| 2005年09月04日(日) |
浅田 次郎『蒼穹の昴〈上〉』★★★☆☆ |
 『蒼穹の昴〈上〉』 浅田 次郎 講談社 (1996/04)
初めての浅田次郎。
たぶんこの本が最初でよかったんじゃないかと思う。
大作です。
最初は漢字が多いし読めへんし(バカ)、登場人物多いし、猛烈な貧困だし暗いし、難しーという感じだったのですが、後半を超えてからぐぐっと面白くなってきました。
舞台は科挙があったころの中国、晩清。 貧農の息子春児(チュンル)は貧困の中、牛の糞拾いで日々のたつきを辛うじて得ている。 一方彼の亡くなった兄の友人だった郷紳(庄屋さんみたいなもの?)の次男の梁文秀。
西太后の過酷な政治が続く中で二人が生き抜いていく様が描かれています。
無知な私は宦官のしくみや事実(どこまでホントかわかりませんが)に感心し、おそらく創作である西太后の内面や後宮の内幕を覗き見した気になり、時や空間を超えたつながりに畏敬や切なさを覚えたり、とても楽しかったです。
激動の時代をどう生きていくのか。 清という国はどうなっていくのか。
めっちゃ下巻が楽しみ! 希代の占い師白太太(パイタイタイ)に死んでいたはずだと占われた春児が自らの手で人生を切り拓いていく様子がたまらない。 がんばれチュンル!と応援したくなる。
またこのパイタイタイのおばーちゃんもいいんだ。
というわけで、蒼穹の昴〈下〉に続く。
『蒼穹の昴〈上〉』
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