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JIROの独断的日記
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2005年04月05日(火) 「第162回通常国会」で争点になるはずだったことが、全てうやむやになっている

◆現在は国会の会期中なのです。

 

 今は、第162回通常国会の会期中なのです。

あまりに、緊張感が無いので、国民はそんなこと、忘れてしまっている。

一応書くと、今国会は1月21日に開会し、6月19日に閉会する予定なのです。

会期は150日です。

私の計算では、今日は、国会が始まってから、75日。 つまり、ちょうど会期の折り返し点です。


◆年金改革法案を糾弾するはずだったですよね?

 

 民主党は、今国会では、昨年5月に、自民党が強行採決した年金改革法案について、とことん追求すると言っていましたが、そういう気配は見られません。

小泉首相は、一時期、議員年金を廃止するとか云っていたけれど、これもうやむやです。


◆「政治とカネ」について、どうして追求しないのですか。

 昨年秋、小泉首相に政治資金流用疑惑というのがあったのです。

 

◆小泉首相:関係する2政治団体が500万円以上、使途不明(2004/10/18毎日新聞)

小泉純一郎首相が関係する二つの政治団体が、同じ事務所に同居しながら、両団体とも家賃などの事務所費を別々に、昨年の政治資金収支報告書に記載していたことが分かった。

事務所が入居するビル所有者は「2団体分は受け取っていない」と話しており、年間500万円以上の政治資金が流用された疑惑が浮上した。政治資金規正法の改正が今国会の焦点の一つとなる中、首相自身を巡る「政治とカネ」の問題が問われそうだ。

 政治団体は、首相が代表の「自由民主党神奈川県第11選挙区支部」と、首相の実弟、正也氏が代表を務める「小泉純一郎同志会」。選挙区支部は96年から、神奈川県横須賀市小川町のビル3階にあり、00年以降は毎年、700万円前後の事務所費を計上している。

同志会は76年に設立。同市内の首相の自宅敷地に事務所を置いていたが昨年3月25日付で、選挙区支部と同じ部屋に移転した。

 昨年の両団体の政治資金収支報告書によると、選挙区支部の事務所費は約696万円で、ほぼ例年通りだった。しかし、同志会も約505万円を計上していた。



要するに、実質、同じ小泉首相の支持団体が、名前を変えて、二重に政治資金を受け取っていたのではないか、という疑惑があったのです。

その直前、橋本派が日歯連から受け取った政治献金を政治資金収支報告書に記載しておらず、政治資金規正法違反で、橋本派幹部が告訴されました。明らかに、小泉氏の橋本派潰しです。

しかし、小泉首相の事務所に関する、上で引用した記事に書かれた疑惑については、当初は、各新聞が、かなり大々的に問題にする気配があったし、民主党の岡田代表も徹底糾明を宣言していたけれど、いざ、国会が始まったら何だか、すっかり、誰も何も云わなくなってしまった。


◆北朝鮮拉致被害者は全然進展していないじゃないか?見殺しにするのか?

 

 ここ数日は特にひどい。

小泉首相や竹中平蔵を中心に、まるで憑かれたように「郵政民営化法案を今月中に」可決することが人生の目的のようです。

横田めぐみさんのご両親などは、さぞや悔しいでしょう。もう小泉純一郎内閣総理大臣のアタマの中には「北朝鮮」の「き」の字もありません。

そして、こんなひどいニュースを見つけました。

◆<拉致問題>内閣官房の「支援室」改名 「連絡調整室」に

 細田官房長官は25日の記者会見で、内閣官房の「拉致被害者・家族支援室」を4月1日付で「拉致問題・連絡調整室」に改名すると発表した。

拉致被害者5人の家族全員が帰国したことで支援業務が一段落したと判断、横田めぐみさんら安否不明者の真相究明へ向け関係省庁間の連絡調整を中心とする部署に衣替えする。 (毎日新聞) - 3月25日19時38分更新

 読みましたか?

「拉致被害者5人の家族全員が帰国したことで支援業務が一段落したと判断」

ついに、本音が出たな。

 なんてことを言うのだ。まだ、数百人の日本人が拉致されていることは中学生でも知っているぞ。

 どうして、これほど、大事なニュースを大新聞、テレビは、大きく取り扱わないのか?政府に「何もニュースにするな」と言われたら、言われるがままか?

それでも、ジャーナリストか?


◆4月2日で陸上自衛隊サマワ宿営地開設1周年だったのだ。

 

私は過去の記事で数十回述べたのでここでは繰り返さないが、自衛隊のイラク派遣は違憲だと考えています。

陸上自衛隊が地元住民と交流を図っている、というのは目くらましで、航空自衛隊のC130輸送機が武装した、米英軍の兵士や、武器・弾薬の輸送を行っていることは、空自の証言から明らかです。

しかし、「明らかです」、で済ませる事柄ではないのです。

 集団的自衛権の行使に該当するからです。

 憲法を改正したわけではないのに、憲法が許容していない集団的自衛権を行使してはいけません。

小泉首相は、2003年12月9日、小泉内閣総理大臣記者会見[イラク人道復興支援特措法に基づく対応措置に関する基本計画について]ではっきりと、記者の質問に対して、次のように答えているのです。

【質問】 今回、武器弾薬の輸送は行われるんでしょうか。

【小泉総理】 武器弾薬の輸送は行いません。

【質問】 行わない。

【小泉総理】 行いません。


 ここまで、はっきり「行わない」と約束したことをかんたんに反故にする。

そして、それを一番監視すべき国民も何とも言わないし、国民の注意を喚起すべきマスコミもこの大問題をほったらかしにしている。

一体何をやっているのでしょうか。



サマワの自衛隊宿舎は、最近、プレハブの四方をコンクリートなどの防護壁で囲ったそうです。

 それには、税金が使われている。そもそも、数百人の陸上自衛隊がサマワに駐留し続ける必要があるとは、到底思われません。

それに、防護壁を増設するのは、危険だからでしょう。

サマワの治安状態に関して、国民に報告するべきです。余分な税金を使っているのだから。

社会人ならわかるでしょう。仕事上大事なことは、上司に報告するでしょう。

政治家の「上司」は主権者たる国民ですよ。国民が選出してやらなければ、国会議員になれないのですから。

そして、日本の政治は議院内閣制です。

  主権者たる国民が、国権の最高機関で国の唯一の立法機関である「国会」の構成員である「国会議員」を選出し、多数党が行政府である、内閣を組織します。

 したがって、内閣は国民に、仕事の進捗状況に関して逐一報告する義務があるのです。

何故なら、行政の予算は国民が汗水流して働いて納めた税金でまかなわれているからです。(実際は行政だけでなく、立法府たる国会議員の給料、司法たる裁判官、検察官の給料も全て国民の血税が財源です。国民が一番偉いのです)。

 立場をかえて言えば、上司として、我々は、国会議員に「仕事はどうなっているのか」説明せよと、要求しなくてはいけません。

 マスコミはそれを促さなければ行けない。 ところが、みんな、どうでもいいような顔をしている。だから、国会はあんなにたるんでいるのです。


2004年04月05日(月) 株価は高値を更新しているが、日本国の借金は670兆円もあり、多分人類史上最悪である。
2003年04月05日(土) 「調理見習いの従業員を虐待していたイタリア料理店の店主を逮捕。」虐待する人間の心理

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