スカーレットの心のつぶやき
つぶやき 目次|過去|未来
「心の豊かさ」
貧しさのどん底の中で
生きている二人の子供が
コンサートに行きたいと話し出した
一円のお金も大切にしたい時だった
共に年中無休で働いている
子ども達の願いを黙って聞いた
友人にお金を借りて黙って渡した
お金の貧しさは耐えられる
どんなに貧しくとも
せめて
心豊かに生きていたいと
願い祈る時代があった
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「お金はなくても心だけは豊かで居たい」と思うのは
皆同じだと思う。
昔、私が生まれた頃は終戦後10年も経っていなくて
まだまだ日本は貧しかった。
焼け跡に建てられた長屋住まいだった私の家は
父一人で働いてやっとの思いで生活していた。
毎日のお米を買うお金も
父の月給前には買うことができない状態になり
母はお米屋さんにつけで買ったと言う。
その頃の姉と私は幼かったから
そんな家の状態など理解することはできなかった。
幼かったというだけではなく、
母はそのようなことを私たちに微塵も気づかせることがなかった。
学校の教材やおやつも買ってもらった。
惨めな思いなどしたことはなかった。
それは、母の親としての心遣いだったのだと思う。
あの頃、物はなく暑さ寒さをしのぐのも大変だったけれど、
決して不幸だと思ったことはない。
誠さんの言うとおり、
お金がなくても心は豊かだったように思う。
あれから50年以上経った今の日本は
昔よりも豊かではあるけれど、
人の心は昔の方が豊かだったような気がする。
お金や物がないことの貧しさよりも
家族同士の思いやりや優しさ、
近所との親しさなどがあったからだと思う。
今の日本にもこういう心の豊かさが必要なのだとつくづく思う。
スカーレット
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