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JIROの独断的日記
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2005年07月29日(金) タバコ以外の発ガン物質については、何故誰も騒がないのか?

◆タバコであれほど騒いだ人々は、受動喫煙がガンを発生させるメカニズムを説明できるのだろうか?

 

 近年、受動喫煙による健康への害を理由に社会的に喫煙を禁止しようとする動きが起きている。

 タバコに関する論争は、多分に感情的である。 要するに、煙かったり、くさかったりするのが嫌なのだろう。

 ありていにいえば、タバコの煙のにおいが嫌いなだけなのに、「科学」を持ち出すところが狡い。

 そもそも、タバコの煙がガン細胞を発生させるメカニズムは、いつ、誰が、発見したのだろうか?(ヒントをさしあげるが、そもそも解明されたの?)

 「科学」を論拠にする人々は当然答えられなければならない。いつ、誰が証明し、その論文は何という学術雑誌の何年何月号に掲載されているのか?

 「科学的に証明されている」という人は、これに答えられなければならない。 しかし、それが出来る人は、嫌煙論者の1000人に1人もいないだろう。



 彼ら、彼女らは、自分で本当に理解している訳ではなく、雑誌や本でちらっと読んだ知識を、さも自分が証明した科学的事実であるかのように用いているに過ぎないからだ。

 「いろんな、週刊誌などで、タバコの発ガン性とかいう見出しを見かけるから、きっとそうなのだろう」と言うレベルだろう。いい加減なものである。


◆嫌煙論者の身勝手を主張するために、非喫煙者になった。

 

 私はタバコを止めた。喫煙しながら喫煙を擁護しても、説得力に欠けると思ったからだ。

 今や私は非喫煙者であるが、やはり、嫌煙論者の主張は「科学」の大義名分を借りた感情論であり、喫煙者の人格にまで言及するのは明らかに言い過ぎだと考える。

 純粋に、「科学的に」発ガン性物質が人体に与える影響を問題にするのであれば、何故世の中の他の発ガン性物質に対する抗議運動が、社会的にもりあがらないのだろうか?


◆あっという間に有名になったアスベストは序の口。

 

 地球上には800万種類もの化学物質があるが、その中で、今までの所、発ガン性が認められたのは40種類しかない。

 アスベストはその中の一つに過ぎない。



 受動喫煙の害にあれほど口角泡を飛ばした人々は、 何故「タバコ以外」の発ガン性物質に関しては、それを製造している企業を攻撃せず、それを禁止しない政府に、抗議しないのだ?

 新聞を読んでいれば、分かるとおり、アスベストの発ガン率はもの凄いが、タバコに関して「伝家の宝刀、『科学』」を持ち出して、ムキになって書いていたBloggerで、「アスベスト、けしからん」という稿を見たことがない。医学生ですら、だ。いい加減じゃないか。

 不徹底だ。「受動喫煙による害」、などと云いながら、所詮、大多数の人間は、赤の他人の健康など、どうでも良いのだ。

 自分が、タバコのにおいが嫌いだったというだけの話じゃないのか?



 ああそうだ。書き忘れた。

 「科学的に」論ずるならば、タバコと並ぶ嗜好品アルコールに関しては、それこそ、害が明らかになっているではないか。

  例えば、飲まない人より、飲む人の発ガン率が高いことを述べないのは何故だ?

 自分は酒は好きだから?

 それが、「科学的」態度? 

 自分の嗜好と科学的真理を峻別できないのか?

 アルコールが原因で肝機能が低下し、引いては肝硬変になったら、食道静脈瘤が出来て、血を吹き上げて死にますよ、と何故書かぬ?

 毎年、アルコール依存症で入院する人間がどれぐらい多いか。一旦依存になったら一生治らないことを何故、書かぬ?


◆ディーゼルエンジン車を製造禁止にしろ、という「嫌煙家」はいない。

 

 繰り返し嫌味を書くが、受動喫煙による被害などと、一般公衆衛生を懸念するようなことを言っていた非喫煙者達は、猛烈な毒性のある排気ガスを巻き散らかして日本中を走り回っているディーゼルエンジン車の排気ガスについて、何故、問題にしないのだ?

 車の排気ガスは喫煙者が吐き出す煙どころじゃない。桁違いの量だ。

 環境省はディーゼル排気ガスにより、日本全体で1000人に3人が発ガンする可能性があるという試算を行っている。


◆環境ホルモン

 

 環境ホルモンの恐怖はタバコの比ではないと思うが、科学者の皆さんは、何故、これについて、国民に知らせないのだ?

 ゴミを燃やすことによって発生するダイオキシンの毒性は1977年、オランダで明らかになり、それ以来、ダイオキシンの毒性があまりにも強烈なので、欧州では、ゴミ焼却を大幅に減らしてきた。

 日本の(当時の名称でいうと)厚生省の役人はそのような海外の動向を知っていたに違いないが、後の薬害エイズや薬害肝炎と同じことで、責任を誰かが取らなければならなくなるかも知れないのを恐れたのだろう。

ダイオキシン対策は何もしていない。



 ダイオキシンを含む有機塩素化合物(医薬品の原料、ドライクリーニングの洗浄剤、今は使われていないが、スプレーに使われていたフロンガスなど、挙げればキリがない)は、環境ホルモンと呼ばれ、ごく微量でも、人間の生殖機能や免疫機能をかく乱し、子供にまで深刻な影響を与えることがはっきりしている。

 国が、ダイオキシン対策を何ら施さなかったから、日本はゴミの焼却率、焼却施設の数ともに世界一で、大気中のダイオキシン濃度を欧米平均の10倍以上なのである。

 このような事実は、調べればすぐに分かる。それなのに、着目するのがタバコだけというのは、殆ど滑稽である。

 今一度、繰り返す。タバコに害が無いとは言わない。しかし、タバコの害だけを強調するのは、もしも、本気で公衆衛生や、環境を考えるのであれば不徹底である。

 タバコの煙以外には、大気中に発ガン性物質が無いと思っている一般国民、また、国民に正しい情報を与えない日本政府の姿勢が問題だというのだ。


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