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JIROの独断的日記
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2004年03月03日(水) 「火星に過去、大量の水 生命存在の可能性高まる」←これが大ニュースである理由。

◆記事:火星に過去、大量の水 生命存在の可能性高まる

米航空宇宙局(NASA)は2日午後(日本時間3日未明)、火星に着陸した無人探査車の2号機、オポチュニティーによる地質調査で、火星の表面が過去、長期間にわたり大量の水で覆われていたことが確認されたと発表した。

 れまでも火星を周回する探査機による地形の観測で、火星に水が存在した可能性が指摘されていたが、地表での調査活動によって直接確認されたのは初めて。

NASAは「着陸地点周辺は過去に大量の水に覆われ、生物が住める環境にあった」と指摘。「水の確認がすぐに生命の存在を示すわけではないが、火星に生命が存在していた可能性が高まった」としている。(共同通信)


◆コメント:火星に生物が存在したとしたら、それが、どうして重要なのか?

何故、各国の学者が懸命になって、火星を調査しているかというと、太陽系で最も生物が存在する可能性が高いのが、火星(と木星の衛星であるエウロパという星)だからである。

専門家にとっては、もし、火星に、かつて生物が存在したことが判明すれば、地球の生命の起源と定義を根底から見直さなければならなくなるほどの、超弩級、人類史上最大の発見のひとつになるのだという。

それは、人間の起源は火星にあった、ということになるかもしれないからである。


◆火星から飛来した隕石にも生命の痕跡がある

今まで、地球上に落下した隕石で発見されたものは2万個に及ぶ。その中の12個が火星起源の隕石であると推定されている。
1996年、NASAはその中の一つ、1984年に南極で発見された隕石の中に、生命の痕跡らしきものを発見したと発表して、世界的な反響を巻き起こした。その痕跡とは、


  1. 隕石の中にバクテリアに似たチューブの形をした物体。
  2. 隕石の中に存在する細かい鉱物粒。これは、地球上の微生物が生命活動によって作り出すものに、よく似ている。
  3. 隕石の中にナフタリンに近い有機物である多環式芳香族炭化水素物質が見つかった。その組成は、バクテリアなどの生物が分解されたときにできるものにそっくりであった。

というものだった。

しかし、これらは、「状況証拠」である。今日、発表された火星に水が存在した可能性というのも、状況証拠なのだが、かなり大きな状況証拠なので、NASAは重大発表がある、と、勿体ぶっていたわけである。

生物の化石そのものでも発見されれば、これはもう、掛け値なしの、超、超、大ニュースである。それが有機生命ならば、地球の生物と同じように遺伝子を持っているだろうと予想される。地球上の生物のDNAはA(アデニン)、T(チアミン)、G(グアニン)、C(シトニン)の4つの塩基のブロックの組み合わせで、出来ている。火星の生物の遺伝子が、もしも、もしも地球上の生物と同じ4つの物質から出来ているとしたら、火星の生物と地球上の生物は兄弟だということになり、気絶するほどの大発見である。

サイエンスは、ロマンティックだ。


2003年03月03日(月) ブッシュはヒトラー並みに危険な人物だ。

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