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JIROの独断的日記
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2004年07月11日(日) ストック(議席数)ではない。フロー(議席数の変化)に注目すべきだ。

◆記事:与党、小泉首相続投の方針=政権弱体化は不可避−参院選後の政局

 

参院選で自民党が勝敗ラインとした51議席確保が微妙となり、与党は11日夜、小泉純一郎首相の続投で調整に入った。自民、公明両党は非改選議席と合わせ、少なくとも過半数を確保できるためで、首相の下での連立政権を維持する方針だ。ただ、首相の政権基盤が弱体化することは避けられない。

 首相は同日夜、自民党本部に向かうため、東京・東五反田の首相公邸を出る際、記者団が「51議席を下回った場合の責任問題は」と質問したのに対し、「関係ない」と述べた。

 また、自民党の安倍晋三幹事長はテレビ各局とのインタビューで「参院選はその時の政策について国民の声を聴く選挙であり、首相の責任とは結び付かない」と語り、首相は退陣する必要はないと強調した。 

 さらに、「党内で政局にしようという人はいないと思う」と述べ、首相の続投に理解は得られると自信を示した。

 安倍氏自身の責任については「最も重い責任を取ると言ってきた」と引責辞任を示唆したが、「自民党役員の任期は9月までで、政局の安定が重要だ。党内の声をよく聞いて備える責任がある」と述べ、当面は幹事長職にとどまる意向を示した。

 一方、公明党の冬柴鉄三幹事長は「非改選を含め自公で過半数があれば、首相の政治責任にはならない」と強調した。

 安倍氏は厳しい選挙結果を予想し同日夕、都内のホテルで青木幹雄参院幹事長、森喜朗前首相と会談した。(了)(時事通信)[7月11日22時33分更新]


◆コメント:自民党が大きく議席を失ったと言うことの意味。

 

選挙結果を見る場合、自民党プラス公明党で過半数を維持したけれども、その数は減った。昨年11月の衆院選でも同様だ。ストック(議席数)では与党(連合)が優勢だが、フロー(トレンドと云ってもいい。世論の流れ)では、与党は劣勢である。公明党の支持層は政策もへったくれもなく、とにかく公明党に入れるのだから、2回の選挙で自民党が連続して、支持を失いつつあるということである。

 それは、衆院選後、自衛隊のイラク派遣も年金改革法案にかんしても、きちんと国会で審議をせず、首相から国民に対する明確な説明もなく、いずれも強行採決で、法律を決めた自民党に対する有権者の怒りと解釈するのが最も自然である。

 今回の選挙で自民党圧勝などということなら、もう日本国民は完全にバカの集まりと云われても仕方がない、と思っていたが、幸い、そうはならなかった。

 無論、民主党にも問題は多いが、とにかく、今回自民党が勝ったら、何よりも、憲法を改正して、日本が積極的に戦争に関与する国になることに国民が合意したことになったわけで、それが否定されたことを小泉純一郎内閣総理大臣はよく考えるべきだ。

 選挙戦の演説を良く聴いてみると、小泉首相は大衆の感覚に訴えるばかりで、論理的説得性がなかった。小泉さんの云うことにいちいち、「何故?」という疑問を抱いてみるとよい。彼はなんら理由を説明できていない。何故、日本が多国籍軍に参加しなくてはいけないのか?「・・・・」

 それにしても、これだけ大事な選挙で投票率が56%? 棄権した人って、何を考えてるの?


2003年07月11日(金) 「決定的証拠ないまま開戦 イラク戦争、米国防長官が証言」ふざけんじゃねえぞ、この野郎。

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