2008年03月04日(火)

■ だったらそれはケイト・ブッシュだろう。

お隣の平塚で「ガチ☆ボーイ」を観るか、
遠く川崎で「ペネロピ」を観るか、
あるいは地元茅ヶ崎で「ライラ」を観るか。
少し悩みはしたものの、焦らなくても始まったばっかだしと、
結局安易なところに落ち着いてしまった。

というわけで、「黄金の羅針盤」。
エンディング・テーマに、あ、ケイト・ブッシュみたいな声、
しかもケイト・ブッシュみたいな節回し、とまで思いながら、
だったらそれはケイト・ブッシュだろうとは結論できないまま、
クレジットを見て初めて、あ、本物だと思う間抜けぶり。

遠い昔、「ガープの世界」で用いられたビートルズに対し、
まるでバッドフィンガーみたい、バッドフィンガーじゃねーのこれ、
などと思ってしまったロバ耳のワタクシです。

というようなことを最初に述べざるを得ない作品だったというか、
字幕版と吹替え版があるとき迷わず吹替え版を選ぶ人なら楽しめるんじゃないかなぁとか、
そんな映画でした、ぼくにとっての「ライラ」は。
あまりに都合のいい単純さに、ひねた頭の持ち主は物語り半ばで冷める醒める。

平塚行っときゃ笑った末に気持ちよく泣けたんだろうなぁとか、
川崎行ってりゃもっと爽快な気分で帰って来れたんだろうなぁとか、
ケイト・ブッシュを聴きながら未練がましく思うのでした。


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