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JIROの独断的日記
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2004年07月22日(木) 「<米国務副長官>常任理事国入り、憲法9条改正が条件」 アメリカに指示されるいわれはない。

◆記事:<米国務副長官>常任理事国入り、憲法9条改正が条件

【ワシントン佐藤千矢子】アーミテージ米国務副長官は21日午後、訪米中の中川秀直・自民党国会対策委員長と国務省で約40分間会談し、憲法9条について「日米同盟関係の妨げの一つになっている」との認識を表明、改正に強い期待感を示した。そのうえで「国連安保理常任理事国は、国際的利益のために軍事力を展開しなければならない役割も大きい。それができないなら、常任理入りは難しい」と述べた。国際貢献のため武力行使も可能にした自衛隊の海外派遣を認めるなどの9条改正を行うことが、日本の常任理事国入りの条件になるとの認識を示唆したものだ。

 会談後、中川氏が記者団に明らかにした。米政府はこれまで日本の常任理事国入り問題について、日本が米国に次ぐ多額の国連分担金を支払っていることなどから、特に条件をつけずに強い支持を表明してきた。アーミテージ副長官が、憲法9条改正を事実上、常任理入りの条件とする発言を行ったのは、米政府としての本音を伝えるとともに9条改正に寄せる強い期待感を示したものと見られるが、日本国内で「外圧」との批判を呼ぶ可能性もある。

 中川氏の説明によると、会談で同氏が「憲法見直しの議論を始めなければならない時代にきた」と述べたのに対し、アーミテージ副長官は、憲法改正は「日本国民自身が決めること」と断ったうえで、個人的見解として「憲法9条は日米同盟関係の妨げの一つになっている」と指摘した。


◆コメント:常任理事国入りの条件をアメリカが決める権限はない。

 

アメリカは国連安保理の常任理事国の一つであるというだけで、国連のルールを決める権利は無い。ましてや、たかが国務副長官に偉そうに内政干渉されるいわれはない。

 日本が常任理事国入りを狙うかどうか、憲法を改正するかどうかは、あくまでも日本国内の問題であり、いくら同盟国とはいえ、言葉が過ぎる。

 そもそも、国際連合というのは、正しい訳語ではなく、United Nationsは「連合国」という意味である。つまり、第2次世界大戦の戦勝国が今の常任理事国なのである。決して、世界中の国の民主的な投票によって決まったわけではない。

 だから、国連憲章には未だに「敵国条項」という条文が残っている。



第107条【敵国に関する行動】
この憲章のいかなる規定も、第二次世界戦争中にこの憲章の署名国の敵であった国に関する行動でその行動について責任を有する政府がこの戦争の結果としてとり又は許可したものを無効にし、又は排除するものではない。


 

「敵であった国」とは、日本やドイツである。これらの国には何をしても良いのだ、と云う意味だ。しかしいくらなんでも、第2次世界大戦が終わってから、半世紀以上も経つのに、こんな条項を残すのはひどい、というので、「1995年の国連総会に於いて、同条項の国連憲章からの削除を求める決議が圧倒的多数で採択された。ただし、安全保障理事会改組問題の難航で、国連憲章の改正に支障を来しており、同条項の削除自体は未だ実現していない。 」なんだか、訳が分からない。要するに、まだアメリカは日本をかつての敵国だったと意識したいのだ。

 だから、アーミテージには何の権限も無いが、仮に、彼の言う通りに憲法9条を改正したとしても、今度は別のことで難癖をつけて、日本の常任理事国入りを邪魔しようとするだろう。アメリカが邪魔をしなくても、他の国が妨害するだろう。


 

日本は、本当にアメリカにいいように利用されている。アメリカの巨額の財政赤字を支えているのは、日本である。日本政府が毎年巨額の米国債を購入しているおかげで、米国政府は財政破綻を免れている。要するに、アメリカは日本から巨額の借金をしているのだ。ブッシュのサルや、アーミテージのゴリラは、それほど、偉そうなことをいえた義理か?何なら、今すぐ耳をそろえて、全額米国債を買い戻してくれよ。アメリカは破産するぜ。

 日本は、安保条約で守ってもらっているという意識が強すぎるが、takeだけではない。アメリカに十分にGiveしているのだ。小泉さん、毅然としろよ。毅然と。


 

ついでだから、他の国についても言及しておく。

 例を挙げ始めると切りがないが、日本ほど多額のODA(政府開発援助)を行っているのに、世界に認識されていない国はない。中国なんか、この20年で6兆円以上のカネを日本から受け取り、その資金で、北京や上海に鉄道を造り、病院や学校を建て、あらゆるインフラを整備したのだ。中国が豊かになったのは、あれは、日本のカネのおかげなのだ。

 しかし、中国人も汚い。中国政府は、日本からの援助でこれらの設備が出来たことを全く国民に知らせていないのだ。そして、いつまで経っても、戦争の時の事を持ち出して、謝れ、を繰り返す。いくら何でもフェアではないとおもう。戦争中に日本が犯した悪事が事実だとしても、日本からの6兆円で、信じられないほど豊かになったのも、また事実だからだ。

 もうそろそろ、日本も尻を端折った方がいいのではないか。世界は日本からカネを受け取るのが当たり前と思っている。一度、綺麗さっぱり止めてみればよい。どれだけ、日本のカネがありがたかったか、世界は初めて分かるだろう。


2003年07月22日(火) 自衛隊をイラクへ派遣することに反対する理由。
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