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JIROの独断的日記
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2005年04月09日(土) 「ローマ法王葬儀 要人200人、信者200万人」 先進国で、首相、元首級が出席していないのは日本だけ。

◆記事1:ローマ法王葬儀 要人200人、信者200万人

 

 【バチカン市=黒沢潤】二日に死去したローマ法王、ヨハネ・パウロ二世の葬儀が八日、バチカン市のサンピエトロ大聖堂前で厳粛な雰囲気の下、営まれた。四半世紀余にわたる在位期間中に、十億人を超す世界のカトリック教徒の頂点に立ち、冷戦終結にも影響を与えた故人に別れを告げるため、世界各国から指導者や国王ら約二百人が参列。さらに二百万人以上の一般信者がバチカン周囲で見守るという異例の大葬儀となった。

 米国からは、ブッシュ米大統領や、父親のブッシュ元大統領、クリントン前大統領、ライス国務長官らが出席。

フランスのシラク大統領、イランのハタミ大統領、日本の川口順子首相補佐官(前外相)らも参列した。葬儀は賛美歌が流れる中、約三時間にわたって行われた。法王の遺体が納められたひつぎは大聖堂の地下墓所に埋葬された。  (産経新聞) - 4月9日2時56分更新


◆記事2:煩わしい政治忘れて…=桜を見る会でリラックス−小泉首相

 

 小泉純一郎首相が主催する恒例の「桜を見る会」が9日午前、東京都新宿区の新宿御苑で、政財界やスポーツ、芸能各界などから約8700人を招いて開かれた。

 ここ数日の陽気で約1500本の桜はちょうど見ごろ。首相は「このような穏やかな気持ちで、これからの政界もいきたいが、ひと時煩わしい政治を忘れて皆さんと桜をめでたい」とあいさつ。花粉症のため時折ハンカチを取り出し、鼻を押さえるしぐさも目立ったが、写真撮影や握手に笑顔で応じるなど上機嫌だった。 (時事通信) - 4月9日13時1分更新


◆コメント:まずいよ。小泉さん。

 

 本当に、日本政府は外交センスが無い。

いくら、日本においてキリスト教の信者、さらにカトリック信者が国民全体から見れば少数派である、と言っても、ローマ法王は世界で最も影響力が強い人物であったし、無くなった後の世界中の反応を見れば、「ローマ法王逝去」が如何に重大な出来事であったか、分からなくてはいけない。

小泉首相はバカだから、面倒くさいことは、考えない。

だから、外務官僚は、小泉首相にローマ法王葬儀への出席を、何としても説得するべきであった。

日本は仏教国だから、というのは、言い訳にならない。他宗教国からも、続々と要人がバチカンへ赴いた。

アメリカはプロテスタントが多いのに、ブッシュ父子、ライス国務長官、前大統領クリントンまで出ている。

アラブ諸国(イスラム教)、キリスト教で長年カトリックと対立している東方正教会すら、元首級の人物が出席している。



 日本の文化に照らしても、「弔事は全てに優先するべきだ」という伝統的慣習があり、これは、世界の殆どの地域に共通している。

 欧米人からみると、日本という国はとてつもなく遠い(心理的な距離という意味である。これに対して、日本人から見たヨーロッパは、さほど遠くない)。

 それでも、昭和天皇崩御の際は、各国元首が来てくれた。

 大喪の礼が挙行された日は、あいにく雨で、もの凄く寒かったが、多くの国の元首、指導者は、「葬儀の最中、コートを着用するのは非礼にあたる」といい、屋外での儀式の最中、コートを脱いだまま、寒さにじっと耐えていた。これが、国際社会における国家の指導者の振る舞い方というものだ。


◆小泉首相の思考は子供並。

 

 小泉首相は、記事2にあるとおり、新宿御苑で芸能人などとちゃらちゃら、遊んでご機嫌だった。ローマ法王の葬儀に出なかったことに、彼なりの思慮があったとは思われない。

 今までの、小泉首相の刹那的・感覚的な行動様式から推察すれば、要するに、「外国の葬式に行くなんて、面倒だ。芸能人としゃべっていた方が楽しい」という、子供っぽい発想しか、無かったのだろう。

 これは、まずい。いかにも、まずい。

 ローマ法王の葬儀に、「首相補佐官」の川口前外相を送り込んだのは、如何にも「お義理で」、という印象は免れず、早くも批判的な声が上がっているという。

 葬儀に出ないだけではなく、それなのに、首相は、芸能人と花見というのが、実にまずい。

 世界が知ったら(日本がキリスト教国でないと知っていたとしても)、不謹慎に映るだろう。 せめて、今年は花見は取りやめにして、形だけでも「喪に服する」べきだった。


◆常任理事国になりたいときに、味方を減らす、バカ総理。

  

 常任理事国になることの是非は、ここでは、論じない。

 しかし、日本政府は、とにかく、今、国連の常任理事国になろうとしているわけでしょう?

 それに対して、理不尽な抗議を中国と韓国が行っているわけです。実にけしからんけれども。

 そういうときは、少しでも、国際社会で味方を増やすのが、外交の常道でしょう。

 この、肝心なときに、くどいようだが、「日本の総理大臣はローマ法王の葬儀に欠席して、芸能人の花見をして遊んでいた」ことが、国際社会でバレてご覧なさい。大顰蹙だ


◆外交センス皆無

 

 せめて、姿勢が首尾一貫しているなら、まだ、説得力がある。

「日本の首相は滅多なことでは海外は行かない」ということに世界が納得しているのならね(現実的にはむりだろうが)。

 ところが、小泉純一郎内閣総理大臣という人物は、

 日本人を大勢拉致して、覚醒剤を密輸してくる犯罪国家、北朝鮮には、自分からホイホイ出かける。

 アメリカの大統領に呼ばれれば、大あわてで、飛んでゆく。

 それなのに、 ローマ法王の葬儀に欠席。

 どうしようもないね。小泉首相も、説得できなかった、側近や外務官僚も。 外交センス、ゼロ。

小泉純一郎という人物の頭脳は郵便局のことを考えるのが、能力の限界なのだろう。


2004年04月09日(金) 「撤退理由ない」と福田官房長官言明」 問題の本質はアラブ人に日本への憎悪の念を持たせたことにあり、それは、自衛隊を送ったからだ。
2003年04月09日(水) 記者死亡に米作戦副部長が「危険性は説明」、謝罪なし  ←マスコミは、同業者が死んだときだけ大騒ぎするのはおかしい。

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