| 2005年09月12日(月) |
浅田 次郎『蒼穹の昴〈下〉』★★★★☆ |
 『蒼穹の昴〈下〉』 浅田 次郎 講談社 (1996/04)
出版社/著者からの内容紹介 愛と権力のドラマ、頂点に。魂をうつ歴史超大作!
落日の清朝には領土を分割せんと狙う列強の牙が迫っていた。 科挙進士の友とも別れ、西太后の側近となった宦官の春児(チュンル)は、野望渦巻く紫禁城で権力をつかんでいった。
ということなのですが…印象に残った点。 読んでないとわからないと思いますが、こんなことを感じながら読み進めました。
プレジデント・リー、かっこよすぎます。
あの地の返還(ちょっと前にありましたねぇ)につながる会談に、ああっと驚き。
爆破事件、はらはらしました。こどもをかばった彼、痛ましい。
リンリンの恋、切ない。
最後の気づき、重い。
どこまでが実在の人物??? 歴史って面白い!とこのトシになって実感。
春児をかばう宦官たち。上巻で春児を慈しんだ元宦官たちの人情もよかったけれど、このシーンは痛快!の一言。
栄録の悪運、どこまで続く?見事な悪役ぶり。
天才カスチリョーネの遺蹟、いくつかの謎が書簡によって明かされる。 うまいです。
読み終えて、清の終焉まで見届けたいという気持ちになりました。 疲れたけれど、骨太な、良質なドラマの渦中にいた気持ちになれました。
どこまで史実に基づいていてどこからが空想なのか。 知りたい、知りたい。
と思ったら…主役を変えて、続きあり。 幽閉された皇帝・光緒帝の愛妃、珍妃の暗殺を題材にした宮廷ミステリー。 読みたい読みたい。 『珍妃の井戸』
『蒼穹の昴〈下〉』
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