外国為替証拠金取引
JIROの独断的日記
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2004年04月05日(月) 株価は高値を更新しているが、日本国の借金は670兆円もあり、多分人類史上最悪である。

◆記事1:日経平均、年初来高値更新=一時1万2000円台回復

週明け5日の東京株式市場は、前週末の米国株高を好感した買いが国際優良銘柄に集まり、日経平均株価は前日比142円37銭高の1万1958円32銭と続伸、2日に付けた終値での年初来高値(1万1815円95銭)を更新した。東証1部全銘柄の値動きを示す東証株価指数(TOPIX)も同15.04ポイント上昇の1199.24と続伸し、年初来高値(1184.20)を更新した。出来高は17億6037万株だった。米国株高に加え、円相場が1ドル=104円台後半の水準に軟化したことが買い安心感につながり、海外機関投資家から個人投資家まで幅広い層の買いが膨らんだ。(時事通信)[4月5日17時3分更新]


◆記事2:国の借金670兆円過去最高に

 財務省は25日、国債と借入金、政府短期証券を合わせた国の債務残高(借金)が2003年12月末現在で670兆1212億円と、過去最高を更新したと発表した。昨年9月末と比べ3カ月間で約14兆4000億円増加した。国民1人当たりでは約525万円の借金を抱えていることになる。デフレの長期化で税収が伸び悩む中、歳入不足を補うため借金が膨張し続ける財政状況の厳しさがあらためて浮き彫りになった。[共同通信社:2004年03月25日 18時04分]


◆コメント:株価にはしゃぐのも良いですが、この国の財政は無茶苦茶なのです。

株価が上昇を続けています。確かに、景気のどん底は抜け出したのかもしれないのですが、デフレ不況がずっと続いているわけで、それが消えたというためには、物価が上昇しないと、企業の儲けが増えないです。消費者物価指数をみると、まだ不安定ですから、あまり、楽観しないほうがいい。

それから、国の財政を見た場合、小泉政権の責任は大きいですよ。国の借金が670兆円というのは、アメリカの7兆ドルにならぶけれども、こちらの人口がアメリカの半分しかないことを考えるとより深刻であります。多分、これほど多額の借金を抱えた国は人類史上、無いのではないでしょうか。

国の借金が増えた原因のひとつは、外国為替市場で円売りドル買い介入をするため、FB(政府短期証券)というものを発行して円資金を調達しなければならなかったからです。しかも、このとき買ったドルの含み損が6000億円とか言われています。ものすごい巨額損失です。日本の民間企業で過去最大の為替差損は、せいぜい、1200億円とかそれぐらいですが、それでも、社長や、財務部長のクビがふっとんだのです。

それにくらべると、「お上」はいくら含み損を抱えようと涼しい顔をしている。野党は日本銀行総裁を参考人招致するか、小泉首相に対してこの点について問いただすべきなのです。日銀がやったことだとしても、無論、最終責任は、小泉純一郎内閣総理大臣にあるのですから。

このように、一見、日本経済はいよいよ、上昇気流に乗って、バラ色なのか、と思いたくなるけれども、国全体として見た場合は、かなりヤバいです。今、株を買っている海外投資家は長期的に投資するつもりではない。上がったらすぐに利食いで売るでしょう。だから、株を持っている人は、利が乗ったら早く、売ることですね。


2003年04月05日(土) 「調理見習いの従業員を虐待していたイタリア料理店の店主を逮捕。」虐待する人間の心理

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