再生するタワゴトver.5
りばいぶ



 サロン劇場毎日新聞掲載。


 村松英子が主宰するサロン劇場公演が、28日〜12月3日に和敬塾サロン(東京都文京区目白台)で行われる。
「冬に想う」がテーマの「語り芝居」。村松が演劇上の師と仰ぐ三島由紀夫が愛したオスカー・ワイルドの童話「わがままな大男」などのワイルド作品と、三島が13歳で書いた「酸模(すかんぽう)−秋彦の幼き思い出」を村松と長女の村松えり、二木てるみが語る。演出は藤井ごう。「酸模」は脱獄囚と少年の触れ合いを描いている。「無垢(むく)の塊の少年に囚人が心打たれます。少年に代表される純なる者と慣習から抜けられない俗な女親たち。純なる者と俗なる者の対立が描かれた三島先生の作品の原点と思います。『わがままな大男』は先生が一番好きな童話だとおっしゃっていました」と英子は話している。サロン劇場は2年ぶり。「サロンなので、悲劇は上演しません。コメディーやほのぼのとした作品をレパートリーにしております」 問い合わせは03・3945・5384。【小玉祥子】

2017年11月16日(木)
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