再生するタワゴトver.5
りばいぶ



 「みえないランドセル」演出の戯言。。

演出の戯言

緊急事態宣言下、宣言が延長された場合、中止になるかもしれない状況で稽古を重ねている。
コロナ禍は本当にいろいろなモノをあぶり出す。
人がどんな哲学を持ち何を大事にしているか、集団が何を大切と考えているか、社会が何を求めるのか、国にとって大事なのは面子かオリンピックか総選挙、、、人の関係もそう、コロナ前であれば、顔を突き合わせ行き違いに触れるだけでも、事態は収束したつもりにもなったが、それもできず日常目を逸らしていたことの多くから攻撃を受ける始末。不寛容と不誠実が蔓延り、メディアからは警鐘と脅しばかりが発せられ、エビデンスなく偏った仮説で展開する物語に右往左往させられ、根治を考えずにフリップやらお願いやら「勝負の数週間」が何度も出、その事に辟易し店を追い出され花見状態で呑んでいる人を取り締まることで、さながら戦時下の灯火管制に禁酒法まで持ち出して「やった感」を見せ、悪者を作って目線をそらす。大事なことには向き合わない。…考えるのを止めたくもなる。
どうも皆「今」を見ていないんじゃないかと思う。
「今」に至った理由について、想像していないのではないかと思う。
「今」の積み重ねが「未来」であることがおざなりになってるのではないかと思う……自分も含めて。
物語を紡ぎながら、稽古場で「思考の停止」について日々、突きつけられている。
これは「コロナ禍」における「虐待」についての物語だ。でも「当事者」でない人間にとっても、決して「他人事」ではない物語だ。
「考えるのを止めたら、人間じゃなくなる」と言ったのはハンナ・アーレントだったか…
「コロナ」のせいだけにしてはいけない。

それでも人は生きようとする。清く正しく美しくはないけど。でも逞しくー
この禍に劇場まで足を運んでくださりありがとうございます。
コロナになって唯一の収穫は、演劇が客席と出逢うことで漸く完成するものである、という事に確信を持てたこと。一期一会の旅、どうぞ最後までごゆっくりお楽しみください。

藤井ごう

ACO沖縄
「島口説」
6月10日(木)〜7月17日(土)
ひめゆりピースホール(沖縄)
作:謝名元慶福 演出:藤井ごう

ACO沖縄
「ゴーシュ(仮)」
8月23日(月)〜28日(土)
ひめゆりピースホール(沖縄)
作・演出:藤井ごう

alaコレクションシリーズvol.12
「紙屋悦子の青春」
9月29日(水)〜10月4日(月)/10月21日(木)〜28日(木)
可児市文化創造センター(岐阜)/吉祥寺シアター
作:松田正隆 演出:藤井ごう


2021年05月13日(木)
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