スカーレットの心のつぶやき
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2004年09月03日(金) 愛のかたち

私が若い頃、「ああ〜こんな愛の形もあるのだなあ・・」

と思ったことがある。

それは私の親友のことだ。

もう20年以上も前の話だから時効になっているだろう。

こうして書いても彼女が許してくれると思う。

彼女はある人に恋をした。

それも世間では道に反するものだと批難されてもしかたの無い恋をした。

でも、私から見ても彼女はとても幸せそうだった。

彼女は私に彼の話ばかりする。

その当時、彼女の家庭では色々な問題が起きていて、

彼女自身とても落ち込み、欝状態になっていた。

だから、彼女が恋をして、

その姿がとても幸せそうだったから私は嬉しかったし、

許されない形の恋であっても

親友として心から応援していた。

でも、付き合いはじめてから半年過ぎた頃から

彼女の恋にかげりが見えてきた。

彼女の話の内容も

はじめの頃のように嬉々としたものから

辛く悲しい感じのするものに変わってきた。

恋には始まりがあれば終わりもある。

そのことは分かっていても、

分かりたくない気持のあるのも確かだ。

私は彼女の相手には一度も会ったことはない。

ただ彼女の話から想像するしかなかった。

そして、彼女には悪いけれど、

私の想像する彼に対して好感を持てなかった。

私は人を判断するとき

その人の顔や形、

職業や経済状態でははなく

その人の考え方や性格を見ることが多い。

私には彼はとてもエゴイストで、

我儘で、

彼女をまるで自分がどうにでもできると思っているように感じた。

そしてその気持ちを持ったまま彼女の相談ごとに乗っていた。

一年半くらい経ったとき、

ついに彼女たちの間にトラブルが起きた。

そして私には彼の心が彼女から離れて行ったように思えた。

彼女は今にも病気にでもなって死んでしまうのではないか

と思うくらい悩み苦しんでいた。

そして「もう彼のことは心が決った、私は大丈夫」という

彼女の気持ちを知ったとき、

私は心から良かったと思えた。

でも、実際の彼と彼女の間は

そんな簡単に解決できる関係ではなかったようだった。

悪い言葉で言わせてもらえば、

馴れ合い・・

腐れ縁・・

私にはそう思えた。

数ヶ月に一回の彼からの連絡が入るたびに

彼女の心は揺れ動くのだ。

私にはもうどうすることもできなくなってしまった。

世間には、常識的に見ても信じられない、

理解できない男女の関係があるということを

当時まだ若かった私はいやというほど思い知った。

私はその時に思った。

結局は彼女が自分の頭で考え

自分の心で決め、

自分が選んだ道を歩いていくしかないのだと。

あれから20年以上の年月が過ぎた。

彼女は今ではまるで何もなかったかのように、

家庭の中で幸せに暮らしている。

勿論その彼との生活ではない。

私は思う。

世の中には色々な愛の形があっても良いのだと。

周りに理解されなくても良い、

自分自身が納得してさえいれば良いのだと思う。

彼女にはあの時の恋も今の幸せも

どちらもとても大事なものなのだと思う。


スカーレット