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JIROの独断的日記
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2004年07月12日(月) 「『日本にはがっかり』 陸自活動にムサンナ州知事」サマワの宿営地には300億円以上の税金が使われている。

◆記事1:「日本にはがっかり」 陸自活動にムサンナ州知事

 

【バグダッド12日共同】陸上自衛隊が活動するイラク南部サマワを州都とするムサンナ州のハッサン知事は、12日付イラク有力紙アッサバハのインタビューで「日本にはがっかりした」と述べ、治安の悪化から活動を縮小している陸自への失望感を率直に表明した。

 陸自の支援活動受け入れ先の行政トップが公然と失望感を表明したのは初めて。

 知事は同紙に「陸自の活動は学校やいくつかの病院の修復などに限られている」と述べ「ムサンナ州の社会基盤建設で、われわれは陸自やオランダ軍が実質的な活動をしていると感じることはできない」と指摘した。

 「経済大国」日本からの人道支援が深刻な失業問題などを解消してくれるとの地元の過剰な期待に加え、陸自の活動がほとんどサマワ郊外の宿営地内に限定されていることが背景にありそうだ。(共同通信) [7月12日16時42分更新]


◆記事2:舌戦録:参院選 石破茂・防衛庁長官(毎日新聞)

 ◇どこが憲法違反だ

 石破茂・防衛庁長官「『イラクから自衛隊をすぐ引き揚げろ』と民主党候補は堂々と言ってはばからない。外交政策に責任を持つ政党が社民党や共産党と全く同じ主張をして、憲法違反だとどうして言えるのか。病院を直し、医療指導をし、学校を直し、サマワの人の願いに応えるため暑さの中を自衛官は頑張っている。どこが憲法違反なんだ」(岡山市の街頭演説)

毎日新聞 2004年7月9日 東京朝刊


◆コメント:やっぱりね・・・・。

 

記事2に載っている石破防衛庁長官の言葉を素直に信じると、さも、自衛隊は毎日サマワの町のあちこちで、壊れた病院やら学校を直し、医療支援を行い、地元の人々に感謝されている(とは云っていないけれども)のか、と想像する。

小泉首相も人道復興支援という言葉を何度発したかわからぬ。しかし、3ヶ月の任務を終えてきた陸自の報告は、全く国民の耳に届かなかった。私もいろいろと記事を検索してみたが、サマワの陸自がなにをしているのか、具体的な成果がさっぱり解らなかった。

 これは、おかしい。陸自の宿営地を建設するのに3百数十億円を費やしているし、滞在費用は云うまでもなく、国民が納めた税金で賄われている。

 そして、小泉内閣総理大臣は繰り返し、「戦争に行くのではない。人道支援に行くのだ」と云っていた。だとすれば、軍事的な機密事項には該当しないはずである。陸自がサマワで行った活動の成果は国民に知らされるべきであるが、全く何の報告もない。

民間企業で会社のカネで海外出張して、出張報告を出さないということは許されない(少なくとも、私の勤め先では、そうだ)。こういう所が、小泉政権は誠にいい加減である。


 

と思っていたら、報告がない理由が、記事1を読んでわかった。要するに 大したことをしていないので、報告しようがないのだろう。

 だから、軍隊(小泉首相に云わせると自衛隊は軍隊ですから)を送ったって感謝なんかされないというのだよ。現地が欲しているのは雇用機会の創出である。軍隊にそんなことを要求しても無理だ。商売をしたことがないんだから。

商売は世界に冠たる日本企業の専門分野だ。 しかし、まだ戦争中の国に行って、事業を興して人を雇うというのも無茶な話だ。とにかく治安が悪すぎる。落ち着くのを待つしかない。外人が干渉したって、全然イラク人はまとまらないじゃないか。


 

それにしても、記事2の石破長官の演説には笑わせられる。あんた、国民をナメるのもいい加減にしろよ。そういうウソばかりついてるから、選挙で自民党が負けたんだよ。

イラク復興支援特別措置法で規定されている、「対応措置」は人道復興支援活動だけではない。「安全確保活動」があるじゃないか。空自が米英軍の物資(武器を含む)を運ぶことだ。そしてそれは、私がこの日記で何十回書いたか解らないが、戦争中の同盟国の後方支援であり、集団的自衛権の行使であり、憲法違反なのだ。

何度も書くと、くどいようだが、そのような憲法に違反した活動が今も行われている以上、何度でも指摘する。何度もやっているうちに、「まあ、いいじゃないか」となるのは、日本人の悪い癖だ。安全確保活動の違憲性は、数ヶ月前も、現在も、全く同一である。

 「どこが憲法違反なんだ」だと?こちらが訊きたい。どこが合憲なんだよ?


2003年07月12日(土) 「人身事故のJR電車運転士が自殺、労災を認定」何て気の毒な人なんだ・・・。

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