外国為替証拠金取引
JIROの独断的日記
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2006年04月18日(火) 「<金融相>「グレーゾーン金利」廃止方向で検討へ」←金利を下げたら借りる奴が余計に増えるのではないか。質屋を復活させよ。

◆記事:<与謝野金融担当相>「グレーゾーン金利」廃止方向で検討へ

与謝野馨金融・経済財政担当相は18日、閣議後の会見で、利息制限法の上限金利(年15〜20%)と、出資法の上限金利(同29.2%)との間にある「グレーゾーン(灰色)金利」について、廃止する方向で検討に入る方針を明らかにした。

与謝野金融担当相は「最高裁が判例で一定の考え方を示した以上、行政府、立法府とも真剣に考える義務がある」と述べ、近く金融庁と法務省で法改正に向けた協議に入ると表明した。

今後は、一本化する上限金利の水準が議論の焦点になる(後略、続きはこちらからどうぞ)。


◆コメント:どうしてサラ金が存続するのか?借りる奴がいるからだ。

どうしても、この国は、政治家もマスコミも国民も一面的な思考に陥りがちである。

サラ金がこの世から無くならず、高い金利を維持しているのは、それでもカネを借りに来る奴がいるからである。
サラ金がカネを貸し、借りる奴がいる。これは、金銭消費貸借契約であり、契約締結時点で金額、金利、期間(返済期限)が決まっている。

本当は、期日が来ても借りたカネを返さない方が悪いのである。



もっとも、「闇金」というのはまた別で、これは借入人がカネを変えそうとしても受け取らず、利息を上乗せして無理矢理継続したり、借入人が返済しようとしたら、連絡が取れず、

ずっと後から「とっくに返済期限は切れてまっせ。延滞利息はらってもらいますよ」とやる。これは、貸す方も本当に悪人である。


◆金利を下げたら、また調子に乗って借りる奴が増えるのではないか?

上で考察したとおり、「サラ金による取り立て被害」という云い方はあまりにも一面的な物の見方である。

サラ金に言わせたら、期日になっても元本はおろか金利すら取れないのだから、自分たちこそ被害者だ、と言いたいのではないか。

そもそも、サラ金からカネを借りる奴はそのカネでパチンコや他のギャンブルにカネをつぎ込んで、負けがこんで、首が回らなくなったような、だらしのない奴が多い。

金融庁は、むしろ、業者に命令して金利を異常に引上げさせ、年100パーセントぐらいに設定したら、さすがに借りる人間は減るのではないか。


◆質屋を復活させてはどうだろうか?

昔から高利貸しというのは洋の東西を問わずいたわけで、それは「「ベニスの商人」を読めば明らかだが、

日本では現在の消費者金融が隆盛を誇る以前は「質屋」が庶民用金貸し業者だった。

周知の通り、質屋からカネを借りたければ「質草」と呼ばれる「担保」を持ち込み、それに応じて少しばかりのお金を調達したわけである。



担保と言っても勿論不動産ではなく、着物、指輪、宝石、時計(昔は「舶来品」の時計は高かったのだ)、書画骨董の類である。

期日に返せないときは、最初に差し入れた担保が没収されるが、それ以上カネを取り立てられる訳ではない。

質草を失うことは残念だったろうが、債務からは解放されるのだから、ある意味非常に健全である。



また、質草に入れるものがなくなれば、お金を借りられなくなるから、金の使い道もよく考えるだろう。

今は、オークションがあるから質屋など流行らない、という反論が出そうだから予めのべておくと、そもそもこのパソコンがあるから、簡単に街金からカネを借りたりできるのだ。

パソコンは中古の需要も旺盛だから、質草にはもってこいの品である。

金に困った奴はまずこれを質草に入れることになろう。

さらに、質屋から借金する時には、直接品物を質屋に持参し、その場でキャッシュを受け取ることが出来るから、オークションのような詐欺の心配もない。

やはり質屋だ。借金は無いに越したことはないが、質屋で借りられるぐらいが丁度いい金額なのだ。

やたらと質屋のメリットを強調したが、念のために書き添えると、私は質屋ではないし、親類縁者、友人知人に質屋がいるわけでもない。

質屋からも街金からもカネを借りたことは、無い。

以上。


2005年04月18日(月) 中国の「選択的記憶」ワシントン・ポスト社説がいいことを書いている (追加あり)
2004年04月18日(日) 「ロシア大統領顧問、京都議定書批准に反対=WWF」地球温暖化が進行すると、ロシアが消える。【追加】サマワで銃撃戦
2003年04月18日(金) 「<米国防長官>イラク側の協力なしに大量破壊兵器発見は不可能」・・・開いた口が塞がらない、とはこのことだ。

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