スカーレットの心のつぶやき
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私の母は今年83歳になる。
6年前に大病をしてから随分年をとった気がしてならない。
私にとって、母の存在は特別なものだった。
否、今も同じように特別なものだ。
それなのに、この頃は私は自分のことばかり考えていた。
母のことを気にかけながらも、元気で居てくれるから安心していたのだと思う。
今日母の歯医者への送り迎えをした。
歯の具合がずっと悪かったらしい。
辛抱しきれないでとうとう入れ歯をやり直す気になったという。
あれほど母のことが大好きで大事で私と一卵性双生児のごとく居たはずなのに、
私は母の歯の具合の悪いことにも気づかずに居た。
母に心でごめんと言った。
母は私に悪いと言って遠いのに電車で行くと言った。
私が母にしてあげられることは車を出すことしかできないのに、
私はたったそのくらいの親孝行でさえ、自分のことに気を取られて忘れていたのだ。
情けない。
こうして私は私の一番大事な家族でさえ忘れて行ってしまいそうだった。
私には現実を思い出させる家族が居る。
段々年老いていく両親が居る。
私は私、勿論それは正しいと思う。
でも、私には忘れてはならない人達が居るということを覚えていなければならない。
もう少しで私は私のことばかりに気を取られて後で後悔する結果を招くところだった。
もっと私は今立っている地面を見つめていなければならないのだとつくづく思った。
母に私のできることをしてあげたいと思う。
そして今の私の幸せは私一人が作り上げたのではないということを忘れないようにしたい。
スカーレット
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