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JIROの独断的日記
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2005年11月19日(土) 「日米首脳会談 自衛隊イラク派遣延長を示唆」←どこまでバカなのだ?

◆記事1:日米首脳会談 自衛隊イラク派遣延長を示唆 同盟強化確認

 

 小泉純一郎首相は16日午前、ブッシュ米大統領と京都迎賓館で会談した。

 自衛隊と米軍の連携を強化する在日米軍再編の中間報告がまとまったのを受け、同盟協力を世界規模に拡大する方針を首脳間で確認した。

 首相は日本政府としてイラクの復興支援に継続して取り組む方針を表明。

 両首脳は会談後、共同記者会見を行い、首相は「自衛隊の活動も含め、国際社会の責任ある一員としてイラクの復興支援に何ができるか、日米同盟の重要性をよく考えながら総合的に判断したい」と、12月14日に期限を迎える自衛隊のイラク派遣を延長する意向を強く示唆した。(毎日新聞) - 11月16日17時20分更新


◆記事2:「サマワの外国軍必要ない」=最も安全な地域の1つ−イラク報道官

 【シドニー18日時事】18日のオーストラリアの国営ABC放送によると、イラクのジャファリ首相の報道官は、自衛隊が駐留するイラク南部サマワについて、「最近サマワを訪れたが、イラクの中で最も安全な地域の1つ。(外国の)軍隊は必要ない」と語った。

 サマワには現在、豪州と英国の軍隊が駐留し、自衛隊警護のほかイラク軍の訓練を行っている。(時事通信) - 11月18日11時1分更新


◆記事3:米、サマワ陸自の移動打診 新たな軍事的貢献要請

 【ワシントン19日共同】米政府が先月、日本政府に対し、イラク南部サマワに駐留する陸上自衛隊を他の地域に移動させ、地方政府の治安・行政能力の向上を目指す新規復興事業に新たな軍事的貢献ができないかどうか打診していたことが19日分かった。復興政策に携わる同盟国の複数の外交筋が明らかにした。来月の総選挙、正統政府樹立という大きな節目を控えながら、イラクでの「泥沼化」懸念をぬぐい去ることができないブッシュ政権が主要同盟国に中長期の軍事的関与を求めた動きが初めて判明した。
 日本政府は現時点での自衛隊の新規復興事業への参加について「不可能」と伝えたが、米政府は今後も同盟国の関与を模索する方針で、16日の日米首脳会談で自衛隊の派遣延長を事実上表明した小泉政権に引き続き協力を要請する可能性がある。(共同通信) - 11月19日20時0分更新


◆記事4:「予断許さない状況」=サマワ滞在中に着弾も−陸自西方総監が帰国後会見・熊本

 

 イラクに派遣された陸上自衛隊の第7次、8次復興支援群の激励を終えて帰国した林直人西部方面総監は15日、熊本市の同総監部で記者会見し、サマワ滞在中、宿営地周辺に砲弾が落ちたことを明らかにした。
 林総監は現地時間7日正午ごろから8日午前10時半ごろまで宿営地に滞在。7日夜の砲弾着弾について「(自分は)翌朝、気付いた。(部隊は)そんなに変わった様子はなく、淡々としていた」と説明。治安状況については「バグダッドとは状況が違う」と前置きした上で「すべてが安全ということではなく、予断は許さない。時々(砲弾が)落ちてくるわけだし」と話した。(時事通信) - 11月15日18時1分更新


◆コメント:GiveアンドGiveの日本

 

 勿論、日本が、である。

 日米首脳会談で、ブッシュは日本に23時間しか滞在せず、小泉首相との会談も数時間だが、上に長々と引用した記事から受ける印象は、

 ブッシュ:「イラクは長引きそうだから、まだ、自衛隊置いておいてくれ。出来ればサマワで道路工事をしているだけでなく、もう少し危ないところに行って、イラクの治安維持に協力しろ」

 小泉:「かしこまりました」

 というだけのことで、議論ではなく、ブッシュは小泉という「部下」に指示を出しに来ただけではないかと思われる。

 これに対して日本人は特に腹がたたないようだが、みんな、変っているね。

 日本はアメリカの要求に応じて、イラク復興費用、50億ドルを拠出した。

 さらに、イラクに自衛隊を派遣して、サマワには311億円の税金を使って自衛隊の宿営地を建設し、

 そこには、常時、3か月交替で、500人の自衛官が駐留して、彼らには、1日25,000円の特別手当が支給されている。

 最初から全員にこの金額が支給されていたわけではないし、途中から自衛官も増員されているから、正確な計算ではないが、

 陸上自衛隊が一番最初にサマワに到着したのが、2004年2月8日であるから、今日(2005年11月20日)で、651日目である。

 500人の自衛官に特別手当25,000円の特別手当を651日間支払ったとすると、8,137,500,000円(81億3,750万円)もの税金が使われている。

 その間、学校や道路を補修したり、給水事業を行ったというが、首相や防衛庁長官が記者会見ではっきり説明をしないので、

 サマワの自衛官派遣を延長することに(ブッシュのご機嫌を取る以外に)如何なる意味があるのかさっぱり分からぬ。


◆コメント2:サマワのイラク人は「自衛隊はいらない」と言っている。

 

