スカーレットの心のつぶやき
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2004年05月05日(水) 豆ご飯

今のこの時期になると私の実家の夕飯は毎日豆ご飯だった。

目にも鮮やかな緑色の文度豆の入ったご飯は、

炊飯器の湯気と共に本当に美味しそうな香りを放ち、

私たち姉妹の食欲をそそったものだ。

豆ご飯は父の大好物だった。

父がお弁当を持って行くときは、この豆ご飯がひと月くらい続く。

母は毎日毎日父のために豆ご飯を炊いていた。

私は子供の頃は、この美味しさが分からなくて、

時には豆の入っていない白いご飯が良いと思った時もある。

しかし、あのなんとも言えない美味しそうな香りに惹かれて

段々と豆ご飯が好きになっていった。

今も、まるで映画のワンシーンのように、

豆の炊ける香りと共に今も私の胸にしっかりと覚えている。

昭和30年代のささやかなでも、何故かほっとする風景でもある。

先月の20日に私の住む家の近くに新しい「道の駅」ができた。

名前を「町屋」という。

私は何所へ行った時も、道の駅に立ち寄るのが好きで、

その土地だけにしかないものを買って帰ることがある。

当地は私が住んでいる土地ということもあり、

珍しいものはないとは思っていたが、

いつもの好奇心で覗いてみることにした。

そして、昨日は朝雨になっていたが行ってみた。

道の駅には市場を通さず農家の人が作って収穫したばかりの

新鮮な野菜や果物や花々が売られている。

そして、今朝取ったばかりの感じのする、

ヘタも青々した新しい文度豆が売られていた。

なんと値段も一袋が150円という安さだった。

早速一袋買い求めた。

隣では、朝海から上がったばかりの魚も売られていて、

ちょうどはまちを刺身にして売っていたのでそれも一緒に買った。

夕食は豆ご飯と刺身とやはり買って帰った新じゃがの煮物になった。

豆を食べていると健康になると言われるが、確かにそうだと思う。

昔から豆を食べて育った人は、肉や魚を食べなくても、

充分たんぱく質を摂っているので元気だ。

お寺などで出る精進料理には豆は欠かせない。

豆の種類はいっぱいあるし、それぞれ美味しさも違っている。

どの豆もそれぞれの味を持っていて、まさに春の味だ。

夕べの豆ご飯は本当に美味しかった。

旬のものを食べることのできる幸せを感じた。

連休の一日の本当にささやかな幸せを感じた。


スカーレット