活字中毒のワタシの日記

2010年06月09日(水) 『その住まいで子どもをちゃんと育てる自信、ありますか?』★★★★☆


猪熊 弘子
オレンジページ

子どもが自分の力で生きていける様に育てる方法についていろんな角度から学び、実践し、書かれた一冊。

心に残ったところ。

「子どもが『親』を選べないのはもちろんですが、同時に『家』も選べないのではないだろうか、と。」(p6)

片付けができるようになれば、今の三倍の時間が得られる、とアドバイスするのは飯田久恵さん。

「『片づけ』は、ただ自分のだらしなさをなんとかするためだけではなく、自分が暮らしやすいようにするためのものなのですね。つまり、片づいたら、子育てや家事がもっとスムーズにこなせるようになるのです。」(p24)

「リビングさえ片づいていれば、どんな家でもどうにかなるのです。」(p27)

「まずはリビングひと部屋だけでいいので、居心地のいい、片づいた部屋を作ること。そこから、子どもと快適に暮らせる家作りは始まっていくのです。」(p33)

「リビングが片づくと、心まで片づいていくようです。」(p41)

飯田久恵さんの言葉。
「『整理収納を見直すことは、自分の生き方を見直すこと。どう生きるべきか、自分に何が必要で、何が幸せなのかを考え直すことです。片付けができるようになる時期が早ければ早いほど、人生で得をすると思います。』」(p41)

学校のプリントは、保存の必要がなければすぐ捨てる。
実際に必要なものはかなり少ない。

「ホコリでは人は死なないかもしれないけれど、具合が悪くなることはあるかもしれない。少なくとも居心地は悪くなる」(p67)

東京大田区の「しぶいこどもクリニック」の小児科医渋井展子さんの言葉。
「『赤ちゃんや幼児にとっては、何よりもまず、家が<安全>であることがいちばん大切。』」(p93)

「阪神大震災の時、凶器になったのは、実は人を守るべき『家』であったことを忘れてはならないと思います。」(p115)

恵泉女学園大学大学院教授の大日向雅美さんの言葉。
子どもにとって毎日の生活で大切な三つのこと。
「食べること、眠ること、お風呂に入ること」(p120)

これがきちんとできる家かどうか、考えて工夫していけばいいと。

日本人女性と結婚して日本で暮らすドイツ人男性の言葉。
「『日本人のキッチンはいつでも”カオス”。汚いから人に見せられないんだね。でも、ドイツではキッチンは見せるためのもの。ドイツ人にとって、見せるためにあるのがキッチンなんだよ』」(p128-129)

「住まいって、自分たちが住んで、使って、汚すためにあるものなんじゃないでしょうか?」(p133)

佐光さんの言葉。
「『いつも誰かがやってくれるのでは、どうやったら家がキレイになるのか子どもたちは実感できないはずですよ。子どもたちにも自分でやらせなきゃ』」(p150)

「使いやすい場所に置いておく工夫をすれば、子どもはちゃんと自分で身の回りのことができるようになってくるものなんだと、わかってきました。」(p155)

「『いい加減、自分たちで片づけなさい!』とキレつつ、ふと自問自答するのです。ところで私は、子どもたちにきちんと片づけ方を教えていたのだろうか、と。」(p158)

ポイントは、子どもと一緒に考えること。親だけがやってはいけない。そして親として言うべきこととやるべきことをしたら、その後どうするかは子どもの責任。

「住まいを見直すことは、自分の生き方を見直すこと、でもあったのです。」(p195)

その住まいで子どもをちゃんと育てる自信、ありますか?』(楽天)
その住まいで子どもをちゃんと育てる自信、ありますか? (ORANGE PAGE BOOKS)』(Amazon)



ジャンルでまとめました→読んで捨てる片づける整理する掃除する!
ジャンルでまとめました→本を読んで町へ出よう。
ブログ→捨ててスッキリ。キレイに暮らす。


 前回読んだもの  これまで読んだもの  この後読んだもの



あなたは 人めの活字中毒さんです
まき [MAIL] [捨ててスッキリ。キレイに暮らす。]
[本を読んで町へ出よう。]

Google