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JIROの独断的日記
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2003年03月26日(水) 古尾谷雅人氏の自殺。無論断定はできないが、内因性うつ病、微笑みうつ病というものがある。

 昨日、俳優の古尾谷雅人氏が自宅で自殺したことに関して、マスコミがいろいろ書いたり、放送したりしているが、その中で目立つのは「古尾谷氏は仕事も家庭も順調だったのに何故、自殺したのか?」という論調である。

 無論、真相は永久に分からない可能性が高い。古尾谷氏が以下に述べる状況に該当していたかどうかは、わからない。しかし、人々に知っておいて欲しい事がある。

1.自殺する人の多くはうつ病にかかっていた可能性が高い。
 
 したがって、うつ病であることを本人や周囲が自覚して治療すれば、自殺を防ぐことができる。

2.うつ病には反応性うつ病と内因性うつ病がある。
 
 反応性うつ病とは、仕事のストレスや職場・家庭での人間関係、近親者の死、などの外的な要因(ストレス)によって引き起こされる。これは一般の人にも理解しやすいだろう。

 しかし、一方で、特にこれといった原因が無くても発病するうつ病がある。これを内因性うつ病という。うつ病は脳内神経伝達物質(100種類以上もある)のセロトニンとノルアドレナリンの量が減少して生じるのではないか、と考えられている(本当の原因はいまだに解明されていない)。どうしてこのようなことが起きるのかは分からない。但し、誰でもうつ病になる可能性がある、ということである。そして、それは本人の責任ではないのだ、ということを理解して欲しい。

3.反応性でも内因性でも、本人が苦しさを押し隠す「微笑みうつ病」という病がある。
 
 微笑みうつ病というのは、正式な医学的な病名ではないが、一部のうつ病患者が示す病相を表現するために作られた言葉である。

 本人は、実は、大分前から気分が落ち込む、眠れない。意味も無く不安になる。イライラする、などのうつ病の諸症状を自覚しているのだが、うつ病患者には周囲に気を使う人が多いので、家族や職場の人々に心配をかけまいとして、わざと明るく振舞ったり、いつもニコニコしている、という病態である。

 この場合、何しろ表情は明るいので、周囲の人間は気がつきにくいが、うつ病特有の他の症状(朝のうち調子が悪くてよくミスをしたり、ぼんやりしているが、午後になると調子が良くなる。不眠がある。食欲不振、性欲の低下、など)が現れていることがあるので、そのような兆候に気がついたら、精神科(最近はメンタルクリニックなどという看板が多い)か、心療内科を受診することをさりげなく、勧めることが望ましい。

 この時、本人が不安そうな顔をしたり、そのような言葉を口にしたら、「うつ病は必ず治る病気なのだ」と言ってあげて欲しい。

 自分は健康でも、ちょっと病気の知識を持っていると、他人を救う事が出来る場合があるのだ。


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