スカーレットの心のつぶやき
つぶやき 目次過去未来


2010年11月08日(月) 喪失感

私にはもう何もない。

私にはもうすべきことはない。

毎日がただ母と共に過ごした時間の回顧で過ぎる。

過去は過去、

未来を見ないといけないとは思う。

でも、私には母と過ごした過去の思い出の中から

母の、私への愛に存在する

私の心をすべて包み込んでくれた

母性という言葉だけでは説明不可能な

母の大きな大きな温かいぬくもりと

母の優しいまなざししか見えない。

もし、私がこの世から消えたら

一体、誰が悲しんでくれるのだろう。

私という人間がこの世に生まれ生きてきたという足跡は

きっと直ぐに忘れ去られるに違いない。

それほど、私の存在感などちっぽけなものなのだ。

それに比べて、母の存在の大きさ!

私など母の足元に及ぶことはできない。

私の存在が娘にとって私が母に対して感じる大きさを

有しているかどうか?

否、そんな大きな存在感など娘に感じてもらえるはずがない。

じゃあ、私は何のために生まれ

60年近い年月を生きてきたのか。

母の娘としてこの世に生を受け

母の無償の愛に包まれ

生きてきたことが、奇跡に近いことなのかもしれない。

何もしたくない

何にも関わりたくない

片膝を立て、部屋の隅っこにうずくまり

母の写真を胸に抱き

母の声を携帯の伝言メモで聞きながら

いつまでも母との思い出を心の中に浮かべ

母の声、母の笑顔、母の後ろ姿を思いだし

私は生きて行きたい。

そう、私には何もないのだ。

心が空っぽになって

大きな大きな落とし穴の中に落ちて

土の中に埋まって全てが土色に染まり

段々と枯れて行く、そんな風な今の私。

母に会いたい

母と一緒に買い物に行きたい

母の手を取り階段を上りたい、

そして、母と一体化したい。


スカーレット