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JIROの独断的日記
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2005年06月20日(月) お奨め:ロンドンのClassic fm

◆インターネットラジオは星の数ほどありますね。

 

 便利な世の中になったもので、今は、インターネットラジオで、世界中の放送を聞くことが出来る。

  語学の勉強にも勿論使えるけれども、 私は、昼間も仕事で、ずっとPCを睨んでいるし、時には英文を訳さなければならぬ。

 帰宅後も元気があるときはよいが、疲れているときは、日本語のニュースを読むのも聴くのも面倒になることがある。

 こういうときは、私は、海外のクラシック専門局を流しっぱなしにしておく。

 勿論、これだって、曲と曲の間でトークが入るし、ニュースも流すのだが、英語だから、真剣に聴こうとしなければ、気にならない (これが、日本語だと、意味が分かってしまうので、どうしても、条件反射的に内容を理解しようとして、また、頭を使ってしまい、疲れる)。


◆ロンドンの民放局でClassic fmという局がある。

 

 もともとは、勿論、普通の無線局だが、今は日本にいてもネットで聴くことができる。ヨーロッパやアメリカには、このような、クラシック専門放送局が星の数ほどあり、中には、すごくマニアックでバルトーク(という作曲家)の作品ばかり放送している局さえある。

 何故、私が、英国ロンドンの、Classic fmという局を推すかというと、正直に言えば、完全に個人的な思い入れである。

 12年前にロンドンに行き、まだ、家族は日本にいる(海外赴任というのは、亭主が先に現地へ赴き、家を探して、受け入れ体制を整えてから、妻子を呼び寄せる。つまり、数ヶ月の孤独な時間を過ごさねばならぬのだ)ときに、ラジオでも聴いて、少しはリスニング能力を向上させようか、と思って買ったラジオでたまたま、最初に聴いた(偶然受信した)のが、このClassic fmだったので、今でも、これを聴くとひどく懐かしいのである。

 このラジオ局は、あまり真面目でないところがよい。

 日本人は真面目だから、例えばNHKのFM放送は(最近全然聴いていないが)、交響曲ならば、一曲演奏するのに2時間もかかる、ブルックナーの大曲をそのまま放送することも稀ではない。

 厳密なことを言えば、交響曲は確かに全曲が一つの音の構築物なので、部分だけ聴くのは邪道だ、ということになるが、それは、クラシックがどうしても「お勉強」と切り離せない日本人ならではの現象である。


◆西洋人のクラシックとのつきあい方はもっと気楽だ。

 

 Classic fmを聴いて驚いたのは、10分以上の曲はまず、放送しないことだ。

 ドボルザークの「新世界より」なんて、シンフォニーとしては長い方ではないのだが、それでも全曲は滅多にやらない。

 第4楽章だけ、とか、第2楽章だけ、とか、常に「ブツ切り」なのだ。

 勿論、これは人によって好き嫌いが分かれるところだろうが、西洋人は好きなように西洋音楽を聴いているということは、良く分かる。


◆疲れたとき、このラジオ、いいですよ

 

 外国語だから、というのが却って幸いしている。分からないところは無視できる。
 これがトップページだが、中央の上の方にある、 "listen live"とというところをクリックすれば、Realか、Window Media Playerがインストールされていれば、聴ける筈。


◆おまけ:英語のお勉強に最適だが、あまり知られていないBBCのページ

 

 本稿の主旨からは外れるが、英語の,特にリスニングの練習をなさりたい方。

BBCのサイトの中に、BBC World Service | Learning Englishというコーナーがある。

 今はウィンブルドンの特集なんか載ってますな。

 だが、リスニングはニュースが一番易しいので、Words in the Newsというページに行きましょう。

 そうすると、簡潔にまとめられた短いニュースの記事が読める。

 スピーカーの形のアイコンをクリックすれば、BBCのアナウンサーによる原稿の朗読が聴ける。

 下には、記事の中で使われたキーワードが英語で説明してある。

 但し、リスニングの能力は、原稿を目で追いながら音声を聞いても、いつまで経っても、向上しないんですね。

 最初は何十回も聴くというのが基本ですね。音を音として覚えてしまうというか。

 しかし、他にも手はあります。ただ聴くのが苦痛だという人は、原稿見ても良いから、アナウンサーの発音、イントネーションをなるべく真似して、少なくとも100回。出来れば500回ぐらい音読すると良いと思います。

 アポロ月面着陸放送の同時通訳で、西山千さんと一緒に活躍なさった、「同時通訳の神様」國弘正雄先生は、中学の頃、教科書を1000回も音読し、その後、手当たり次第に音読したのが、英語力の基礎になった、とはっきり書いておられます。

 トロイの遺跡を発見したことで知られる、考古学者(といっていいのかね)のシュリーマンの自伝、「古代への情熱」(岩波文庫)という本ほど面白い本はあまりないけど、この中でも、驚くほど同じようなことが書かれている。

「私(シュリーマン)は、あらゆる語学の習得を容易にする方法を発見した。(中略)非常に多く音読すること(以下略)」

 自分で出せる音は聴き取れるし、何百回も音読すると身体が覚えるのですね。

 なんだか、くたびれていて、滅茶苦茶な文章になってしまったが、これにて、筆を置きます。


2004年06月20日(日) 「それではワトソン君、殆ど全ての問題の解決に有効な世界共通の方法を実践しよう」(シャーロック・ホームズ)
2003年06月20日(金) 「マトリックス・リローデッド」と「寅さん」

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