スカーレットの心のつぶやき
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2004年01月17日(土) 9年前

今朝5時46分、私は合掌して黙祷をした。

私の中で時間は止まっていた。

9年前のあの日の朝も今朝と同じように台所に立っていた。

揺れを感じて心は動揺したけれど、使っていたガスの火やファンヒーターのスイッチを切ることができなかった。

その後TVで流れるニュースに目が釘付けになった。

神戸の街が火に包まれ、たくさんの犠牲者が出たことが分かるに連れて
本当に恐怖心が湧いてきた。

私の大好きだった神戸の街、

思い出のいっぱいあるあの神戸の街が、

真っ黒な煙と真っ赤な炎と共に焼け崩れていく様子を見るのは悲しかった。

6433人の犠牲者を冥福するローソクの火、

この一本一本のローソクの火を、家族はどんな思いで見つめているのだろうか?

まだ終わってはいない。

きっと家族にとっては一生心から消えることのない悲しみだと思う。

去年訪れた神戸の街は、震災があったとは思えないほどの復興を遂げていた。

焼け落ちた所には新しい家が次々と建って綺麗になっていた。

ひび割れた道路もなく、まるで何事もなかったような神戸の街。

でも、あの一番被害のひどかった長田区の人口は80パーセントにとどまっているという。

一人ぐらしをしている老人のうち誰にも見取られないで孤独死をする人が多い。

この目では見えない傷跡は今も残っているのだ。

今日の朝日新聞の天声人語の最後に書かれていた言葉がとても印象的だった。

「これはいつかあったこと。

 これはいつかあること。
 
 だからよく記憶すること。

 だから繰り返し記憶すること。

 このさき

 わたしだちが生きのびるために。」

今年は震災後10年目に入る。 


スカーレット