| 2010年06月10日(木) |
四十万 靖 渡辺 朗子『頭のよい子が育つ家』★★★★☆ |
 『頭のよい子が育つ家』 四十万 靖 渡辺 朗子 日経BP社
この本でいう頭のよい子とは、「好奇心が強く、物事をよく観察し、考え、問題があれば果敢にチャレンジする、感性と想像力に優れたお子さん」だそうです。
頭のよい子が育つ家に必ずあるものは、コミュニケーション。
一言でまとめるとそういうことのようでした。
MITのシーモア・パパート先生のコンストラクショニズム理論。3X。 eXplore,eXchange,eXpress。探求、共有、表現。これがつまりコミュニケーション。
「『子どもはものごとを受動的に教えられるときよりも、能動的に創造するときに、学習効果が最大に高まる』」(p126)
「共通しているのは、家族同士でコミュニケーションをとる、ということを非常に重視し、より理想的なコミュにケーションのとり方、手段、方法を真剣に模索している、という点でしょう。」(p133)
書くということを、親子のコミュニケーションに活用しようという提案。 「『話す』だけじゃなく『書く』」という手段をとることで、その場の感情に流されない、より実のあるコミュニケーションをとる一助となるはずです。」(p136)
「『頭のよい子が育つ家』を実現するには、『お母さんが気持ちよく家事をしている環境』が必須です。」(p161) 笑顔で輝いている母親の姿は子どもを喜ばせ、何事にも前向きに取り組む意欲を育てる。
ギャラリー空間を設ける、というのもよいと。
「ひとがモノを考えるとき、そのひとが考えている『場』や『環境』や『空間』の状況が考え方自体に大きな影響を与えています。」(p173) だから、ノマド式勉強法が効果があり、立派な勉強部屋が必ずしも必要ではない理由でもあると。
人間は環境から影響を受ける。 子どもは育つ家の影響を受ける。 それを意識して、与えたい環境を整備していくのが親の仕事。(立派な子供部屋を与えるということではなく)
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