 記事2でイラク政府の報道官がはっきり言っている。イラク人が、外国の軍隊は要らないといっているのに、

ブッシュ追従のおべっか小泉は、イラクへの派遣延長をもう決めているようだ。


◆コメント3:米国は自衛隊に、サマワではなくて、もっと危ないことをさせようとしている。

 

 記事3を読めば明らか。

 アメリカは日本の自衛隊にもう一歩踏み込んで、イラク復興支援して欲しいというのだが、それは、はっきり言えば、イラクの治安維持に協力しろ。軍事的に介入しろということだ。

 日本は日本国憲法により武力の行使を禁じている。

 勿論、日本本土が外国に攻められたときは、国民の平和的生存権を守るために武力を用いても構わないと思うが、

 自衛隊はそのように、日本と日本国民を守るための「最低限の実力」であり、海外でアメリカを助けて武力を行使するなど、違憲も甚だしく、絶対に認められない。


◆コメント4:帰ってきた自衛官が「予断を許さない」といっている。

 

 自衛官は政治的な発言はできないから、小泉首相の政策が正しいとか間違っているとかを記者会見の席上言うことはできないが、

 これまでに、自衛隊の宿営地には10発もロケット砲や迫撃砲が、明らかに自衛隊への威嚇として撃ち込まれている。

 自衛隊の指揮官は、極力、イラク駐留の危険性に関しては触れないように言われている筈なのに、

 先日イラクから帰国したばかりの林直人西部方面総監は「予断を許さない状況」という表現を用いている。

 これは、出来る限り控えめな言葉を使っているはずだから、実際、サマワにいる自衛官は相当な危険を感じていることが容易に推察される。


◆結論:自衛隊は引き上げろ。

 

 日米同盟が大事、と小泉首相を始め、バカの一つ覚えを繰り返す人の頭がどうなっているのかさっぱり分からない。

 米国との同盟関係が大事だから、米国の機嫌を損ねないためだ、とはっきり言う情けない若いのもいるが、よく考えてみろ。

 日本が50億を拠出し、更に自衛官をイラクに派遣までしているのに、アメリカは六カ国協議で拉致問題解決の為に、北朝鮮に大して凄みをきかせることもしてくれない。

 また、日本が国連安全保障理事会常任理事国になりたいと手を挙げたら、アメリカは何と、中国と結託してこれを妨害したのだ。

 50億ドルも、自衛隊派遣も、アメリカは何とも思っていないということがまだ分からないのか。

 アメリカは裏切り者ではないか。こんな嘘つき国家が有事の際に日本を守ると、日本国民は本気で考えているのか。おめでたい。


 小泉さん、支持率急降下のブッシュに忠誠尽くしてどうするんだ?

 アメリカでは、イラク戦争開始以来、米兵の死者数が2,000人を超えて、ブッシュ政権の支持率は急降下している。

 アメリカ人の6割はブッシュが不正直だと思っているという世論調査の結果が出たそうだが、そんなこと、今頃分かったのか。

 イラクの大量破壊兵器保有の証拠を持っているとブッシュ政権がしきりにアピールしていたのは実は嘘だった、

 ということが分かったのに再選させておいて、今頃ブッシュが嘘つきだと気がついたのか?

 アメ公は図体がでかいだけあって、頭に情報が届くまでに時間がかかるのかも知れぬ。

 今頃世論調査で「ブッシュは嘘つきだと思う」なんて答えても、遅いんだよ。バカ。

 それを支持する小泉も大バカだし、その小泉を衆院選で大勝させた日本の有権者もバカだ。


 私は2002年の暮れからアメリカのイラクに対する武力行使に反対し、イラク戦争開戦に反対し、

 それを支持すると公式に声明を出した小泉首相は間違っていると書き、イラク復興支援特別措置法の成立に反対し、

 自衛隊のイラク派遣にも反対し、今でも反対である。

 嘘だと思うなら千数百本になるが、過去の日記を読んで下さい。


2004年11月19日(金) 1.「暮らしやすい国」1位はアイルランド…英誌調査 妖精の国 2.フロリダ電子投票「ブッシュ票が多すぎる」との疑惑
2003年11月19日(水) 「首相、CNNでイラクへの自衛隊派遣方針を強調」この、バカ総理め
2002年11月19日(火) 薬物犯罪のおおもとは何か?

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