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JIROの独断的日記
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2002年08月31日(土) 確率

イギリスBBCのサイトを見ていたら、ある女子高生が隕石のかけらとぶつかった。というニュースが載っていた。隕石のかけらといっても本当に小さい、せいぜいピンポン玉ぐらいのもので、質量も大した事はなかったので、女の子に大した怪我はなかった。そのかけらを手にして、ニコニコしている写真を見て、こちらがびっくりしてしまった。確率で言うと、何十億分の1だそうだ。宝くじどころではない。
 しかし、考えてみると私たち一人一人は、それぐらいの確率に当って、この世に生を受けているのだ。私たちはもともと、父親の精子だった。一回の射精で何億個という精子が放出され、その中のただひとつだけが、卵子と合体する、つまり受精するチャンスにありつけるわけだ。しかし、勿論ただの一度で妊娠する可能性は低い。実際に母親の卵が受精するまでには、何十億個の精子が死んでいるわけである。だから、今、この世に生きている人たちは、その恐るべき運のよさで、受精に成功し、胎児へと成長し、やがて母親の胎外に出てきたのだ。
 そう考えると、今生きていられるということは、物凄い運のよさがもたらした結果なのだ。ところが、皮肉な事に、そのようにしてこの世に生れたからといって、いいことばかりが待っているわけではない。娑婆には良い事は少ない。いやな事ばかりだ。
 うーん。果たして私たちは本当に運が良かったのかな・・・。


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