外国為替証拠金取引
JIROの独断的日記
DiaryINDEXpastwill


2004年10月14日(木) ネット心中のときばかり「自殺」乃至は「死」を取り上げるセンセーショナリズム 。イラクでは毎日人が殺されている(自殺ではない)。

◆資料1:警察庁のサイトから平成15年中における自殺の概要資料

【平成15年中における自殺の概要】

平成15年中における自殺者の総数は34,427 人で、前年に比べ2,284人(7.1 % ) 増加した。

性別では男性が24,963 人で全体の72.5% を占めた。(以下略)


◆資料2:失業者数と自殺者数


失業者数・自殺者数の推移(月次、年次)


◆記事:<イラク>爆弾が爆発、米兵3人死亡 バグダッド東部

 

 バグダッド東部で12日夜、米軍の車列が走行中、道路脇に仕掛けられた爆弾が爆発し、米兵3人が死亡した。駐留米軍が明らかにした。AP通信によると、開戦以来のイラクでの米兵死者数は1072人となった。(毎日新聞) - 10月13日19時26分更新


◆記事2:イラク戦争支持の正当性、首相が改めて強調

 

 小泉首相は13日の衆院本会議での代表質問で、米国などによるイラク戦争を日本が支持したことについて、「イラクが12年間、国連安保理決議に違反し続け、最後まで国際社会の真摯(しんし)な努力に応えなかった、との認識に基づくものだ。過ちではない」と述べ、正当性を改めて強調した。(読売新聞) - 10月13日20時46分更新


◆記事3:元国連査察官スコット・リッター「イラクにはWMDはない、よって米国の脅威でもなんでもない」

 リッターさんは正しかった(Tup-Bulletin)

ディビッド・ハックワース大佐

2月10日  ワールド・ネットデイリー

 イラクの大量破壊兵器(WMD)については、ブッシュ大統領やチェイニー副大統領をはじめとして、米国のほとんどの政治家たちが間違っていたことが判明した。開戦前に、「サダムは、イラクのすべての砂丘の陰に恐るべきWMDを隠している」と公言していたWMD調査団のデビッド・ケイ前団長などは、たいへんな「大間違い」をしでかしたのである。

 そんな中で、元国連査察官のスコット・リッターの主張は、最初から最後までずっと正しかったといえる。まわりからの信じられないくらいの圧力を受けながら、リッターはほとんどただひとりで警鐘を鳴らし続けた。

 「イラクにはWMDはない、よって米国の脅威でもなんでもない。だから米政府が侵略を仕掛けるのを、ただじっと座って見過ごさないで、どうか戦争反対の行動に立ち上がってほしい」と、米国民に懇願し続けたのだ。


◆コメント:昨年自殺者数は3万人を超えている。ネット心中の時だけ騒いでも、無意味だ。

 

昨年の自殺者は資料1にあるとおり、34,427人。昨年1年のネット心中した人間の合計は34人。自殺者全体の1000分の1でしかない。

それをあたかも、社会全体に広がりつつある現象であるかのごとき煽り立てるマスコミのセンセーショナリズムは良くない。

1年に3万4千人ということは、1日平均94人が自殺をしている。1日にたまたま7人が練炭で自殺したことで、大騒ぎするならば、普段から、これほど多くの自殺者がいることに、大騒ぎすべきだ。

 資料2を見れば、失業者数と自殺者数との間に関係があると考えるのが普通ではないだろうか。失業者が増えたからといって、失業者が全員自殺するわけでないのは、当たり前だが、明らかに長引く不況と自殺者数との間には関係がある。

 直接的因果関係は認められないから、経済政策担当大臣や、内閣総理大臣の刑事責任を問うことは、勿論出来ない。しかし、自殺者の増加について訊かれた時、小泉首相は「どうして自殺するのがわからないが、決め手が無くて困っている」と、いけしゃあしゃあと宣った(のたまわった)。何も対策など頭に無いくせに・・・。こういうことが本当の問題なのだ。


◆コメント2:自殺は自分で死ぬのだが、戦争は人殺しだ。それを日本政府は支持しているのだ。

 

 さらに、記事2を読むと分かるように、小泉首相は、イラク戦争を支持したことを全く反省しておらず、イラクが国連決議に従わなかったからいけないのだ、と仰る。

 ところが、記事3を見よ。

 スコット・リッターという人はアメリカ人で、国連の査察官だった人だ。

 この人は、アメリカ政府から大変な圧力をかけられ、アメリカでは「非国民」扱いされたが、「イラクにはWMD(Weapon for Mass Destruction=大量破壊兵器)はない。イラクは米国にとって、脅威ではない」と言い続けた、勇気のある人だ。

 実際にイラクに行って、抜き打ち査察をした査察官が大量破壊兵器はなかったといっているのだ。つまり、イラクは湾岸戦争の時には確かに保持していた大量破壊兵器を破棄したのだ。

 にも、関わらず、一回もイラクへ行かずに、ブラジルに行ったり、ベトナムに行ったり(あれは、一体、何をしてきたんだよ?)している小泉首相が「(イラクは)最後まで国際社会の真摯な努力に応えなかった」と主張するのは、一体何を根拠にしているのか。繰り返すが、イラク戦争を支持するとは「人殺しを支持する」ことに他ならない

 7人のネット心中よりもプライオリティの高い問題だと思う。


2003年10月14日(火) 「人は見かけによらない」という諺は正しい。他人を先入観で判断してはいけない

JIRO |HomePage

My追加