スカーレットの心のつぶやき
つぶやき 目次|過去|未来
人の縁とは不思議なものだ。
先月、ヒッチハイクをしている若者を車に乗せ、
双海まで連れて行ってあげたのが縁で
その若者と文通が始まった。
文通なんて何年ぶりだろう。
郵便受けを覗いて、手紙を見つけたときの嬉しさは、
若いときも今も同じだ。
心うきうき、封を切る手ももどかしくハサミを入れる。
中学生だった私は同い年の男の子と文通を始めた。
医者になることを夢見ていた彼は、
その思いを便箋いっぱいに書いて届けてくれた。
また、森鴎外の「ヰタ・セクスアリス」や
三島由紀夫の「潮騒」など、
私がまだ読んだことのない本を教えてくれた。
ちょっとだけ大人になった気がした。
彼との文通はお互いが大学生になるまで続いた。
私にとって淡い初恋として今も懐かしい。
あれから40年、相手は娘と同じ年の大学生。
親子ほど年の差がある。
でも、若者から届く手紙は、
昔と同じように私の心を温かくしてくれる。
ヒッチハイクのお礼の言葉で始まった文通はすでに三通。
将来の夢や家族の話、日本の未来など話題は広がる。
大学の寮で私への手紙を書いてくれていると思うと、
つい自分の年を忘れそうになる。
手紙ってやっぱりいい。
スカーレット
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