外国為替証拠金取引
JIROの独断的日記
DiaryINDEXpastwill


2004年04月20日(火) 派遣された自衛隊が現地で何をしているのか、殆ど、分からない。

◆記事1:佐藤隊長が一時帰国=政府に活動成果報告−イラク復興支援

イラク南部サマワで人道復興支援に当たる陸上自衛隊の佐藤正久復興業務支援隊長が20日、成田空港着の民間航空機で一時帰国した。陸上幕僚監部によると、佐藤隊長はイラクでの人道支援活動の本格化を受け、防衛庁や政府に対し、活動の成果を中間報告する。(時事通信)[4月20日13時2分更新]


◆コメント:ずっと記事を追っているのだが、何をしているのか分からない。

YahooニュースのトピックにYahoo!ニュース - 自衛隊イラク派遣という項目があるから、はてなアンテナでウォッチしているのだが、一体、サマワに派遣された500人もの陸上自衛隊員は、何をしているのか、さっぱり分からない。一番最近ではっきりしているのは、<イラク>自衛隊が医療支援活動を再開というものである。

日本政府はイラクへ自衛隊を派遣する目的は、人道復興支援活動が目的だと強調していたが、それは、御為倒し(表面は相手のためになるように見せかけて、実は自分の利益をはかること。)であって、要するに日米同盟を維持するために、自衛隊がアメリカ軍と一体となって、戦争に参加することが必要だと考えていることは、誰の目にも明らかである。しかし、それは、違憲行為である(いうまでもないことだが、念のために断っておくと、これらは全て小泉内閣総理大臣の責任であって、自衛官の責任ではない)。

日米同盟としきりにいうが、日米安全保障条約第1条の文言は次のとおりである。

締約国は、国際連合憲章に定めるところに従い、それぞれが関係することのある国際紛争を平和的手段によって国際の平和及び安全並びに正義を危うくしないように解決し、並びにそれぞれの国際関係において、武力による威嚇又は武力の行使を、いかなる国の領土保全又は政治的独立に対するものも、また、国際連合の目的と両立しない他のいかなる方法によるものも慎むことを約束する。
 締約国は、他の平和愛好国と協同して、国際の平和及び安全を維持する国際連合の任務が一層効果的に逐行されるように国際連合を強化することに努力する。


日米安保条約はその第1条で、国連憲章が上位規範であることを明確に宣言しているのに、アメリカは国連憲章を勝手に破ってイラク戦争を始めたのであるから、日本は、何でもかんでも同盟国の要請だと云って、米国の要求を受け入れる義務はない。相手が、条約を破っているのだから。


◆記事2:武装米兵の輸送実施 C130、空幕長が認める

航空自衛隊トップの津曲義光航空幕僚長が空自部隊派遣先のクウェートを訪問。8日に記者会見してC130輸送機によるクウェート、イラク間の米兵や連合軍関係者の輸送を実施していたことを初めて明らかにした。

イラク復興支援特別措置法に基づく空輸が始まって約1カ月。空自は人道支援や連合軍の物資以外に、兵員輸送も手掛け、コアリション(連合軍)の一員としての立場を築いたことになる。(共同通信)[4月8日13時26分更新]


◆コメント:連合軍の一員になったことは、喜ぶべきことではない。

簡単に云ってもらってはこまるのである。小泉首相は12月9日、自衛隊をイラクへ派遣することを決定した日に記者会見行った。そのときの記事には、次のようにかかれている。

「米軍などの武器弾薬の輸送業務については「行わない。日本は戦争に行くのではない」と述べ、明確に否定した。」(毎日新聞)[12月9日23時26分更新]


要するに、国民に対する説明の席上で約束したことを破ったのである。

しかし、それを、共同通信も、他の大マスコミ各社も騒ぎ立てることなく、国民もどうでも良い、と思っている。これこそ、大問題なのに。そして、マスコミと国民が騒いだのは「人質事件」だった。

事の軽重を正しく、見極めなければいけない。Sense of proportionという。


2003年04月20日(日) 「新型リニアで500キロ体験 一般試乗会参加を募集」リニアモーターカーって40年以上研究・開発しているのですが・・・。
2002年04月20日(土) 太陽系

JIRO |HomePage

My追加