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JIROの独断的日記
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2003年10月11日(土) 「毛皮買う金節約できる」気候変動会議でプーチン氏失言←馬鹿者。永久凍土が融け出したら、ロシア自体がなくなってしまうのだよ。

◆記事:「毛皮買う金節約できる」気候変動会議でプーチン氏失言

地球温暖化を話し合うため、29日にモスクワで始まった世界気候変動会議の開幕式で、ロシアのプーチン大統領が、「暖かいのはロシアにはいいかも。毛皮コートを買う金も節約できる」と、きわどいジョークを放った。

 大統領は、歓迎スピーチのなか「冗談だけでなく、まじめに言われることもあるが」と唐突に切り出し、「ロシアは寒い北国だから、気温が2度や3度上がるぐらいではびくびくしない」と発言した。温暖化を歓迎するかのような印象を与えかねず、各国代表団のひんしゅくを買った。

 ロシアとほぼ同じ緯度に位置するカナダのアンダーソン環境相は、「永久凍土が解ければ多くの場所で暮らせなくなる」と指摘し、プーチン大統領の認識不足を批判。ロシアが京都議定書を早く批准するようにとの圧力が欧州や日本から日増しに強まっており、「いら立ちから飛びだした失言」との観測もある。

◆所感:プーチンがこれほどバカだとは思わなかった。

 周知のとおり、プーチン大統領は旧ソ連の諜報機関、KGBの出身。要するにスパイである。諜報活動や情報工作、武器の使い方、人の殺し方などに習熟していることは間違いない。しかし、KGBでは科学の教育は十分に行われなかったようだ。

 ロシアの国土の多くは「永久凍土」という、1年を通じて0℃以下の凍った土壌により形成されている。シベリアの永久凍土の面積は日本の国土の25倍以上にも及ぶ。

 ロシアが京都議定書に批准しようとしていないのは、要するに温暖化問題の深刻さが良く分かっていないからである。地球温暖化によって永久凍土が溶け出したら、ドロドロの水溜りとなり、シベリアの森林が失われて、ロシアの貴重な産業である林業が根底から成り立たなくなる。そして、水溜りはやがて湖になり、その水も永久凍土の融解によって変化すれば、流れ出してしまう。

 更に永久凍土が溶けて森林が失われることにより、日光が直接地面に当り、永久凍土の融解が加速する。そして、永久凍土の中には、凍土が形成された約3万年前に、この地域で発生した大量のメタンガスが表層部に封じ込められているのであるが、永久凍土が溶けることにより、メタンガスが地上に吹き出ることになる。

 恐ろしい事に、メタンガスは現在、地球温暖化で第一の懸案とされている二酸化炭素の20倍もの温室効果をもっている。

 要するに、地球温暖化を放置する→永久凍土がとける→ロシアが水溜りになってロシア人のかなりが住む場所を失う。→大量の難民が生ずる→それだけではなく、永久凍土がとけることによって地球温暖化が、一層加速する→人類の滅亡につながる。という恐ろしい連鎖が起きるのだが、バカなプーチンは信じられないほど、それを理解していない。単なる失言、面白ニュースでは済まされないのである。


2002年10月11日(金) あきれた、松茸問答。

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