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JIROの独断的日記
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2004年08月26日(木) ヴォーン・ウィリアムズ(作曲家・英国)「グリーンスリーヴズによる幻想曲」英国音楽緒論 /地球近傍天体

◆作曲家が何故か少ない英国

英国人に音楽的才能がないわけでは決して、ない。しかし、どちらかというと、演奏家に天才的な人が多く現れている。昨年、デニス・ブレインというホルン奏者について書いた。亡くなってから半世紀近くを経てもなお、伝説的という形容がぴったり当てはまる、不世出の名手である。

 その他にも、カラヤン時代のベルリンフィルで首席フルート奏者を務めた、ジェームズ・ゴールウェイという、多分、世界で一番上手いフルーティストもイギリス人だ。

 しかし、作曲家になると、17世紀にヘンリー・パーセル(1659‐95)という人物がいるだけ。この人の主題による、20世紀の英国の作曲家・ブリテンの「青少年のための管弦楽入門」という曲があるので、思い出してもらえるが、何せ、36歳で亡くなってしまっているので、あまり有名な作品がない。


◆パーセルの後、英国では200年、著名な作曲家が生まれなかった。

 

200年の空白の後にようやく、エルガー(1857‐1934)が現れる。この人は寡作ではないのだが、日本ではあまり知られていない、というか、私もそんなに知らない。何といっても「英国の第2の国歌」と言われるほど、英国人にはもちろん、世界中の人から愛されている、行進曲「威風堂々」第1番と、ピアノの小品「愛の挨拶」がずば抜けて有名である。私はロンドン駐在時代に、誘いを受けて、エルガーの「オラトリオ」という大曲を聴きに行ったが、あまりの退屈さに、寝てしまったのを覚えている。


◆今日はヴォーン・ウィリアムズの命日なのだ。

 

そして、エルガーとほぼ、同じ時代に英国に登場して、日本では、エルガーよりも更に無名な(と言っては失礼だが)、作曲家、ヴォーン・ウィリアムズ(1872〜1958)という人がいる。今日はその人の命日であることをたまたま知ったので、英国音楽史(というほどのモノでもないので「緒論」とした)を書いてみようと思ったのである。

 そんな人、知らない、という人が大半だろう。しかし、イングランド民謡の「グリーンスリーブズ」という歌は知っている筈だ。聴けば分かるはず。

このメロディーは民謡であるから、ヴォーン・ウィリアムズが作ったわけではないのだが、彼が、このメロディーを元に「グリーンスリーブズによる幻想曲」という管弦楽曲を書いてから、俄然原曲のグリーンスリーブズが有名になったのだ、ということはあまり知られていない。

とても美しい。幻想曲はfantasyの訳だが、まさにそういう感じ。本当に幻想的でとても美しい。ネットでもMIDIでいろいろなアレンジ(オーケストラ、ピアノ、オルゴール等々)で出ているからすぐ見つかるだろうが、ちゃんとした演奏で聴きたかったら、ネヴィル・マリナーという指揮者による上のCDが一番良いだろう。

ヴォーン・ウィリアムズにはこのほかにも「南極交響曲」とか「テューバ協奏曲」(一番低音部を吹くでかいラッパのためのコンチェルト。もの凄く珍しい)など、いくつも作品を残してはいるのだが、この「幻想曲」が最も有名である。


 

そしてちょっと横道にずれるが、アカペラの「スコラーズ」というグループがグリーンスリーブズのみならず、イングランド、スコットランド、アイルランド民謡を歌ったイギリス民謡集という、このCDは本当に素晴らしい。透き通るようなカウンターテナーの声。それから、兎に角ハーモニーの美しさ。当分飽きない。

 1曲目の、「ロッホ・ローモンド」とは「ローモンド湖」の意味。loch=lakeで、同じイギリスでもスコットランドのケルト語というのはドイツ語に近い単語と発音があることを知った。

それはともかく、この曲を聴くと「あれっ」と思いますよ。日本で鉄道唱歌というのがあるが、このメロディーの原型は実はスコットランド民謡だったのだ。その他にも沢山の歌が録れてあるが、どれも美しい。たとえアイルランドに行ったことがなくても懐かしいような気持ちになる。音楽は不思議だ。



◆記事:地表からわずか6600キロ!=3月末に小天体がニアミス−国際天文学連合

今年3月末に、直径が推定約8メートルの小天体が、地球の地表からわずか約6600キロまで接近し、通過していたことが分かった。国際天文学連合(IAU)の小惑星センターが26日までに発表した。仮に衝突しても地表に落下する前に砕けてしまい、被害はなかったとみられるが、接近距離は地球の半径約6400キロにほぼ匹敵し、観測できた範囲では過去最短だった。

 この小天体「2004FU162」は、米マサチューセッツ工科大学リンカーン研究所が最接近直前に発見し、4回で計44分間観測。その後、米航空宇宙局(NASA)ジェット推進研究所の研究員が軌道計算を行い、最接近時の距離が判明した。(時事通信) - 8月26日18時1分更新


◆コメント:これはすごい。こういうのを、地球近傍天体といいます。

わずか直径8メートルだったからよかったが、それは偶然だ。6600kmは間違いなく、観測史上、最も地球に接近した天体だ。危ない危ない。地球近傍天体について以前書いたので、ご参考まで。


2003年08月26日(火) 「弔事は全てに優先する」、ということぐらいは知っていてほしい。「村八分」は何故「八分」なのか。

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