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JIROの独断的日記
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2003年12月03日(水) 米国のしてきたことを考えたら、日本が義理立てする必要は全く、無い。

アメリカ合衆国がイラク戦争をはじめるまえと、今までにしてきたことをニュースでたどってみると、改めて、世界を今のような混乱に陥れたブッシュ政権の罪の重さに唖然とする。特に次の二つのニュースを読み比べると、よく分かる。

◆記事(2月6日):アメリカがイラクの大量破壊兵器の証拠をでっちあげた時の記事:

<米国務長官>イラクの兵器隠ぺい「証拠」提示 国連安保理

【ニューヨーク上村幸治】国連安全保障理事会で5日に開かれた外相級協議で、パウエル米国務長官はイラクによる大量破壊兵器の開発を示す新証拠として、衛星写真や会話録音記録などを提示した。また、イラクとテロ組織アルカイダの関係にも言及したが、イラクのドウリ国連大使は、報告後の演説で「証拠はでっち上げだ。イラクは大量破壊兵器を所有していない」と反論した。各国外相の演説では、フランス、ロシア、中国といった安保理常任理事国が査察を継続するよう訴え、イラク攻撃に対する慎重な姿勢を変えなかった。 

パウエル長官はこの日の報告で「サダム・フセイン(イラク大統領)が兵器を隠している『否定できない証拠』があると指摘し、軍幹部兵士の会話を盗聴録音したテープを公開した。

◇コメント:全部、イラクの国連大使が反論したとおり、アメリカのでっち上げだったのだ。これは、国連の外相会議で、法廷ではないから、誰も罰せられないが、日本の刑事法廷ならば、偽証罪という犯罪に相当する行為である。

◆記事2(7月10日)。大量破壊兵器の証拠は実は無かった。とヌケヌケとラムズフェルド国防長官が発言したときのニュース:

攻撃前の「新証拠」なかった=イラクの大量破壊兵器−米国防長官

【ワシントン9日時事】ラムズフェルド米国防長官は9日、上院軍事委員会の公聴会で証言し、イラクの大量破壊兵器開発に関して「劇的な新しい証拠」を発見したため、イラク攻撃に踏み切ったわけではないと説明した。 (時事通信)
[7月10日7時3分更新]

◇コメント:ふざけんじゃねえぞ、この野郎。
というのが、この日、私が日記につけた表題だったが、このときの怒りは今も忘れていない。

あれほど、大量破壊兵器をイラク戦争の正当性の根拠だといっていた国がよくもまあ、いけしゃあしゃあと・・・・・。

◆結論コメント

小泉首相は、アメリカに対して強気になるべきである。といっても、何も怒鳴り散らす必要は無い。整斉と正論を述べればよいのだ。

日本はいち早くアメリカのイラク攻撃を支持するという、失策をおかしてしまった。何故失策かといえば、アメリカの武力攻撃は国連憲章に違反するものだからである。違法行為を率先して支持するバカはいない。

しかも、百歩譲ったとしても、アメリカの主張、「イラクが大量破壊兵器を保持しており、それが、テロリストの手に渡り、明日にもアメリカ本土が攻撃されるかもしれない」というストーリーはウソだった。アメリカは同盟国、日本をだましたのである。

小泉内閣総理大臣。貴方は、我が日本国をだました国、つまり裏切り者である米国に、どうしてそれほど懸命になって、義理立てしようとするのか? 向うは平気でうそをつく国だが、こちらには自衛隊を派遣しない、れっきとした根拠がある。きちんと断るべきだ。

何よりも、平和憲法の規定により、戦時下にあるイラクに自衛隊を派遣することは禁止されている。また、時限立法であるイラク復興特別措置法を作ったときといまでは、イラク国内の状況が大きく異なり、非戦闘地域での活動のみを認めているイラク復興支援特別措置法に照らし、自衛隊はただの一人も派遣するわけにはいかない。

ブッシュが、「この前は必ず(自衛隊を)派遣すると言ったじゃないか!」と気色ばんだら、「状況が変わった。あんたにもだまされてたしね。」と顔色一つ変えずに言って欲しい。外交はそれぐらい狡猾で良いのだ。


2002年12月03日(火) 「人間というやつ、遊びながらはたらく生きものさ。」(鬼平犯科帳)

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