度出てくるが、この人は毎日の特別編集委員で毎回時事放談の司会をしている人物である。)。


◆コメント:少し時間が経つと何でも忘れるのは良くない。

この話は、過去2回書いた。

最初は、「メールは『上手な仕掛け』 野中氏、同情的な見方」←みんな分かっているのに、云わないね。と、

「時事放談」のサイトで2月26日の野中発言がアップされない。変ですねえ。である。



日本人は何でもすぐ忘れるので、民主党のメール騒動も既に、「過去の話」となった。

丁度2週間前に衆議院千葉補選で、民主党の太田候補が当選し、一度壊滅状態になった民主党が生き返り始めたので、余計に、「今更、メールなんかどうでもいいじゃないか」というのが普通だろう。

しかし、そういう風に、少し時間が経つと、どれほど大騒ぎした事件でも、真実を追究しなくなってしまうのは、日本人の悪い癖ではないかと思うのである。

談合などの汚職が何回でも繰り返されるのは、やはり、世論がすぐにこれらを忘れ、問題視しなくなるからである。



メール問題も真相はどうなのか、もう、どのメディアも取り上げないし、私は政界に情報源など持っていないから、自分で調べることは出来ないけれども、今一度注意を喚起しておきたい。

事実は不明だが、野中氏はものすごいことを云っている。

永田が掴んだ偽メールの出所は首相官邸かも知れないと言っているのである。


◆野中・藤井両氏は小泉首相に恨みがあるのは皆知っている。

予備知識として、有名な事実だが、念のため書いておくと、野中氏は、政界を引退する前から、「改革路線」で小泉首相と正反対の立場で反小泉だったし、

自らが応援していた反小泉勢力、「亀井静香、藤井孝男、野田聖子、古賀誠らかつての反小泉の勢力も落選・非公認などで権力抗争から外れていったため」

(この中には後に狡い事をしたものもいるが)、余計に小泉首相を恨んでいる筈である。



また、藤井裕久氏は元々自民党だったが、離党し、細川内閣の新生党、次に新進党、自由党、民主党、とずっと小沢一郎・現民主党代表にくっついていた人だが、

昨年の衆議院議員選挙で落選し、政界引退を表明したので、やはり小泉首相を快く思っているとは思われない。


◆世間からそのように見られていることを承知した上で行った発言ですからねえ。

つまり、冒頭に引用した「時事放談」2月26日放送分における発言は、明らかに小泉政権の陰謀を示唆しているが、

二人とも、自分たちが反小泉だから、発言内容を割り引いて聞かれることなど、分かっているはずである。政界の古狸だから。

その上でなお、考えようによっては、議員を辞めた永田・元衆議院議員自身の発言よりももっとすごい発言をしているのは、永田町がが如何にダーティな世界なのかを認識する上で重要である。



政治家や、元政界に大きな影響力を持っていた人物がテレビの政治討論番組で、問題発言をすると、オン・エア前、収録当日のテレビニュースで、「ニュース」として報道されるのが普通である。

しかし、「メールは『上手な仕掛け』野中氏、同情的な見方」←みんな分かっているのに、云わないね。でも書いたが、

このとき野中発言を報じたのは共同通信が一回だけ。あまりにも不自然である。官邸からメディアに報道管制が敷かれたと考えるのが自然である。

これが、全くの荒唐無稽な話ならば、官邸とて報道管制などしかなかっただろう。

「野中発言」が、真実そのものか、それに近い内容を含んだ発言なので、報道しないように規制した可能性は十分にある。

この、時事放談バックナンバーのページも第八十七回分を最後に、3月、4月とずっと更新されていなかったのだ。

いつ更新されたかは、私のてぬかりだが、分からぬ。かなり最近の事であろうと推測するしかない。

これも如何にも不自然で、通常は、オン・エアの一ヶ月後にはサイトに発言要旨が掲載されるのだ。

TBSに何か事情があったのか、野中発言が関係あるのか、無いのかも定かではない。


◆全ては状況証拠なのだが・・。

野中発言にしても、「偽メールは首相官邸から出たのかも知れない」と、「可能性」を示唆したに過ぎない。それは、そうだ。そして、その根拠はわからない。

理屈を言えば、そのとおりだ。

しかしながら、兎にも角にも、言っては悪いが、これほど老練・狡猾で、政治家の汚いやり方を知り尽くしている人物が、示唆した事柄の意味は、やはり大きい。


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